« 2005の歓喜のために -2004 F.Marinos Play Back Part 1- | Main | 裁ききれない今日のニュース雑感。 »

December 24, 2004

2005の歓喜のために -2004 F.Marinos Play Back Part2-

じゃあ昨日の続き。ファーストステージの分までやったので、今日はそこから。

見事な逆転勝利の余韻に浸る間もなく、次の戦いの準備に取りかかった7月、チームは新潟十日町にキャンプに出ました。しかしチームだけでなく、代表戦も絡んできて、中澤・松田はアジアカップに向けて中国に飛び、那須はアテネに向けての準備に入っていきました。チームの方ではキャンプでフィジカルに主眼を置いた合宿でセカンドステージに備えていく一方、代表勢は激戦による疲労・自信喪失など余りありがたくない影響をまた受けていました。そして開幕前にレッジーナとの親善試合では那須不在時に活躍が期待されていた栗原が鼻骨骨折とまた離脱者が出てしまい、何か暗雲が曇る様な感じで2ndステージに入っていくことになりました。

初戦はエスパ戦、エスパの出足に苦しむモノの後半、安・久保にスイッチしてからきっとこういう形を見据えていたのかなぁと言う様な、「日韓夢の2トップ」の破壊力で2得点という素晴らしいスタートを切ることが出来ました。久保の高さ、安の抜け目ない得点感覚がうまくフィットした形で「こりゃセカンドもまたいっちゃうかぁ?」って思いました。しかし課題は又ぽっこりと顔を出してきます。コンパクトフィールドを保ちながら、プレッシングのきついトリニータに苦しめられながらも上野のヘッドで先制するが、そのほかの決定機をなかなか決められず勝負を決めきれないでいると、後半にマグノ・アウベスに強烈なミドルを喰らってしっぺ返しを喰らってしまう。終盤松田の劇的なゴールで何とか勝ち点3を獲るが、この試合は大きな不安を表す結果でもありました。そしてグラ戦から何か歯車が合わない事が非常に多くなり始めてしまいます。グラにはマルケスに痛い目を合わされて久保退場と痛いことが続くと、ナビスコも飛車格落ちで望むモノの絶好調レッズに力負け。代表戦などを挟みながら天王山となるべき試合だったジュビロ戦(ターニングポイント3)ではがっちりと歯車が合い快勝するが、ここから今度は勝ち点3が遠くなってしまう。

サンフレ(パスミスからチームのミスを庇う形で松田退場、先制も数的不利の時間が長すぎて運動量が落ち根負けで)△
楽天(坂田・安のゴールで2点リードしながら、栗原・久保とばったばったと退場する爆発ぷり、勝ち試合にしかならない様な試合を自滅で)△
セレッソにも(連戦で今までの疲労が一気に出たのか低調な出来で坂田のゴールで追いつくもまたも勝ちきれず)△
レイソルにも(リトリートと強烈プレッシングに押し込んでも流れず決定機が出来ない、そして波戸→玉ちゃんラインに間際にやられて)●

まあここは本当に苦しかった。正直原因は沢山あります。左サイド唯一の神、ドゥトラの穴を埋めきれず、どうしても攻撃構築におかしなところが出てきてしまったこと(それだけドゥトラの存在が大きく、それをマリには埋める術を持たなかった)そしてここにきてシーズン序盤の過密日程による蓄積疲労が選手達の運動量やキレを奪い、コンディションを上げていくことが出来なかったこと、そしてそれに付随して芋づる式に退場者も出てしまい、これもパフォーマンスの低下が鬱積したモノが原因だったかも知れない(これでも何とか引き分け出我慢したと言う味方もあるでしょうが、優勝を狙うクラブとしては・・・)まあここに来て今までは勝利に隠れて見えてこなかったチームのアラが一気に出てきてしまったのかなぁと(大きな課題です、これは又あとで)

しかしこれだけ勝ち点3を落としてきても完全優勝への望みは蜘蛛の糸程でしたが可能性を残っていました。その可能性を掛けてセカンド首位をひた走るレッズとの対戦に向かいました(ターニングポイント4)対戦前、すでに本当に薄い可能性だったので「CS前哨戦」とか「出場停止もあるのだから、今回はテスト」という見方も多かったのですが、状況的に対局にいる両チームの対戦はそれでも熱戦となりました。代表絡みで間が開いたことでこの試合からドゥトラが戻ってきましたが、松田が累積警告で出場停止、しかし指揮官の目はなんだかんだ言ってCSに向かっていたことがあとになってわかりましたが、この日のディフェンス陣は局面打開に秀でた相手アタッカーに対して、中西・柳のボランチと連動してサイドに押し込めて挟み込むというFC東京がセカンドで唯一レッズを0に抑えた手法をヒントにしたDFで何とか0に押さえることが出来たことは非常に収穫となりました。このときはリトリートして守ることを選択したこともあり、攻撃陣がそこから反撃に出れるほどの力強さをなく(コンディション不良はそう簡単に戻らない)、攻撃陣が力を発揮出来るような状況すら作れない苦しい試合になってしまいましたし、他にも中盤でのミスが取り返しの突かないことになるなど非常に有効な勉強の機会となり、このドローは先に向かって非常に光りあるドローでした。

このあと、優勝への可能性がほぼ消えたと言うことで、そのあとの試合はFC東京との試合には勝つモノの、鹿島の試合を最後に「浦和レッズ」を先に置いた戦いにシフトしてきます。鹿島に3失点を喰らい、得点も取れていないセットプレーの修正、そして攻撃における基本の部分である局面でのダイレクトパスを使った崩し、守備における運動量とラインコントロールなどの連動性、そして12月に向けてのコンディション管理とCSのメンバーの選考などしても、CSに向けて色々とやっていきました。そのため成績もパフォーマンスも不安定を極めてしまいましたが(2-1ジェフ、2-0ガンバ、1-2アルビ、0-0読売)、ようやく岡ちゃんの中で戦える何かが見えてきたのかなぁと。そしてこのリーグを使ったCSへの準備は実を結ぶことになる。

しかし、ここで相変わらずコンディションを整えている最中にも思いもよらぬ怪我が襲ってきてしまう、エースとして働いてきた安が韓国代表の1次予選のレバノン戦で踝を骨折して離脱、うまく攻守にアクセントを付けてきた遠藤も肉離れ、柳も同じく肉離れでコンディションが整いきらず、久保も回復が遅れてめどが立たないという中でCSに望んでいくことになりました。

相手はもちろんレッズとなったCS。ホーム横浜国際競技場には6万を超える大観衆が集まった中で、マリノスはこの2年間の経験とここまで準備してきた成熟ぶりを試合で表現しました(スタメン:GK榎本達、DF河合、松田、中澤、MF中西、上野、FW坂田、清水)ラインコントロールを高めに設定し、上げるだけでなく柔軟にラインをコントロールして相手を迎撃するDF、そしてそれに連動しながら挟み込む動きを精力的に行ったボランチ陣、そして攻撃に置いては走る特徴を持った2トップとマッチしたゲームプランでもあるロングボールを相手のラインの裏に出して、相手の前に強いプレッシングを機能させず、相手の攻撃を単発的なモノにしたことで、相手の攻撃の脅威を半減させた。他にも普通にポゼッションを獲るときでもカウンターをケアしてサイドを徹底的に突く形を、運動量豊富に良いアングルとタイミングでサポートし、相手に良い形での攻撃を許さず逆に良い形で試合を進め、そして修正したセットプレーで河合が見事に結果を出し、今までの準備が全てに置いて決まった試合をすることが出来ました。

アドバンテージはないに等しい状態でアウェイ埼玉は真っ赤に染まった中で2戦目。スタメンは同じで1戦目と同じゲームプランを遂行したい所でしたが、相手ががんがん前に出てきてまず同点にというのを狙ってくることで、なかなか主導権を握ることが出来ません。しかし、相手の局面打開を封じる挟むなどやらなければならないことはきっちりやったこともあって0-0で押さえることが出来ました。後半、一度のショートカウンターで中西がエメルソンの決定機を阻止したとされて退場、そしてそのFKをアレックスに決められたことで全くのタイどころか劣勢に陥ってしまいましたが、それでも奥がボランチまで下がり、あとは粘りに粘って我慢することをチームで何とかして、後半、延長と最後までこのあと失点することはありませんでした。そして結果はご存じの通り、経験を糧に落ち着いて決めて止めて何とか2年連続チャンピオンとなることが出来ました。

セカンドステージ・CSでよかったところ。

・ライバルであったジュビロを最高の内容と最高の結果というのをあの状態出せたこと。そしてあの試合で素晴らしいパフォーマンスを示して、マリノスの一番高いレベルのサッカーを示したこと。
・チャンピオンシップでの選手達のタスクの完遂出来る運動量とチーム戦術の高さ、そして殉難星とこのシーズンで培ってきたものを発揮し、勝つためのモチベーションの高さをプレッシャーの掛かる最高の舞台で発揮したこと。

・守備においてのリアリズムの徹底、そして粘りなど本当に逞しく力強く成長した事。

悪かったところ。

・ドゥトラの穴は限りなく大きいという事。他にも奥・遠藤・上野と言った個人戦術に優れた選手がいないとチームにおける機能性が一気に落ちること。見かけだけの層の厚さではなく、そういう質の部分の差が中盤にはあったということ。
・どうしてこんなに怪我人が出るのか・・・・・。
・代表との綱引き。コンディション管理という部分で彼らにわかってもらえなかったこと(マリだけの責任じゃないですが)
・流れが悪くなった時に引きずって成績を挽回出来ずに泥沼になってしまったこと。
・マリみたいなチームは勝利への執念やモチベーションは高いけれど、コンディションが整わないから、内容的には乏しくて悪い試合が多かったこと、逆に良い試合が数えるほど敷かなく、その辺はやはりコンディション調整力というのはやはり疑問・・・・・。

本当に後期は苦しい試合が多かったし、そして何より今までは勝ち続けることが出来ていたことで出てこなかった課題というモノが沢山出てきました。確かにCSは周到な準備とチームのここまで積み重ねてきた経験、そして勝利への意欲があって勝ち取ることが出来ましたが、来期は1シーズン制になることで一つ一つの試合を常に安定して勝ち点をとり続けることが求められるだけに、こういう事があったし、その経験をまたうまく生かせればいいなぁと思います。それは又来年と言うことで(笑)嘘です、そのうちきっちりと練って考えていきたいなぁと。ただ振り返ることも必要って事で。と言うことで振り返りはとりあえずこれでおしまいって事で。

|

« 2005の歓喜のために -2004 F.Marinos Play Back Part 1- | Main | 裁ききれない今日のニュース雑感。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/2595401

Listed below are links to weblogs that reference 2005の歓喜のために -2004 F.Marinos Play Back Part2-:

« 2005の歓喜のために -2004 F.Marinos Play Back Part 1- | Main | 裁ききれない今日のニュース雑感。 »