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November 13, 2004

代表再考。

http://d.hatena.ne.jp/helguera/20041112#1100276978

きっと今の時期はみんな今年の日本代表を振り返る時期に来ているんですかねぇ。ボクも自分の文章力のなさから、前々から断念しまくっていたのですがエルゲラさんがものすごいわかりやすく書いてくれていたので、エルゲラさんの作ってくれた価値基準を元に考えてみたいと思います。

1.結果
2.結果と内容
3.結果と内容と選手やクラブに対する配慮
4.結果と内容と選手やクラブに対する配慮と将来の日本サッカーのための布石
5.結果と内容と選手やクラブに対する配慮と将来の日本サッカーのための布石とマスコミに対する配慮

サッカーのある幸せ


で個人的にはエルゲラさんと同じなんです。
1番は問題なく○。
2に関しては序盤は間違いなくチームとしての形が不明瞭でコンディショニングにも失敗と下手したら危なかったと言う事を考えたら×でもいいのかなぁと思ったのですが、その後チームの成熟度が増す事にチーム自体は落ち着いたと言う事もあって、△。
3番に関してはマリノスを代表に召集問題での確執。選手起用に関してもコンディションの把握など無理を強いてしまったり、クラブ帰ってからなかなか出場を出来なくなってしまったりと配慮どころの騒ぎではないので×。
4番に関しては、今のところは×だけどまあこの先はわからないのでとりあえずこれに関してはなし。
5番に関してはスルーで。

まあこれだけならエルゲラさんの所で素敵なものがありますよって紹介するだけでいいんですが、これはあくまで布石であり、ボクの頭の中をエルゲラさんのエントリーがすっきりとさせてくれたと言う事で紹介させていただきました。

でその整理できた頭でようやく書きたかった事を。それはジーコがもたらしたものは本当にネガティブなものばかりなのか、本当に彼を否定すべき事ばかりなのかと言う事です。これは各所で話題になっている「サッカーマガジン」の僕たちの岡ちゃんが明晰な頭脳でジーコの本来思っている事を引き出してくれた素晴らしいインタビュー、そしてTENさんの「飼い犬とボク」のエントリーを読んで、ずっと引っかかっていた部分が重なったりしてようやく文章に起こす事が出来ました。思ったことや選手達の目に見えるここのところの成長などを含めてもう一度考えてみようと思ってのエントリーという事で。先に書いておきますが、全てを肯定しているわけではないので、「おっ、あいつ意見鞍替えして擁護派になったんだ」などと早とちりなさらぬよう。

ジーコは駄目だの原因はきっと内容的なものにあるのだと思います。モダンフットボールとはかけ離れ、今まで積み重ねてきたオーガナイズされた組織を駆使して戦う事もなくなり、そのことで全体に距離が開いたり、ラインが低かったりして相手にポゼッションを握られる事も多くなり、そしてどちらかと言えば主導権を握れない展開が続いたりして、今までのような洗練された日本代表から泥臭い日本代表担っているからかも知れません。この内容では世界では勝てない、世界のスーパーな選手はそれを与えた時点で決められると言うような意見を目にしたし、確かに事実としてそうなのかもしれない。ただこの時点でわかっているのは戦術的に退化したのは明らかであるのは事実です。

ただジーコになって日本代表は進歩した部分もある。ゲームに身を沿わせて流れを感じ、その時々に必要なプレーを個々が主体的に考え、それを行動に起こし、そしてそれを結果に結びつける強い意志と集中力。こんなの当たり前じゃんと、なんてことないと思う方もいるでしょうが、ボクはそうは思わない。日本代表は今まではこれがなかったし、戦術的にレベルが高かろうがこれがなければ結局の所同じ結果に終わるのではないかと思ってしまうところが大きくなってきたわけです。

もちろん戦術的な事を軽視するわけではないし、日本のように個人レベルがトップレベルに比べて劣る場合、特に組織で人を抑えてどうにか隙をつくという形を模索しなければならないという事も事実は事実なのであり、それをオーガナイズできるだけの裁量はジーコにはないと思います。ただそれと同時にサッカーに必要な感覚的なものや経験によってもたらされる当たり前の部分である判断力の向上、ゲームの波を読む力、その時々に的確な判断を下して必要な事をしていく事も必要だと思うのです。どちらも軽視できないけど、前者はある程度出来る事は証明済みであり、後者が日本にとって今一番足りない能力であると言う事も証明済みだったりします。

日本は戦術をある程度頭の中にたたき込んで表現する事は出来るのですが、それを応用して柔軟に対応するってことは苦手とされてきました。もちろん戦術的にオーガナイズされたパターンに試合がはまれば相当な力を発揮する事は可能だし、素晴らしい試合をする事が出来るけれど、はまらなかったとき、各自の判断がゲームに反映されずパニックしている間にゲームが終わってしまうという事もあるという事もあったのも事実だと思う。それは戦術に頼りすぎて各自の判断でゲームを行う事を軽視しすぎた反動なのかも知れません。もちろんその局面局面で感覚的なものを感じてカバーすると言う事をしたりもしますが、そうではなく主体的な考えでゲームをすると言う事は明らかに弱いという事なのだと思います。それはゲームに対して集中力がゲームには行かず、戦術を遂行する事に対してになりがちであり、必ずしもゲームに対してではないと言う事の証明なのかも知れません。本当ならばゲームの流れに身を沿わせてその時々に的確な判断をして、必要な事を主体的に行動に移し、的確にゲームを勧めていくという事とは違うと言う事です。

こんな風に考えてみました。トルシエさんは監督として積み上げ磨き込んだ戦術をチームでやろうとしたため、選手達に対して戦術を忠実にこなす秀才がほしかった。戦術があってゲームの流れは戦術が引き寄せるものであり、その戦術の質の高さで相手を押さえ込んで自分たちのペースに引き込んで有利な形で戦おうとしました。その次のジーコさんはあんまり戦術は出来ないけど、彼の選手時代の経験からサッカーという協議に必要なものを感じていて、選手達に対してサッカーの達人がなってほしいと思った。ゲームの流れを読んで、その時に耐えるときは耐えて、危ないところは消す、行くときは行く、そしてゆっくり攻めるときはボールを回して隙をうかがい、前にスペースがあるときはゴールにつっこむという事を達人として出来るようになってほしいと思った。どちらもサッカーには大事な事であり、間違ってはいないと言う事だという事を表してみたのですがこういう感じでしょうか。

もちろん個人的には両方バランスよくやってハイブリッドなチームとなってほしかったし、それが出来る監督はいると思う。でも事実、それが出来ないのだからそれを育てていくしかないというのも現実のような気がします。もちろん戦術的にやったらある程度質の高いサッカーを出来るかも知れないし、結果も残るかも知れない(選手達はさらに経験を積み重ね強くなっているし)ただ結局堂々巡りになってしまうし、戦術に逃げ込んでその判断力の弱い日本代表に代わりはないのかも知れない。全てのモデルケースをこなしてトラブルシューティングを行う事は事実上不可能であり、戦術がパーフェクトではない事を考えたら、戦術だけが全てを解決するものではないというのは事実あの雨の宮城で証明されているわけですし。これを育てる必要性から逃げず、戦術的に従順にこなすだけの段階から、さらに一歩上の段階にステップアップするためにはこのステップを避けるわけにはいかないのではないでしょうか。

それで上に戻って4番の部分です。日本サッカーに必要なものをある程度のモデルケースを示し、手法を示して、日本サッカーのレベルアップに寄与するというのは正直難しいかも知れない。経験を積んでサッカーの流れを読む力を育まなければ難しいと思うからです(もちろん今シーズン頭みたいにそれがないからああいうだらだらとボールをつなぐだけの目的の見えないサッカーになってしまう)だから結局これは終わってからそれが上がったとしてもこのチームに絡んだ人だけしかその効果を実感出来ないのかも知れないし、そう考えると全体のレベルアップに寄与するというのは難しいかも知れないなぁと思ったのです。

で効果の方です。僕が継続的に見ている二人の選手を記しておきたいと思います。中村俊輔と中澤佑二。俊輔は以前はパスを出して止まってしまったり、ボールの渦の中に入れずチームとして一番キープして時間を作ってほしいときに逆サイドでボールをまっていたり、どうしてもパサーとしての意識が高すぎてフリーランニングの意識も低かったのですが、アジアカップでは中盤と前線の距離が開いていれば広範囲に動いてボールを受けて裁いてチーム余裕を与え、相手に押し込まれて反撃の糸口が見つからないときは高いテクニックで相手をいなして時間を作り攻撃を繋ぎ、パスをさばいた後スペースに走り込んで連動性のある動きでボールを受けて効果的な攻撃の核となったり、ボールが出てこなくても止めずに相手のマークを引っ張ったりと周りの見えるプレーが出来るようになったのはやはり厳しい経験をしながらも主体的に考えてゲームに臨み必要な要素がわかったのかも知れませんね。

で中澤ですが、元々高かったDF能力だったのですが、どうしてもどちらかと言えばこの強さが目立つプレーヤーでした。しかし今年は中心として相手を跳ね返しまくったと思ったら、うまくスペースを消して相手の決定的なチャンスを消したり、迎撃して進入を阻止したり、もちろんチャレンジにいってカットしたりとプレーに柔軟性が出て攻撃にも出たりと一気にプレーの幅が出たなぁという感じです。そして頼もしさは去年よりも又真下という事で効果は出ているのかなぁと。まあ継続的に見ているのが二人という事で他の人はわからないですが、それなりに効果も出てサッカー選手として一歩ステップアップしようとしているのではないでしょうか。

それともう一つジーコは今回このようなインタビューの中でようやく私たちにその目指す形のサッカーを示したわけですが、その効果が出るのに時間が掛かってまったけどある程度の効果を見せた事があるということなのではないでしょうか。もちろん上を見ればきりがないし、それでもトルシエのように継続的な強化がいいと思う方もいると思います。もちろんそれは一度成功している方法でありそれでもう一段階上に上げるという事を考えているのかなぁと思います。ただあのときほど強化の時間は取れないし、あのときは開催国だけに与えられた特異な状況だったと言う事も理解して行く事も必要なのかなぁと。これからまたWCに向けて勝ち抜きながら強くなっていくスタイルというものを新しく模索している新しい冒険に乗り出す勇気をまた持っていく時なのではないかなぁと思う今日この頃です。

えーと、結局大してまとめ上げる事は出来ませんでしたが、ある程度納得というか書きたい事が書けてようやくすっきりしました。先週からずっと書きたかったのですが、ずーっとまとめられなかった事で最近は記事がだいぶやっつけ的な状態になって他ので、とにかくこれを書けて一安心です。実はホントはもう一つ「プロセスとリザルトの関係性とその必要度」と言うテーマについて考えているのですがもう少し煮詰めてからまた考えてからという事で。このテーマにも絡んでくると思うので、ちょっとナイーブですし。

上にも書いたとおり、一人では無理だったわけで、エルゲラさんやTENさんのおかげだったりサッカーマガジンの記事のおかげなのでとにかく感謝です。と言う事でまたここまでです。

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Comments

2002
は自国開催
という武器があった


2006はじーこで引っ張った

話題的には

日本のサッカーのレベルは

この十年で
思いっきりあがった

そして世間の認知度も

野球に対して
これだけ存在感が
増すとは
15年前はだれも予想してなかった

今の協会の人は
氷河期にサッカーに
かかわっていた
人ばかりだ

今はまさに
バブル真っ盛り

人間一度得たものを失いたくはない

そのための
じーこ日本代表監督
という
作戦は
大成功だった
ここまでは

しかし
予選突破できなければ

2006
で結果
だせなければ

サッカー回の危機は

避けられない

キャプテンの
戦い

まあ
これしか
やりようないかな
とは思う

しかし
貴族社会の産物
だとは思う

結局笑ってるのは

貴族みたいな人だからだ

スポーツの見方が
この国は薄っぺらい

そこ漬け込んでいる
人たちは確実にいる

内部
なのでそのことがよくわかるのです

Posted by: 和製フリット | November 14, 2004 at 01:21 AM

マスコミに関しては余り興味がないというか、うーんと言う感じがあるので何とも言えないのですが、確かに話題性というのはお金の事も含めて確かにジーコはネームバリューはありますよね。

一度話題というか人気が出たものを失いたくないと思うのはみんな同じでしょう。サッカーファンもそう思うでしょうし。ただそれは例え他の監督でも一緒だと思います。擁護する気はありませんが、サッカーに関しては無駄なものばかりではないと言う事なのかなぁと。勝ち続ける事により危機感は高まるばかりですし。ファンはドライですしね。

ただ正直何をコメントすればいいのか困る部分があります。それではこの辺で。

Posted by: いた | November 15, 2004 at 02:36 PM

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