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December 26, 2004

実在する甘さ@EmperorCup 2004 Semi Final

はい、メリクリ!帰ってくるのが遅くなっちゃったのですが、もう遅いので早速、何とか録画確認をしたので天皇杯行きます。両試合とも面白いコンテンツが隠されていました。ただちょっと残念な部分も・・・・。

Emperor Cup 2004 SemiFinal

読売 3-1 ガンバ@長居
Verdy:14'小林慶行 25'平本 58'米山 Gamba:82'松波

テクニックの高い選手によるショートパスでの崩しと言う同じ特徴持つチーム同士の対決でしたが、攻守両面においてチームのパフォーマンスには差がありました。そしてそれが素直にスコアに出ました。

簡単に得点経過を振り返るとミスでボールを失い、そこから左サイドの相馬からの大きなロングボールを飯尾に通され、完全にフリーになった状態からまた首根っこを捕まれて振り回された感じになって、大外から飛び込んできた小林慶行がまたもやふりーになっていてヘッドでコントロールシュートを決めて先制。2点目はDFラインの軽率なミスから平本を止めきれずに最後はずどんとやられる。3点目はセットから小林大悟のキックをニアでイ・カンジンが後ろに流してそして米山がきっちり反応してゴール。確かに読売の技術力の高さがあった各所にちりばめられ、そして何よりもタイミング良く動き出しがどんどん出てくるためDFは捕まえきれなかったし、中盤で抑まえ切れなかったから高い位置でのボールカットもなく速攻みたいな形も作れなかった事はガンバにとっては痛かったですが、ガンバも技術力では負けているわけではなかったかなぁと。ただ同じ特徴で戦ったら間違いなく読売の方がうまかったのも事実。足元のことではなく、ボールも動かし人も動かしスペースを作って崩すという意識の差。そしてこういう戦い方への対応策がきっちりと出来ていたこと。その差が如実に点数となって出たのかなぁと。

確かにガンバの足元に入れば非常に巧みなフェルナンジーニョや遠藤、二川とアイデアも多彩に様々なパターンで中央突破をこころみていましたが、アテンプト、成功率、精度全てに置いて今日は読売の方がよかっただったぁと。その差というのは何よりもボールを受ける予備動作の差、ガンバはほぼ全ての選手が足元で受けようとしてボールを待ってしまうから、ヴェルディDFも前狙い打ちという形で対応出来たからかなぁと。逆にヴェルディはパス・ランの意識が高く、ポゼッションを有効に使うための落ち着きと仕掛けるときに仕掛けると言う姿勢が良かったのかなぁと。ガンバはもっと裏を狙ったりと、バイタルでは積極的に崩しきっていなくても打っちゃったりと動きに幅が出てくれば、ケアしなきゃいけない事が多くなって崩せる形も出てくるけど、終始一貫として崩しきっての形しか考えていないし、スペースへの飛び出しもなかったから、それがないから収縮してスペースを消して囲んで取ると言う形をやらせてしまったのは本当にあぁぁあぁと言う感じでした。

もちろん決定機に決めれなかったと言うのはあるけど、勝負を分けたもう一つのポイントは守備の手法と集中力。ヴェルディのDF陣は集中して粘り強く対応し続けたと言うことで我慢出来たのに対し、ガンバは大外のケアが異常に甘く、中に絞りすぎだったり、ラインが深くて一番つぶさなければならないポイントがぽっかり空いてしまった。そして後半前掛かりになったときにラインを上げるのか、チェックに行くのかはっきりせず、アウトサイドに流れるFWに自由に飛び出されて、何度も危険な状態になっていた。これはしょうがないでは済まなくて、カウンター気味でしかも技術、タイミングが非常に良かったこともあるけど、それでも仕掛けるなら仕掛ける、チェックに行くなら寄せると言うはっきりとした対応が必要だった気がしています。正直ぬるすぎた。流れもあれではぶちぶちと切れてしまって乗り切れなかった。体力的にも何度も80m近く戻さなければならなくなってしまって、攻撃どころじゃなかったかもしれないし・・・・。

まあ今日は決定機を決めきる、決めきれないと言うレベルの試合ではなかったと思います。ただ逆に言えるのは読売のプレーコンテンツ、意識、運動量などが非常に意欲的でしかも素晴らしかったと言えるのですが、ガンバがもっと出来ると思ったからこういう形にしました(ヴェルディも3点目のあとは試合をクローズ出来なかったのはもったいなかったけど)ファン・サポの皆さんごめんなさい。シーズン終了と言うことでお疲れさまでした。

レッズ 1-2 ジュビロ@国立
Reds:71'田中達也 Jubilo:72'藤田 83'ゴン(ノリノリ)

こっちは本当に熱い試合になりましたね。前半はジュビロが復活の気配を見せながらも、まだリハビリ段階だなぁと思っていましたが、レッズは自らシステム&配置変更で自ら崩れてただけに不思議に締まらない試合になっていたなぁと思っていたのですが、後半一気に試合のテンポが上がってからは、両チームとも非常にハイテンションな試合を見せてくれました。

序盤はジュビロは名波を中心に良いくさびは入るのですが、そのあとのサポートが遅くてどうも崩しきれず、かといってレッズも代えてきた布陣がうまくいかず、永井・田中達也の局面打開に頼る形でしか良い形が出来そうな形が見えませんでした。流れもどっちもどっちって感じで膠着した流れを引き寄せることなく、0-0のまま終わります。

しかし後半はレッズが前からのプレッシングを強めて奪ったら、右サイドに張り出した永井の局面打開を最大限に使おうという姿勢が実を結び、何度も決定機を作り出しました。ジュビロもガンバと一緒でオフサイドの網にも掛けれず、かといってずらして永井のケアをきつくすることも出来ず、スタンダードにポジショニングを取っていたため永井にのびのびとやられ放題になってしまいました。中山を投入して何とか攻撃にバリエーションが出来はじめて裏への攻撃や競り合いのこぼれを攻撃に繋げますが、勢いの差か決定機をようやくモノにしたのはレッズでした。永井が同じように右サイドで受けるとなぜか田中達也が大外でフリーになっていて、きっちりとクロスが合い、GKの逆を突いてループ気味のヘッドを決めてレッズが先制します。しかしこれで目を覚ましたのか、ジュビロはらしいクイックスタートのセットでレッズの虚を突き、福西からラインの裏に飛び出た河村に繋がり、粘ってエンドラインから中に折り返すと藤田が真骨頂のような飛び出しからのフィニッシュでゴールに流し込み、なんとまあ1分で同点に追いついてしまいます。このあとも同じ展開でレッズは右サイドからの永井の局面打開、ジュビロは中山の質の高い動き出しを活かしながら、どんどん前に出ていく、という形でオープンになった展開で決定機を次々に作り出しました。藤田が又ゴールネットを揺らすモノのオフサイド、その返しで今度はラインの裏を抜け出した田中達也がGKの鼻先でループを狙って抜きますが、わずかに枠をそれる、そんな胸突き八丁の展開で決勝ゴールが生まれます。西の中央でのドリブル突破にDF陣が混乱、何とか止めるモノのDFが寄ってしまいフリーとなった中山が巧みにボールを受ける動きからの豪快なフィニッシュで叩き込んで逆転劇。するとさすがに経験豊富なジュビロは時間を巧みに使ってレッズの焦った攻撃をいなして劣勢の中勝ちをモノにしました。

正直前半はどうなることかと思いましたが、後半は運動量が前に掛かったことでオープンな攻め合いになったことで白熱しましたね。まあ決めてればレッズが勝っていたっていうのがこの試合の全てでしょうか、彼らはもうこの結果に対して言い訳も同情も不要なのかなぁと。内容が良かった、相手を上回っていたなどと逃げ道を作って勝ちきれないものを運だけに理由づけているから勝てないのかなぁと。もちろん田中達也のゴールシーン以外の決定機が一つでも枠に飛んでいたら、永井の美しい突破からのクロスバー直撃のボールが吸い込まれていたらって考えたら確かに運なのでしょうが、その少しの誤差はまた自らの力みであったり、プレッシャーだったりするのかなぁと。この試合もジュビロの弱点(DFラインの永井に対する対応の不徹底)を突いていたのに勝ちきれなかったというのはそこに何かの原因があるというのを自覚し、そこを改善に向かわせるというのがないとこれ以上上に行けるかはわからないですし。エメルソンがいなくても永井という素晴らしいドリブラーがいて、そこから沢山のチャンスを作ったこのチームの破壊力は誰もが知っているし、認めているからこそその少しの誤差を埋める何かが欲しいですね。勢いでとった去年のナビスコ、そしてセカンドステージ、でもこぼれ落ちたものの大きさを知って改善していくのが来年への至上命題となるのかも知れませんね。

逆にジュビロはベンチにいた二人が素晴らしい活躍を見せて勝ったわけですが、復活の片鱗と喪失した自信の狭間なのかなぁと。後半吹っ切れてからは一気にポジションを上げてオリジナルポジションをどんどん離れていったのですが、前半はそれに躊躇があってくさびのサポートが遅くなってそこを繋いで崩す形というのがなかなか出来なかった。フリーマンという意味ではやはりボランチの攻撃参加で数的優位を作り、スペースを作って流し込むという形がジュビロの強いときのサッカーだと思うし、それを今日もやろうとしていた片鱗は見えた気がします(名波が帰ってきて良いパスも前に入っていたから)ただそのあと、名波が下がって裁いたあとにサポートして行く選手が足りないのは、オリジナルポジションを離れる自信がないのかなぁと。まあわかりませんが。守備に関しては非常になんともいいようがない・・・・。局面ではよく頑張っていたとも言えるのですが、結局課題は同じ所にあるのかなぁと。ポゼッションの逆を突かれるカウンター。それを克服するには何かが必要なのかも知れませんね。個人的にはこれを解決するには高いライン設定とオフサイドトラップかなぁ・・・・。

まあでも山本監督の交代策が見事にはまったというか、サブにものすごい薬物を隠してたって言うのが勝因で、そこまで何とか我慢出来たのが良かったのかなぁと。決勝はどうなることやら・・・・。厳しいこと言えば何でこんな攻め合いになるのか疑問。前掛かりになるのはわかるけど、スペース空けすぎ、リスク管理出来なさすぎ、やられても文句は言えないかなぁと。でもきっとお客さんも盛り上がったから良いのかなぁ?

でもゴンの元気そうなインタビューが聞けて嬉しかったですwあのシーン、力の入りそうな所できっちりとタイミングを我慢して、回り込むように入っていった細やかな精神と力一杯振り抜いた豪快な思い切り、そして何よりもあのシーンで決めるスター性!彼の全てが詰まっているような素晴らしいシーンでした。

と言うことで決勝は読売ーヤマハじゃなくてヴェルディージュビロになりました。何かびっくり。でもヴェルディの今の質の高さは良いときのジュビロを見ているような気がするし、そういう意味では盛者必衰が直接現れるのか、それともディフェンディングチャンピオンの意地を見せるのか、見所一杯で楽しそうです。何となく良いヴェルディが出るか、悪いヴェルディか出るかに掛かってきそうな気もしますが・・・・。出来ればいいヴェルディに出てきて欲しいなぁ・・・、ジュビロは大舞台は強いし、熱戦期待してます。

と言うことで日本の今年のスケジュールは全部消化と言うことで勝ったチームも負けたチームも、嬉しかったチームも悔しかったチームも皆様(選手・監督・スタッフ・サポ含め)とにかくお疲れ様でした。来年も熱いシーズンになることを祈って。と言うことで今日はここまでです。

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Comments

集中力とは目の前のことに
全精力を没頭できる能力です
かわらばんのことを江戸時代のひとは
こういっていたチームは
守備の集中力が上がってきましたね
リーグではこれを保つのが難しい
みたいですが
ガンバは大黒がいないのも痛かった
まあ完敗ですが
ジュビロ 山本
は浦和を消しましたか
途中出場の選手も
スタメンの選手も等価だなんていわずに その人事権を使いこなして
チームを引き締めたりするのが
カントクの仕事だと思うのですが
先発じゃないと意味ないと考えるのが
選手の本音なんで
アリバイ守備 っていい言葉だと思う
流行らせて欲しい
さすがライセンス持ち
アリバイパス
アリバイシュート
アリバイ選手交代
ブフバルトは勝負弱いな
タイトルはセカンドのみ
全部絡んでるのはたいしたもんともいえるが キャリア考えれば
新人だし
アルヂレスって
いまいち能力に疑問符が
つくんだけど
ジーコ50点として
オジー70点ぐらいか
まあまあとはおもうが
カルロスケイロス
ってどういう評価なのかが
気になって夜も眠れない

Posted by: 和製フリット | December 26, 2004 at 05:51 PM

ちょっと最初の部分の意味が捉えかねるのですが、守備に関する事で思ったのは攻撃を1stプライオリティに捉えすぎるからこそ、チームバランスを崩すのかなぁと。日本の今の価値観は間違っているとは言いませんが、個人的には攻撃に出るための準備でありその基盤の出来ていないチームは必ず負担として跳ね返ってくるのかなぁと。集中力云々ではなく、その基盤が悪すぎたのかなぁと。一年間で一番計算出来る力は守備であると思うので、その辺では来年、差は出るかも知れませんね。ただその前にコンディションありきでしょうが。

監督に関してはまだ評価は出来かねますが、山本監督のやっている事はきっと頭の中に何かを据えているのかなぁと。藤田はスタメンでいけるぐらいのキレを持っていたと思うし、そう考えると世代交代というのが頭の中にあるからこそなのかなぁと。結局まだその力がないと無理って言うのも見えましたが。権力をうまく行使すると言う部分では色々なやり方があるでしょうが、山本監督のプライオリティがどんな風になってるのかはまた決勝や来期のスタメンで見えてくるかも知れませんね。

個人的にアリバイ守備って言うのは本当であって本当ではないというのを自分では感じています。自分もよく使っていますが、ボールを奪うだけが守備ではないし、そのあとを考える選手がいても良いし、何気なくコースを消している事もあるから一概には言えないのかなぁと。ただ、事実そういう感じはやっぱりありますけどね。湯浅さんの考える事はボール奪取を積極イメージから攻撃の創造力やフリーランニングのイメージなどが活性化すると言う事を考えているのかなぁと。サッカーに対して真摯に活性化を図るというのが湯浅さんの中では積極的なボール奪取プレーに現れるのかなぁと。それが必要なく、役割的にも求められていなければ別にそれがタイミングとしてなくても良いのかなぁと。まあこれは持論ですがプレーヤーのイメージの全てを計りきる事は出来ないので、一概に消極的なプレーをアリバイとは言えないのかなぁと。采配に関しては別ですけどね。

監督の評価は結果であり、そのプロセス(パフォーマンス)であり、人間関係なのかなぁと。カルロス・ケイロスに関しては点数はわかりませんが、きっと人心掌握術だったり、そのイメージを伝える伝達能力が欠けていたのかなぁと。スターをまとめる力かなぁと。結果としては最悪かなぁと思いますが。オジーもオフトに似ていて自分のイメージを伝える術がうまくて基盤を作る事は上手ですが、そのあとが問題なのかも知れないですね。でもヴェルディとはマッチしていると思うので決勝も楽しみです。長くなってしまいましたが、又よろしくお願いします。

Posted by: いた | December 27, 2004 at 12:10 AM

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