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January 01, 2005

諸刃の剣@EmperorCup Final

今年度のJ(2004)シーズンは退場者が勝つシーズンなんでしょうか(笑)非常に興味深く、そして白熱したゲームとなりました。ヴェルディな皆様、久々のタイトルおめでとうございます。ではレポートです。

Emperor Cup 2004 Final @ 国立競技場
ヴェルディ 2ー1 ジュビロ
Verdy:35'飯尾 53'平本 Jubilo:77'西

試合をご覧になった方も多いと思いますので展開に関しては簡単に(すいません、簡単に書けませんでした)

スタメンはヴェルディ(4-1-3-2):GKピンクこと高木、DF富澤、イ・カンジン、米山、MF林、山田卓也、小林大悟、小林慶行、相馬、FW平本、飯尾

ジュビロ(3-5-2):GK佐藤、DF鈴木秀人、田中マコ、菊池、MF福西、服部、河村、名波、西、FWグラウ、前田

序盤は非常にタイトルへの強い渇望を表すように積極的なアプローチとボディコンタクトでどんどん前に圧力を強めたヴェルディがペースを掴む。飯尾・平本の非常に精力的なランニングと左サイドの相馬の仕掛けがことのほか、ジュビロDF陣に脅威を与え続け、決定的チャンスも沢山作る(平本のチャンス×2はホントに来たかと思った、山卓のすらしからと大悟からのCK)逆にジュビロはそんなヴェルディの前への圧力に苦しみ、またくさびを受ける際に非常に厳しくチェックされたため前線でくさびを受けれず攻撃がスムーズに進まない状況でした。ただ守備は良いヴェルディでしたが、攻撃に置いてはタイトルへの積極性が焦りになったのか、それとも自分たちのサッカーのこだわりが強すぎるからなのか、はたまた自分たちの技術に非常に自信を持っているからなのかはわかりませんが、中盤で選手の密集したサイドを選択する事が多く、そのところでうまく繋いではいるモノの横パスをインターセプトされる形も多く、そこに絡んだ選手達はみんな置き去りにされてしまうと言う形も見受けられました、しかし総じてペースはヴェルディのまま、決めきれず30分を過ぎるとようやくジュビロが攻撃にリズムが出始めて、波が変わったかなぁと思ったところで先制点が生まれます。前のCKでもクリーンにヘッドに合わせていた平本に今度は低いボールが合い、体勢を崩しながらもファーを狙ったヘッドが飛びGKも触れず、決まるかと思いましたがポスト、しかしそのリフレクションに対してきっちりと詰めていた相方・飯尾がきっちりとプッシュして先制。ゲームの流れと反比例するようにヴェルディに先制点が入り、ゲームが動き出します。しかしこの流れは長くは続かず、積極的なアプローチやボディコンタクトはカードをもらう原因となり、そしてカウンターのピンチ時にタイミングの遅れたスライディングが福西の足元を刈り取ってしまい、中盤で気の利いたプレーを見せていた小林慶行が2枚目のイエローで退場、数的不利となり苦しくなってしまう。試合は流れの読めなくなったまま前半を終えました。

後半に入り、ジュビロは前田に代えて中山、ヴェルディは飯尾に代えて柳沢、と修正を加えてきました。数的不利を負ったヴェルディは平本の1トップにその下を小林大悟と山田卓也でフォローしていく形で、開いた右サイドのポジションに柳沢を入れて対応してきたのに対し、ジュビロは中山が入った事で攻撃に幅(色々な意味で)ができ、前線にも起点となれる場所が出来て攻撃にスムーズさが出てきます。同点に追いつきたいジュビロが前に出てきますが、精神的にも後半に入り落ち着いたのかヴェルディの方が大きく開いたスペースをうまく使い、カウンターから決定機を作り出します。そして名波が低い位置で緩いパスを福西に出したところで平本がカット、そのまま単独でドリブルで突っかけると対応が後手に回ってしまい突破されると、アプローチしきれず左サイドに流れて利き足の左でファーに流し込んで非常に大きな追加点が入ります。このあともカウンターは効果を発揮し、平本との兼ね合いでオフサイドトラップを掛けたジュビロDFに対し、後ろからうまい抜け方で飛び出た山田卓也が抜け出したりとチャンスが出来ていました。しかし2点ビハインドを追ったジュビロも川口、藤田と次々と攻撃の切り札を切って攻勢に出ます(交代は菊池、グラウ)その中でも前半の終盤からオリジナルポジションを捨てて様々なポイントで顔を出して攻撃の核となっていた西が攻撃に変化を付け、非常に危険な存在となり、この試合でのキーとなっていました。攻勢を強めたジュビロにはそれだけチャンスも舞い込みました。福西の近距離でのシュート、西のシュート、名波のほぼ完璧なコースに飛んだ柔らかい弾道のFKなどもう決まってもおかしくないシュートを打ちましたが、ピンクのシャツを着たGKが非常に鋭いセービングを見せて凌ぐとあとはカウントダウンかなぁと思ったときにようやく追撃弾が生まれます。非常に存在感を見せていた中山(ファーに逃げての中に折り返すヘッドが非常に効果的、二次的要素として流れていくために中にスペースが空いてどんどん良いポジションでのチャンスを演出していた)ファーに流れてヘッドで折り返すと福西が飛び込んでフィニッシュに繋げようとします、しかしヴェルディDFも収縮してシュートコースを消し逃れたかと思ったときにこぼれ球が前に転がり詰めた西がきっちりとゴールにぶち込んで1点差、まだこのときに残り時間は10分弱。今シーズン最後のドラマが現実味を帯びてきましたが、しかしこのあとも集中を切らさなかったヴェルディDF陣の前にゴールは遠く、唯一効果的だった名波のクロスボールも上がらなくなり、力押しでは人をきっちりと配したヴェルディの網にかかり同点にする事は出来ず、久しぶりのタイトルを見事にヴェルディが引き寄せました。

非常に試合序盤から積極的な姿勢の見えたヴェルディは勢いそのままこの試合に出せた事が非常に良かったのかなぁと。結構飄々とやるイメージもあったし、そういう余裕があるときは本当に強いという印象があって、これだけ気持ちが見えた試合は考えてみたらナビスコカップの準決勝以来かなぁと(よくわからないけど)もちろん厳しい目で見れば悪い部分も沢山あったし、まだまだ強いチームなのかどうかは判断しかねる部分もありますが、こういうビッグゲームで苦しい状況に陥りながらも粘り強くこの結果を引き寄せた事は非常に素晴らしかったです。大会通じて一番パフォーマンスの高かったチームだと思いますし、そういう意味ではそのパフォーマンスが結果に繋がったという意味で、良かったのかなぁと。また久しぶりのタイトルで初経験の選手も多く、この経験が先に(良い意味でね)繋がるのかなぁと。

対するジュビロは非常に大人なサッカーをしていましたが、どうしても色々な意味で遅かったという印象を抱きました。それでも我慢して引き寄せた流れや退場を引き寄せたプレーなどには経験の差を出し、最後は追いつめるところはさすがかなぁと。しかしようやく引き寄せた良い流れの時間帯に失点というのは痛かった。今までとは違って人が動かない事が致命傷とも言える失点に繋がったり、ビハインドを背負ったあと、ゲームをコントロールする事を放棄して勢いに任せて中央突破を繰り返したりとらしくない姿もあったりと、まだまだ完全復活には遠いかなぁと。しかしそのあとの怒濤の反撃の中での技術の高さなどはさすがジュビロと言うべきモノでしたし、何か復活への手がかりは見つかったのかなぁと言う感じもしました。

で優勝したチームに苦言をいうのは心苦しいのですが、ちょっとだけ。今日のヴェルディは非常に戦う気持ちが前に出て、非常に積極的なプレーを見せていました。特にその積極性はDF面で非常に有効に作用し、うまくいっていましたが攻撃面ではそれがムラや肩の力の入りすぎという感じも見受けられました。しかし攻撃に置いてスタイルだからとはいっても密集地帯を抜いてやろうという部分には正直大丈夫なのかなぁという部分も見えました。もちろん彼らは技術だけならJでも多分一番高いモノがあるでしょうし、小気味良いパスワークは相手を振り回すだけの巧みさを兼ね備えていると思うのですが(特にあのエスパ戦の時を考えても)今日のようなビッグマッチの場合には非常にリスクが大きすぎるプレーが多かった事は否めません。前半、サイドでの細かいパス回し3人ぐらいで小気味よく回すのですが、横パスの時に結構な確率で読まれてインターセプトを喰らっていた部分です。これをやられると完全にFW・サイド・OMF・ボランチと3〜4人置き去りにされてしまい、逆にカウンターのピンチを招いていました。しかもこれが何となくですが人が詰まってる方に出している感じがして、「俺たちの技術ならここもショートパスで抜けちゃうぜ」みたいな感じが見えました。過信と言った感じでしょうか。もちろん振り回して突破のシーンに繋がる部分も多く見られましたし、ある意味では諸刃の剣だという事は言えるのですが、こういうビッグマッチではこういう小さなミスが勝負を分けるという事を考えたら、もう少し考える必要があったのかなぁと。ジュビロはやられる事も多かったですが多分スカウティングしてたでしょうし、プレーを重ねる中での読みという部分で完全に学習していたのだと思うので、ああいうインターセプトに繋がったのかなぁと考えると、その辺はわざわざやることないし、その技術をもっと良いタイミング・良い位置やっていった方が効果はあるのかなぁと思いました。もう一つは精神的な部分がショートパスに多大な影響を与えていた事、精度です。肩に力が入っていたのか、ガンバ戦に比べると意志の食い違いが何度もあり、パスがずれるシーンもたくさんありました。その辺も含めてリスク管理というのは来期に向けて大事になるのかなぁと。何となくですが、レッズと相性悪い理由というのが非常によくわかりました。ミスやインターセプトが即ショートカウンターに繋がる、正直今日の相手が縦に速く強いレッズだったら危険だったのかなぁと思いました。ただ後半は見事に修正されて人もよく動いて振り回していたシーンもあったので、何とも言えないのですが、未来への提言という事で。精神的なムラ(過信なども含めて)はこのチームの次の改革のターゲットとなるべき部分なのかも知れませんね。

ただ今シーズン序盤のゴールに迎えないイメージからここまで積極的な攻撃を構築するまでには相当な意識改革が必要だったでしょうし、その辺は素直に素晴らしいです。ライバルと言っては変ですが、同じ東京都に籍を置くFC東京がナビスコを取っていただけにこのタイトルは彼らにとっても嬉しいでしょう。若手の成長ももちろん大きな力になっていましたし、これで来年はアジアへの挑戦権を手にする事になっただけに、ますます来年のヴェルディは注目ですね。今日のMVP?平本かなぁ、1得点1アシスト(?)だし・・・、でも面白かったのでピンクちゃん(高木ね)にします。好セーブあり、和ませプレーあり。彼のスーパーセーブがなかったら負けてたかもしれないし。ということで厳しい事も書きましたが本当におめでとう、ゼロックス楽しみにしてます。今日はここまで。

こっそり告白すると、実は前半見終わったとき、ヴェルディかなりハイペースで試合に入ってただけに後半運動量保てるのかなぁと思っていました。しかも先制したとはいえ、数的不利を負って後半かなりの負担が掛かってがっくり運動量が落ちたらやられちゃうのかなぁと感じていました。しかも書いたとおりボールの取られ方が非常に悪かったし(ジュビロの取られ方も悪かったけどそれはヴェルディのアプローチの良さが出てたからだし・・・)なんて思ってたんですよ、まあ全ては2点目入ってこの勘も全然はずれと気づかされましたが。勘は当てになりませんね(笑)ジョージ?ああ、今日もやらかしましたね。まあコメントする気にもならない・・・・。下手くそだなぁ・・・。ただどっちにもやらかしてたのでおあいこかな?以上今度こそここまで。

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Comments

おめでとう
ございます

石塚と李さん
が練習中
ドリブルで抜きにかかった
石塚に
お前がドリブルうまいのは
わかったから
もっとチームとして
プレッシャー薄いところから
攻め崩せるように判断して
パス出してくれ
基本的な判断は
ボールを失う確率を低く
しろ
ってそういうことがあったんですね

まあ今日の試合はだいぶまし
長いパスと短いパスがまだバランスいいほう
でしたけどね

アルヂレスはうまく意識改革
できてるほうだと思います

ジュビロはタイトル取らなくてよかったと思いますね
ここで無冠からはじまらないと
大鉈ふるえず今までの監督みたいに
何も変わりませんでした
案外ジュビロは
王者に返り咲くのは
難しい作業だと思います
今でも中途半端に
戦力あるから余計に

変化を常に受け入れる
覚悟
これが重要
であると考えます

監督の仕事とは
どうやってうまく
えこひいきをするかだと考えます

人の上に建とうとするなら
苦中の苦をなめねばならない

疑ったら使うな
使うなら疑うな

明日何が起こるかわからないから
あしたまで生きていようと思うのだ

人は笑顔という
麻薬を求めている

この世の中に永遠の英雄などいない
ただ状況の
英雄があるのみである

Posted by: 和製フリット | January 01, 2005 at 10:59 PM

ヴェルディはユース出身者や李さんの桐蔭ラインのなどにしても、選手は一貫性をもった育成やメソッドは凄いですね。李さんにしても判断レベルの向上を目指していたわけで、その辺はオジーはそこにゴールと言う意識付けをしたのは確かに苦労したでしょうね。でもうまくいってると思います。ただボールを失う可能性と言う部分は正直リスキーな部分が伴っている非常に危ういチームなのかなぁとも思っています。それを評価する傾向にありますが、ロマンティシズムを敬うだけでは正直良いのかなぁと感じていたりもしますが(スタイルとしては好きなんですけどね)

ジュビロに関しては今回の天皇杯で結構掴むモノがあったのかなぁと。もちろんタイトルはアジアに繋がるし、取れた方が良かったのだと思いますが(取る事での改革への足かせとなるかどうかは別にして)まあ確かにそうなんでしょうね。個人的には中山の動き出しやスペースメイキングがジュビロのこれからの鍵なのかなぁと。この動きを次世代の後継者達がどこまで盗めるのかと言う部分はポイントになりそうです。チームとして若返りやチームの今までの積み重ねの伝授というのがポイントでしょうが、山本監督の腕がここから本格的にタメされるのかなぁと、まだ何も見えてきていませんので。

監督がどこに比重を置くのか来シーズン、非常に楽しみですね。ジュビロは特に覚悟というモノを主力の選手達が受け入れなければ進むモノも進まないでしょうし、そのプライドがどのように変化するのか気になります。

それでは又よろしくお願いします。

Posted by: いた | January 03, 2005 at 04:02 AM

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