今日の雑感、新年一発目。
お正月も3日もすると飽きますね、ということでこんばんわ。とはいってもこちらで更新しようにも余りネタはないし、困っているのですが、ほったらかしにしてたものもありますし、色々と軽めに年初のウォーニングアップのように行きます。
・2連覇狙う国見はPK勝ち 市立船橋、鹿児島実業など8強(スポナビ)
と言う事でお正月は駅伝と共に高校サッカーですね。僕は神奈川県民なので麻布大淵野辺を応援しようと思って、1試合ぐらい見れたらいいなぁと思ってたのですが、初戦で雪の中負けちゃったし、田中君(Fマリ新加入、桐光学園)や狩野君(同じくFマリ新加入、静岡学園)も出れないので、何となく眺めてる感じなのですが、何となくユース(高松宮杯)を見ちゃってるので、ちょっとなんだかなぁという感じを受けてたりします。
それは置いておいて、今年の注目選手達は活躍していますね。市船の渡辺は堅守で見せ、グラ加入内定の星陵・本田は2得点、鹿島加入のコオロギ君もロスタイム弾とやはり注目選手はこのレベルでは抜けた感じに見えますね(対戦相手のレベルがわからないので何とも言えませんが)
で今日はベスト16屈指の好カードと言われていた国見vs藤枝東のカードを見ました。国見は一人一人のフィジカル、キック、ヘディングなどの強さを相変わらず前面に押し出す、フィジカリスティックなサッカーをしていましたが、今年は明確な武器がないからか決め手に欠いてしまいましたね。前の試合ではことごとく競り合いに勝ち5得点と相手を虐殺していましたが、藤枝東の集中力と粘って必ず体を寄せるDF、そして判断力がきっちりしていてハイボールを正確に処理し続けたGKがいたことで最後の最後で耐え抜かれてしまったのかなぁと。逆に藤枝はボールを落ち着かせるまでが苦しく、蹴り合いに応じてしまうと苦しいなぁという印象でしたが、落ち着かせれば足元のテクニックと状況判断能力、幅広いアタックは十分脅威となるだけのモノはあったのかなぁと。まあサイドバックが引っ張られる形でなかなか上がってこれなかったので厚みのある攻撃は出来ていませんでしたが、左サイドバックの子のタイミングの良いオーバーラップや時折見せる11番の巧みなドリブルなどはあと少しという部分までいっていたので、アテンプトの回数次第だったかなぁと。エースの自由が奪われがちでも国見に対してここまで対抗していただけによく頑張ったなぁと思いました。結局スコアは0-0でPK戦の末国見が制しましたが、高校サッカーらしい試合でした。
国見にとってストロングポイントが押さえ込まれたときの次の手というのが国見にはないのかなぁと思ってみていましたが、愚直なまでに貫き通すからこそ、この大会では強いのかなぁと。アウトサイドからのクロスボールに必ず複数人のアタッカーがペナに入る形など基本に忠実にやっているという感じは改めて大切な事だなぁと。確かにすれすれの所までは力で持って行けるし、蹴る力、競る力と言う部分でもやはり一段上だし、サッカーする上で一番基本となる部分がしっかりしているからこその戦術なのかなぁと。基本のサッカーという感じでは高校サッカーっぽい感じなぁと。
逆に藤枝東はどうしてもボールが落ち着かないとフィジカル的に劣るためコンタクトで後手を踏んだり、出足の良い国見DFに攻撃の芽を摘まれてしまう事が多かったですが、ロングボールへの対応が良くなると、ボールが収まり始め、コントロールしながらスペースを見極めてワイドに開いたアタッカー達が前に飛びさせていく攻撃はさすが静岡と感じさせるモノでした。攻撃の核・レッズ入団内定の赤星がマンマークでなかなか良い状況でボールを持たせてもらえないながらも、その下のキャプテンの子がうまく散らしながらきっちりとコントロールし、局面で赤星のダイレクトプレーを絡めるなど非常にチームとして柔軟性を持ったチームだなぁと思いました。
まあ国見のやり方に関しては賛否両論なのはわかりますが、まあ勝利至上主義な高校サッカーでは確かに有効な手段だと改めて感じました。これから先という部分ではフィジカルという武器が通じなくなって、自信が消えていくと将来的に頭打ちになる選手が多いのですが、まあその辺は各自がもっと頭を使わないといけないのかなぁと。監督の指示に忠実なだけでなく彼ら自身が各自に何かを考えてやっていく事がこれからは必要になるのかなぁと。まあ国見を出たあとという事になりますが(在学中はその戦術に忠実な選手じゃない起用されない気もしますし)
ユースレベルと比べると確かに差はどんどん開いているのかなぁと。正直高松宮杯はサンフレッチェユース以外にもジュビロのユースチームも強かったし、こないだの全日本ユースではそのサンフレッチェを粘りの末破った鹿島ユースなど、競争の中でユースはどんどん進化しているのに対し、高校サッカーはエースプレーヤーの有無やフィジカルなどに対する対応方法を見ても差を感じざるをえないのかなぁと。まあ少しずつ交流していって互いの良い所を吸収し合っていって欲しいところです。
で赤星君ですが、動かないねぇ。国見のDF・フィジカルのレベルの高さなどを差し引いてもレッズサポに顰蹙を買いそうなスタイルかなぁと。確かに技術レベルは高いしキックの精度・種類など高レベルのモノは持っているのかなぁと思いましたが、マンマークに付かれたときにボールを受ける工夫や飛び出る動きなどの柔軟性を余り感じず、まだまだ未熟な面も多く感じました。足元でどうにかしようという考えが非常に良く出ていて、確かにうまいけどもっと何か出来るんじゃないのかなぁ?と思いました。正直狩野君もそうなのかなぁと思いながら見ていたのですが、これからもっとサッカーをする上での頭の良さというモノを磨いていかないといけないのかも知れませんね。王様プレーではプロではそうそうやっていけない、飛び抜けた才能がない限りね。現段階でばっさり判断する気はないですが。狩野君を見た事がないので何とも言えないですが・・・・・。ただやっぱり周りの意見を見ると高校No.1のオフェンシブは本田君となるのかなぁ?その次がコオロギ君?まあこれからが本当の勝負なので狩野君の奮起に期待ですw
なんかさすがに無条件で褒めちぎれるだけの優しさは僕になかったのであしからず。ただ現段階でいきなりJでシンジみたいに活躍出来る選手というのは今はもう難しいのかなぁと感じたりしています。そういうのはユースに期待した方が良いのかな?
・セリエA移籍市場 ビッグクラブが適切な補強を狙う(スポナビ)
と言う事で同じような事を何度もやってますが、他の国も合わせてやるので勘弁してください(笑)
でまずイタリアから。ユーヴェはこないだのムトゥは置いておいて、現段階で高貴に向けての自発的な新戦力補強はなしの方向。タッキーがバルサにいった場合はウディネーゼのピサーロを取りに行くか持って話。そういえばアヤックスのマクスウェルを取るって話はどうしたんだろう?シーズン後かな?放出はDF陣中心にレグロッターリエがローマでキブと交換されるとか、ユリアーノにセリエの他クラブからオファーがあったりとか、あとは国外にトゥードルを放出の予定。出場機会得れていないしね。
でミラン。ミランの狙いはあくまでアタッカー。一番希望はもちろんパルマのジラルディーノだけど、サッキのレアル行きでかなり不透明になりつつあるって話みたいです。その場合はウディネーゼのイアクインタ?えー。まあでも一番努力するべきなのはクレスポのパス買い取りまたはレンタル延長ということになりそう。ピッポは遊んでる場合じゃないんだよね(苦笑)
インテルは、前と同じ。セーザル(ラツィオ)をしつこく狙い続ける。移籍金の問題さえクリア出来れば多分獲得になるっぽい。あとはサムエル(レアル)、これはトレードかな?誰が行くのかわからないけど。あとはダーヴィッツとダクールを交換するかもって話も。でもこれならだーヴィッツとサムエルで交換すればいいのに。
でスペインですが、注目はやっぱりレアル。今シーズン好調のエバートンからデンマーク代表のグラベセンを狙ってるみたい。もう金銭的な部分を提示しているみたいだし、獲得濃厚?もうギャラクティコ路線はないんだなぁと思うと、あれだけいじってたけどちょっと寂しい(笑)
あと気になると言えば、フェイエのニュース。シンジが怪我の間に又一人いなくなっちゃうみたいで、今シーズンフリットに干されまくってるブッフェルがグラスゴー・レンジャースに移籍で決まりみたいです。
まあ去年は相当結果を残していたし何で出ないのか疑問なのですが、新チームでは居場所を見つけられなかったのかな?もちろん新加入のあの二人のアタッカー(カイトとカステレン)が大活躍なだけにタイミングも悪かっただろうけど。でも15億って相当な値段。それだけの才能って事だし良い商売してるねフェイエ。でもってレンジャースはものすごい転売行為だよね。今年の夏にオセールから買い取って、転売したお金でブッフェルを買うという相当な商売上手。まあ何でスコットランドに行くのか疑問だったけど結局ブームソングはニューカッスルに入る事になったけど何だったんだろう?
・12月の思い出、そして天王山(スポナビ・ホンマヨシカの「セリエA・未来派宣言」)
20042005 セリエA:勝敗表(ニッカン)
と言う事で今日は中途半端になってたセリエの冬の王者を振り返りながら、これからの部分をやっていこうかなぁと。こないだスペインやったまんまになっていたので、セリエもね。
正直言ってこの12月終了時点でスクデット争いはほぼ上位の2チームに限られた感があります。ユーヴェとミランに横たわる差は4、その下のウディネーゼは他のクラブが躓いてばかりの時にきっちりと勝ち点を延ばしてミランとの差が4、その下はほぼノーチャンスと言っていいでしょう。
で現時点で首位はユヴェントス。リッピがアズーリの監督になった事でモッジが招聘したのが誰もが驚かされたファビオ・カペッロ。ローマの監督を務めていたカペッロはことある事にユーヴェに対して敵対視していただけにこの就任劇には非常に驚かされました。この就任で誰もがメソッドの浸透までには時間が掛かると思わされましたがインテルから加入したファビオ・カンナバーロが入ってきた事でテュラム・ブッフォンとのパルマコミュニティがうまくはまって堅守を構築し、戦術の軸であるエメルソンの獲得でそこまでのアレルギー反応が出ることなく、スムーズにリーグに入る事が出来ました。この守備陣は16試合で7失点と結果を出します。UCLでも5戦連続無失点とほぼ完璧なリアリズムを構築し躍進の大きな原動力となりました。もう一つ大きかったのはイブラヒモビッチの加入、トレゼゲ離脱中でデル・ピエーロが怪我がちの中で安定したプレーでゴールを取るだけでなく、非常に安定したポストアップでゴールを導き出す事にも力を発揮した事で取りこぼしが極力少なくなったのかなぁと。彼もセリエへの順応はどうなのかなぁと思いましたが、それを超える能力があったというのはユーヴェにはラッキーだったのかなぁと。攻守がうまく噛み合った結果がこの順位にあるのかなぁと。もちろんサッカーの質でもボールを回すとき、シンプルにカウンターを狙うとき、高いラインを保つとき、リトリートして迎撃するとき、このようなバランスが非常に良くなったのかなぁと。エメルソンの加入が攻撃のコントロールを取れるようになった事が最大の変化だし、ネドベドに多大な負担を掛ける事はなくなったというのは非常に大きいです。ブレイク直前コンディションが落ちて一気にパフォーマンスが落ちたのが懸念材料ですが、100点満点と言っても良い結果を導き出せたのかなぁと。
で追走するミランは、今シーズンチェルシーからセリエ得点王経験のあるエルナン・クレスポ、ラツィオからヤープ・スタムと大きな補強をしましたが、スタイルとしては大きな変化はありませんでした。チームの軸で代わりのいないピルロがオリンピック出場でシーズン序盤から疲労したと状態で入っていったのと、インザーギの怪我が回復せずまだFWの層が薄いままはいることぐらいが懸念材料だっただけで去年のチャンピオンとして独走しちゃうんじゃないかと思っていましたが、序盤はゴールは取れるモノの格下相手に勝ち点を落とす事が多く、安定して勝ち点3を積み上げるというのがなかなか出来ませんでした。この理由としてはシェフチェンコへの依存度が高かった事とUCLを重点に置いたスタイルが影響したのかなぁと。しかしすぐに持ち直し、また新加入のクレスポがシェフチェンコのパートナーとしてチームにフィットした事でうまく攻撃が回り始めて、チームのリズムがうまく回り始め、独走態勢を築きつつあったユーヴェとの勝ち点も最終的には射程距離とも言える4まで詰めてブレイクに入りました。ボールがスムーズに回る事で良い状態でアタッカーが前を向くと狙い所が定まらないぐらい様々なところから選手が飛び出してきて、掴みきれない状態に陥ってしまうと言うのが印象に残っています。決定力は多少不安を持った部分でもありますが、破壊力を抜群で本当に強かったなぁと。特に直接対決となった試合ではアウェイながら圧倒的に攻め立て、2トップのよどみない動きにカカが絡んで来て、堅守を誇っていたユーヴェを寸前まで追いつめる所までいっていました。このパフォーマンスは後期に十分繋がるパフォーマンスだったのかなぁと。勝ち点差はあるものの非常に強さが印象に残った試合でした。
普通ならこの2チームが飛び出す云々は置いておいて、インテル・ローマ・ラツィオ・パルマと言ったビッグクラブが追走する形が普通だと思うのですが、全てが転んだ事も付け加えておかなければならないでしょう。パルマ・ラツィオは試合に勝つ前に財政難でチームが安定させれる状態ではなく、降格圏まで沈む始末。ローマは経済状態の不安定さもさることながら、プランデッリのプライベートの問題で辞任となったり、シーズン前にクラブの状況を整える事が出来ず、その跡を継いだ前ドイツ代表フェラーはほとんど何も出来ずチームも成績を残せない悪循環に陥りティフォジも爆発。これ以上ない最悪のスタートでフェラーの辞任の後を受けたデル・ネリも修正に非常に時間が掛かって、成功とは言えない結果に終わった。インテルはミラン・ユーヴェを上回る大型補強で期待度は高かったのですが、序盤はアドリアーノの爆発力でうまくいってるかと思われたのもつかの間、UCLでの好調ぶりとは対照的にゴールが取れるモノの守備が崩壊、守備はうまくいかないモノの攻撃陣が音無だったりと攻守が噛み合わない・・・。マンチーニのやりたいサッカーは見えてきたモノのまだまだ完成にはほど遠くまだまだミラン・ユーヴェとの熟成度の違いを露呈してしまいました。
移籍市場の事は上に書きましたが、優勝を狙う2チームは何よりもチームの維持を最大限に努力するという感じで、うまくいかないチームは経済状況は別にしてどうしても動かざるをえないのかなぁと。イタリア自体バブル後と言う事で大きな動きはほとんどないと言っていいでしょうが、それをチームの戦力とするのはもっと難しいタスクなだけに、戦力分布が変わるとは考えにくいのかなぁと思っています。
相対的に考えると2強が走るシーズン序盤と同じような展開が続くのかなぁと。ポイントはもちろんUCLを絡めたコンディションと怪我などの問題に尽きるでしょう。逆にUCL圏内、UEFA圏内の方が盛り上がりそうな予感です。
セリエの方はどうしてもちゃんとみていただけに長くなってしまいました。でも経済状況を考えたら中位のプロビンチア(エレベーターチームとは別で)にとっては大きなチャンスが転がっているとも言えるのかなぁと。
と言う事で追記終わりって事で今度こそ今日はここまでです。
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Comments
高校サッカーイコール
ノックアウト方式
サドンデスだから
いかに決められた人数でせめて
リスクは管理しすぎぐらいしとく
サイドアタック
ロングボール 前線に追いかけさす
が結果でやすいとなって
つまんないサッカーになってる
ワールドカップみたいに
グループリーグ予選方式
だったら面白いかも
でも参加数多すぎる
からむりか
高校の選手も
特別指定選手は
倶楽部の試合出れるようにしてもいいんじゃないかと
思うんだが
高校サッカーも
プロの無い時代を引っ張ったものとはいえ
時代に
取り残されてる勘も
いなえず
もっと特別ルールを
つくって
大会をかえていくべきだとおもいました
Posted by: 和製フリット | January 03, 2005 07:37 PM
そうですね。高校サッカーもJFAと連動して試合数を増やすなど様々な試みをしているので、その辺は何とも言えないのですが、選手権となるとどうもリザルト主義は多いですね。若年層と言う事を考えるとあまりにこだわるのはどうなのかなぁと思っていたりはします。
近年は高校の強化指定でもマリノスなら阿部祐大朗や今年だったら田中裕介(試合出場はACL以外なし)などの例もありますし、プリンスリーグ(地域別のグループリーグ、ユースも交えてなので非常に様々なチームとやったりしてます。その成績により高松宮杯の出場権を争う、試合経験を増やそうとする試み)などがありますから努力はもちろんしているは思うのですが・・・・。
僕が思ったのはやはり指導方法だったり、勝利至上主義が犠牲となる部分も昨日の試合にも多く見受けられましたし、伝統を重んじすぎる部分がもったいないと思ったりするわけです。高校チームとユースチームの進化の度合いのを考えると弊害となっている可能性の方が高いかなぁと。選手権というネームバリューで何とか保っていますが、その辺をどう考えていくかはまた再考の余地があるかなぁと。
選手権は確かに甲子園みたいにノックアウトこそ美学でドラマが生まれると言ったような感じもありますから何とも言えないのですが、育成とかそういう事を考えるとやはり効率の良い物とは言えないのかなぁと。
人間教育や強いチームばかりでもないので、弊害になってしまったりするのもよくないとも思ったりもしますから一概には言えないのですけどね。まとまっていなくて申し訳ないです。又よろしくお願いしますね。
Posted by: いた | January 04, 2005 03:31 AM