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December 13, 2004

苦しみの果て@2004 J.League ChampionShip 2ndLeg

とにかく死闘でした。ホントにプレーのコンテンツとしては確かに充実したモノではないけど、タイトルのかかる大きな試合だからこその緊張感、集中力、そして気迫。色々なモノが詰まった赤いスタジアムでの熱闘はホントに凄かった、というか震えた。強いて言うならこの試合をスタジアムで見れなかった事が本当に悔しいぐらい・・・・(でも震えてしょうがなかっただろうけど 苦笑)

2004 J.League ChampionShip 2ndLeg@埼玉スタジアム2002
レッズ 1-0 Fマリ
   EX0-0
   PK2-4
Reds:アレックス

レッズスタメン:GK山岸、DFアルパイ、トゥーリオ、ネネ、MF鈴木啓太、長谷部、平川、アレックス、山田暢久、FWエメルソン、永井

Fマリスタメン:GK榎本達、DF中澤、松田、河合、MF中西、上野、田中隼磨、ドゥトラ、奥、FW坂田、清水

言うまでもなく、ゴール裏一部を除いて真っ赤っかの埼玉スタジアムは初っぱなからアクセル全開で1戦目の消化不良を解消するかのようにどんどん前に出て、どんどん仕掛けてくる展開が続きました。ワイドに開いて相手のサイドの選手を引っ張り、そこを起点にどんどん仕掛けていく。ドリブル突破だけでなく、うまく引きつけてのワンツーをうまく使ったり、大きな対角線上のロングボールで片方のサイドに引きつけて出来た逆のスペースを使おうと様々な工夫が見られました。マリは一戦目の様な積極的な姿勢がレッズの前への勢いに消されてしまい、自分たちの思うような展開を作らせてもらえず、攻撃構築、中盤での主導権争いでほとんど優位な状況に立てず、前掛かりに来たレッズの逆を取るカウンターで何度かチャンスを作るモノの疲労のためかプレーの精度が低く、どうしてもゴールが割れない。初戦と違ったのは玉際での強さ。1戦目はちんちんに細かいボールでキープし、突破に繋げていたサイドのボール保持が深くカットに入られたり一歩体を寄せられたりして、相手の鼻先をかわしてのパスが繋がらない。高い位置でカットするとレッズも外からの意識が高く、そこからの早い攻撃でアウトサイドを押し下げられてなかなか前に人数を裂けず、変化も出せないため坂田の突破からのシュート以外はほとんどと言っていいほどチャンスが作れない。逆に軽率なミスが多くそこからのカウンター。DF陣の忠実な数的優位を保つ運動量と気迫があったからこそ何とかしのげていたもののかなり危険な感もありました。30分過ぎぐらいから今までずっと押し込んでいたレッズのペースが落ち始めてようやく攻撃に出れるようになりボールも回るようになるが、収縮して行き所をなくすレッズのアプローチにサポートがないためかつっこむだけでボールを絡め取られる事が多く、決定的チャンスを作れないまま、時間は過ぎ劣勢の記憶を払拭するには至らず前半を終える。

後半開始からメンバーチェンジはなし。後半も前に前にのレッズの勢いにどうしても深い位置での守備を余儀なくされてしまうマリは、今度はサイドからの攻撃でえぐられるスルーパスの対処に四苦八苦してしまう。中からの迎撃が何とか間に合ったり、中でクリアなどシュートには繋げさせなかったモノの、リズムを引き込むような形を作れない。ジャッジが非常にナイーブだった事もあり、セットプレーのピンチも前半から多く、アレックスのキックがいつになく速く鋭い精度の高いものだった事もありアルパイ・トゥーリオと高い選手達が飛び込んでくる度に非常に冷や冷やさせられる展開が続きます。しかしそれでもさすがに攻撃に出る事は可能になってくると、坂田・ジローがうまく相手の裏を突こうという意識も高く、ボールの動かし方もシンプルに早くという意識が実を結び始め、サイドでキープして攻撃を作るという事ができはじめる。しかし、その間もレッズの勢いはやむ事はなく、守備にプライオリティを置く事を強いられていました。マリの攻撃は守備に忙殺されて疲労していた事もあり、カウンターに出るモノのその疲労度はプレーの精度を奪い、決定的なシーンのために必要な細やかな心遣いや手厚くいいアングルのサポート、マークをずらすためのフリーランニングの量などを奪われた事でいい形でのフィニッシュに持ち込めなかった。そして中盤でのせめぎ合いの中、レッズが先に動く。右サイドで奮闘していた平川から田中達也を投入。これでレッズに更なる勢いが増した。そして一番怖れていたレッズの高速カウンターの餌食とされてしまう。中盤の高い位置でミスを繋がれると田中達也のドリブルからスルーパス、エメルソンにラインの裏を突かれ、必至に戻ったエースケが何とか体を当てるモノのそのままはじき飛ばした形になり、一発レッド、そして左利きのキッカーに最高の場所でのFKを与えてしまう(このジャッジに関しては厳しいかも知れないけど得点機会阻止でレッドは妥当、その後のボールタッチが大きく流れてたとかもあるけど、あのファールがなければ絶対的な決定的チャンスだったのは間違いないわけだし)このFK、壁を敷き詰めたものの一番外に立ったのトゥーリオがブラインドになり、読みに頼ったエノタツはまたもや逆を突かれ動けず、アレックスのキックはそのままゴールに吸い込まれて、ついに同点となるこの試合の先制点を奪われてしまう。アドバンテージを失い、数的不利を背負ってしまった事で本当に苦しくなってしまったマリは、この後守備に奔走させられる事になってしまいました。那須の投入をエースケ退場時に考えていた岡ちゃんですが、同点にされた事で守備的な駒を使う事を躊躇い、代わりに前線から中盤まで精力的に走り回ってかき回して貢献していたジローに変えて、山崎という1戦目と同じ前線の運動量を保つ交代になった。しかし、レッズの勢いは止まらず、マリの前線はなかなかキープする事もままならずなかなか攻撃に出る事が出来ない。逆に勢いに乗った攻撃で修正する少しの間、ちょっとばたばたした感じになってしまう。何とか集中力を保ち、危険なシーンでマツ・ボンバの的確なカバーもあって、そのバタバタを何とか凌いだかなぁと思っていたロスタイム、この180分で一番危険なエアポケットが・・・・・。アレックスのCKからマークを振り切ってニアに飛び込んできたトゥーリオがドフリーでクリーンヘッド!!!しかしこれはラッキーな事にエノタツの正面で九死に一生を得た。この試合のスコアは1-0でレッズの勝利。トータルスコア1−1で延長戦に突入する事になった。

延長戦は後半にもましてマリDF陣にとっては苦しい我慢の時間帯が続いた。ただでさえ疲労度の高い河合、ドゥトラが永井に翻弄され、何とか粘ってやらせなかったが、左サイドは修正の必要を感じるぐらい苦しい状況を強いられました。またセットプレーでのエメルソンのシュートなどおっかないシーンも。しかし、ここで経験が生きたのか、マツ・ボンバに加えて上野様がカバーに次々に帰ってくる事で一番大事なところでは絶対にやらせず、相手のクロスボールにも反応の早さで何とかクリアしてこの15分ハーフの延長も0で凌ぎきった。

そしてPK戦。ここであのエノタツ神があのナビスコのような神っぷりを発揮する。トゥーリオのグラウンダーのキックを我慢して軌道を見て真っ正面でセーブすると勢いに乗り、アレックスも読みはあって手にかすめ、ネネのキックは読みを外され強烈なキックを正面にいれられるモノの長谷部のキックを読んでストップ、対するマリは奥を筆頭に、上野、坂田、そしてドゥトラが憎らしいぐらいの落ち着きで完璧に決めて、2-4で2004年の年間王座の座を勝ち取りました。

本当に苦しかった。コンディショニングの面でレッズの選手はエメルソン以外のアタッカー達は本当に切れていた。ジャッジも影響したけど、1戦目のように完全に抑えきったと言うより何とか凌ぎきったと言った方が妥当かなと思うくらい、個の強さに苦しみました。アレックス・永井のドリブル&パスランのサイド突破は苦しめられたし、一方に寄せられてのサイドチェンジで首を振らされて数的優位を保つ対応が出来ないシーンも作られ、きっちりと修正してきた効果が如実に出されてしまいました。セットプレーもアレックスのキックが良かった事もあって危険なシーンを作り出されてしまいました。虚を突かれたエメルソンのフリーのシュート、アルパイの巧みな動きで振り切られてのフリーのヘッド、クリアしきれなかった事での近距離でのエメのシュート、そしてあのトゥーリオのヘッド・・・・。いい攻撃はいい守備に繋がり、なかなか攻撃のとっかかりをつかめず、低い位置でドリブルでの局面打開を強いられたり、前に出てくるプレッシングに追い込まれる事も多かった。それでも最後の所では何とか抑えた。本当に目を覆いたくなるようなやばいなって所でもカバーに飛んできて決定的な形を許さない、シュートコースを消す、クロスを出させないと最後まで粘ったその執念があのFK以外での失点を許さなかった原因かなぁと。正直レッズもいい攻撃はあったけど細かい精度の低さに助けられた部分もあったし(いい狙いだけどボールの精度が低かったり)運に恵まれたのも確か。だけどその運を引き寄せた選手達の精神的な強さ、安定感、そして勝利への執念に心底の敬意を表したいです。

タスク的には長いボールを蹴る余裕さえ与えてもらえない厳しいプレッシングに精度を奪われて相手を押し込む事は出来ず、なかなかDF陣に息を入れさせてあげる事が出来なかった。ボールを大きく動かされる事で走らされて運動量を奪われ、カウンター以外では攻撃の可能性を感じない苦しい試合でした。もちろん前半に深い位置までボールを持ち込めば、個人の技術、グループ戦術での突破やチャンスを生み出す事は出来ましたが、そこまでボールが運べる回数が少なかった事は相手にはめられたのかなぁと。疲労度が増して選手間の距離が開いてしまうと、サポートにも行けない、細かいパスを繋げるときも相手のきついプレスに掛かってしまったりして、心理的にも圧迫感を受けたのかミスが多発するようになってしまいました。数的不利もあって相当の負担が掛かったのはしょうがないにしても、疲労度が高まるとどうしてもプレー精度が落ちるしミスも出る、前半と後半とでは本当にプレーの質が変わってしまったし、その辺は来年きついシーズンを戦う上でまた一つ課題が残りました。それでも我慢出来るたくましさと精神的な成熟、選手が自主的に考え修正出来るようになったチームの成熟など、今年苦しい戦いが続いた中で身につけられたのは優勝という大きな結実とともに大きな収穫となったのかなぁと。

個人的に今回のCS2戦で一番のマリノスのタスクの中で一番良かったのはチームに浸透していたディレイによる時差調整かなぁと。きっちりと形を整えられればやられないと言う自信。そのために相手が突っかけてくるタイミングを遅らせてサポートが来るまでの時間を稼ぎ、そして人が揃い陣形が整ったところでボールへのチャレンジに行く。この辺は多少バタバタしたシーンがありましたがこれが出来ているときはほぼパーフェクトに強烈なアタッカーを抑えられていたし、かなりの自信になったのかなぁと。もちろん個々がそれを理解していなければ、穴が開いてズレを生んでいたかも知れないけど、それをしなかったチームとしての熟成度の高さが、粘りや執念を実らせる基盤になったのかなぁと。終わってみて初めて気づきましたが、これがレッズ対策の一番の肝だったのかなぁと

レッズに関しても。2戦目は本当にレッズのゲームでした。一戦目、マリノスが前段階でチームの連動性を分断されたことを修正し、その前段階である部分で攻守の切り替えを速くして、前へのプレスで長いボールを蹴らせる余裕を与えなかったし、その余裕のなさが精度を奪った。一番良かったときのレッズっぽい攻守の切り替えが非常に速く、チームの勢いを活かすいいときのサッカーをしたと思います。山瀬の離脱から前の選手への傾倒が如実になり、何かあの裏を取られたら終わりだというぐらいの鬼気迫るプレスが影を潜めていただけに今回の試合で山瀬の不在から一歩抜け出せたのかなぁと。攻撃の変化という部分でもアタッカーに任せきりという攻撃が8:2ぐらいだったのが、6:4ぐらいになったかなぁと。ワンツー、サイドチェンジなどアタッカーのドリブルでの局面だけではないモノを証明したのではないでしょうか。しかしそれでもあれだけ攻めて取れないというのは、エメルソンが抑えられたら8割の脅威が減るという課題はクリア出来ていないという事なのかも。これは来年に持ち越しでしょうが、大きな大きな課題が残っています。

しかしそれでもここまで上り詰めここまで追いつめたというのもまたレッズの力です。そして差もほとんどなかった。個の脅威を前に押し出しながら相手をなぎ倒してきた力強さはなんだかんだいって怖かった。力だけでは倒しきれなかったのが大事な場面での負けに繋がってしまったという事でしょうが、経験が次に繋がるしきっと又来年は強くなるでしょうね。来年もいい勝負しましょう!そしてあの舞台を作り上げたサポ含め素晴らしいCSになったのは、レッズが相手で最強の挑戦者だったからだと今更ながらに思います。マリにとっても素晴らしい経験が出来ました。お疲れ様でした。そして早いけどMVPおめでとう、エメ。せっかくなのでA3とか出てみたらいかがでしょう(笑)

まあ長くなりましたが、今年のJも面白かった。そしてマリが優勝して一件落着って事で最高の終わりが来て本当に良かった。とにかくこれで一番強いっていってもいいよね?そしてアジアへの道を作った!いただきましょう?今度こそ!考えてみたら今シーズンは去年にもましていろいろあってつらかったし苦しかったシーズンだけど、来年はこの経験を活かしてもっと上へ!と言う事で今シーズンおしまい!

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Comments

優勝おめでとうございます!

やはり自分たちのサッカーにならないときの粘りというか、我慢というか。そのあたりの地味な仕事へに対する岡田監督の意識付けは素晴らしいですね。いい守備は強いチームの基本ですね〜。

そういう安定感を身に付けてほしいですよ、東京も・・・。

トラバありがとうございました。

Posted by: おおやし | December 13, 2004 at 12:26 AM

ありがとうございます!

確かにレッズも相当強くて、なかなかやらせてもらえなくて本当に見ていて震えるような試合でしたが、勝てて良かったです。A3とACLホームと城南戦での屈辱、アウェイでの限界以上に押し込まれても耐えてリベンジ、タイトル後の慢心と蓄積疲労、精神的混乱など色々経験した後ですから、その辺が差になったのかも知れませんね。ピッチでその積み重ねを整理して表現出来るように整えた岡ちゃんには足向けて寝れないです(笑)

でもあのナビスコ決勝があったからこそ、マリの選手にも何か確信めいたモノとあの試合に負けないぐらい強い気持ちの重要性を再確認させてもらったのかなぁと。マツもそんなコメントしてましたし。あの試合は素晴らしいゲームであったし、マリにとっては素晴らしいサンプルだったのかも知れませんね。今野・文丈と4バックでの連動した忠実な挟み込みはその辺からのイメージでしょうし。

安定感と言ったらマリもまだまだです。FC東京もジャーン・モニワが揃っていたらJでも最高クラスの強さがあるし、今年のタイトルが自信になっているでしょうから、苦しいシーズンが目に見えます、マリにとっては(苦笑)でもいい試合にしたいですねw

長くなって申し訳ないです、又よろしくお願いしますね。毎日楽しみにしてますのでwそれでは。

Posted by: いた | December 13, 2004 at 01:26 AM

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