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October 12, 2004

ユース育成は本当にこのままで良いの?

高校とユースが共に同じ大会を戦う「高円宮杯」。決勝は非常にアグレッシブで熱い試合になりました。カードは、ジュビロユースーサンフレユース。ジュビロは大きな若返り政策の一環かこの世代の選手が6人もトップに上がる事が内定しているとなると興味倍増だし、サンフレでは、もの凄い才能という噂の前田俊介やアジアユース出場の高柳一誠など、相変わらずユースは非常に高質なチームを作り上げてきました。ちなみに全日本ユースの優勝チームであり、準優勝がジュビロで因縁のカードだそうな。面白い対戦となりました。

結果としては1−0と前田俊介の巧みな身体使いとボールをうまくコントロールしてジュビDF2枚の間をするするすり抜けて突破から、準決勝でもファインセーブを連発していたGK八田との1vs1で股を抜いて憎らしいぐらいの落ち着いたゴールを、後半ジュビロの必死の猛攻によるかなり際どいピンチを人数を掛けて乗り切り、優勝を決めました。

昨日の準決勝と含めて、鵬翔・鹿実と対戦した訳ですが、やはりユースとの力の差を感じました(それともサンフレユースが抜けているだけ?)もちろんセレクションをして集めてきている精鋭達であり、チームもきっちりと組織的に整備されて(当たり前か、これからプロになるために育てられてるんだし)、自分達のプレーを良く分かっているなぁという印象さえありました。ただ、昨日の夜中放送されたジュビロー鹿実の試合を見てて思ったのは、ジュビロのユースは自分達のペースを崩されると結構もろいなぁという印象も受けました。ジュビロユースはトップチームと同じように細かいパスを何本も繋ぎながらフリーマンを作ってそこにラストパスを流し込む形を模索していましたが、自分達に流れがない時になかなか流れを持ってくる・引き寄せる事の力は何となく高校の方が何となく強いかなぁと思った訳です。アジアユースにしてもそうなんですが自分達の形になった時は正直自分達のやり方を出来るのは当たり前ですが、逆境をはね返すメンタリティやその手法などをもっと出来るようになるときっとアジアでももっとイイ成績が出せるかもなぁと。大熊さんにしてもそうでしたが、自分達の都合良い考えでやっている感が否めません。追い込まれた時には吹っ切れますが、色々なトラブルシューティングをして言って欲しいという気持ちが結構出ました。もちろん戦術トレーニングというのはそれを成功させるためにやっている訳で、都合の良いやり方を模倣するのは当たり前なのですが・・・・。そのトレーニングされた戦術的動きにはいるためのその前段階の部分もトレーニングする事が必要なのかも知れません。全ての策を授けて実践する事は出来ないのはわかっていますが、ある程度ヒントとしてきっかけというものを与えておけば、そこから解決策を汲み取れる選手になるのではないでしょうか。もちろん逆に劣勢の時に粘りきる我慢というものなどは結構出来ているとも思うので、そこから一歩踏み出した何かが欲しいなぁと。これからユースが全盛になっていけばどんどん質の高い選手を輩出する事になっていくでしょうが、その中でまだまだ育成していく側もどんどん成長していかなければならない時期に来ているのかも知れません。

良くこれを書く時にオーバートレーニングとなり、彼らの考える力を成長を妨げる事になりがちだとか聞きますが、日本のサッカーはまだまだ成長途上であり、選手達にそういう能力が本当に身に付いているのか、それをやれるだけの素養が今の日本サッカー文化の中に浸透しているかと聞かれたら、NOの様な気がする。サッカーマガジンの「ああ言えば、こう蹴る」のユース年代の育成システムの事が書かれていましたが、やはりまだまだ例え世界ではスタンダードという物でも出来ていない物もある訳で、そういう事は教えて上げる事も必要なのではないでしょうか。まあ甘やかしとは紙一重であり、考える力を妨げる事になる危険性もはらんでいますが、そういう拙さがある限りは必要かなぁと。そしてそれは内容だけでなく、その教え方という事もこれからは考えなければならないのかも知れません。後藤さんの言ってる事はこれから必要になってくるのではないでしょうか。

それにしても大会通じて抜けた存在だった前田俊介はこれから大熊さんのユース代表に入れるのかなぁと思うと、ちょっと難しいかも知れないなぁと思ったりします。もちろん能力は抜群だし、あのドリブルと落ち着いたフィニッシュなどのプレーは特徴的で素晴らしい効果をもたらす可能性はあると思います。ただ相性というのがやっぱり悪そうな感もあるかなぁと。でもふと思うのは、こういう育成年代で戦術的相性などで選手を取捨選択していいのかなぁと言う疑問もあります。彼のような特徴的だけど素晴らしい才能の持ち主を相性やフィジカル的な物だけで判断して良いのかなぁと(もちろんそれを越える特徴があればと言うのはあるのでしょうが)こういう才能をいかに育てるか、戦術レベルはまだまだだけど、個として素晴らしいものを持っている選手を育てる意識も必要なのではないでしょうか。もちろん前田に限らず他の選手との兼ね合いもあるでしょうが、例えばあの素晴らしいゴールを決めた渡辺一真と今大会で得点王となった前田俊介はどちらの才能を育てるべきなのかは結構簡単に判断出来るのではないでしょうか。チームとして成績を残すのは大切だけど、忘れてはならないのは有望な選手を育てるという事。そのためのチームであると言う事を忘れてはならないのではないでしょうか。指導者側がもっと努力して、そういう事も考えてチームを作っていくべきではないでしょうか。今日のサンフレッチェユースの森山監督にしても、ジュビロユースの内山監督にしても、戦術的兼ね合いやフィジカルなどをあまり重要視せず(まあポジション的な兼ね合いもありますが)使っていくという事をしていた事に非常に感銘を受けました。特にジュビロユースの20番の子は明らかに小さかったけど非常に巧みな動きを見せてアクセントになっていたりしていた事を考えれば、そういう事も考えていっても良いのではないでしょうか。もちろん戦術眼やフィジカルなども大事な部分であり、日本の足りない部分の1つですが、それは若い選手達ではトレーニングに制約もでてくるし、純粋に育つのではないでしょうか。

と言う事で色々と述べてみましたが、彼らはやっぱり非常にトレーニングされていて試合もイイ試合を見せてくれました。高校生でも鹿島に行く事が内定しているコオロギ君や鹿実の10番にしてもそうですし、もちろん強化指定に入っている選手達にしてもまだまだ才能は沢山あるので、それを指導する側ももう一度原点に立ち返りその才能を「育てる」と言う事を再認識すべき時期に来ているのかも知れません。どんどん育ってきてまた新しい喜びを生み出す選手が出てくると良いなぁと思いました。と言う事でまとまってませんが、今日はここまで

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