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October 26, 2004

未来を切り開くスピードアタッカー。

玉田圭司、柳沢敦、高原直泰、永井雄一郎。

大久保嘉人、大黒将志、田中達也、播戸竜二、坂田大輔。

そんなに差があるとは思えないけど、代表(に近いと言うよりジーコの中のプライオリティが比較的高い選手)と代表じゃない選手を分けてみました。ただこの5人はきっといつかそのスピーディでダイナミックな仕掛けが代表を助ける事が出来る可能性を持つ、いや自ら未来を切り開ける選手たちだと思います。現在は国際経験やそこに派生するプレッシャー、そして強いメンタリティという部分ではまだまだ未知数な部分もありますが、スピード溢れるアタッカー達は今どの辺にいるのだろうか、これから何が必要なのか、もちろん選ぶ側の思慮遠望があるから入る入らないは何ともいえないですが、そんな事を考えてみました。贔屓企画かも(笑)

大久保嘉人(セレッソ大阪)今期成績18試合12ゴール
正直どっちに入れようか迷った部分もあります。ただ上で結果が出ないのはまだ、あの時点ではその力がなかったと言う証明にもなってしまった。チャンスを生かせなかったと言う点。ただ、やはりその才能には目を見張るものがあり、そして下位に沈むチームの中で去年と同じようなペースでゴールを奪い続けている事は評価できると思います。彼の良さは天才的な反応力と瞬発力、そしてシュートのプライオリティの高さが生み出すゴールへの強い意欲とアイデアと周囲も活かせるテクニックと言う事になるでしょうか。瞬発力やドリブルワーク、そして気性が荒くてカードをたくさん集める事に目がいきがちですが、非常に万能で何でも高いレベルで出来る事が非常に素晴らしいです。だからといって決して周囲を活かす事だけに終わらず自分は必ずゴールに向かう、シュートを打つためのプレーというものが出来る選手と言うところに非常にストライカーっぽいエゴイスティックなところを持っているところが非常に素晴らしいと思います。

これからは国際経験を得る場所と言ったら、それこそ代表に入るか海外に戦いの場所を移すかという事になるわけですが、彼に必要なのは何よりも濃い経験なのかなぁと。日本人選手とは違う身体能力、リーチやタイミングの違いなどを日頃から経験していく事が一番いいのかなぁと。去年A代表で通じなかったフィジカル的な部分も必要ですが、瞬発力や柔らかさなどは失ってほしくないと思いますし、仕掛ける精神というものを常に持ち続けてながら、そういうタイミングやかわす方法などを掴んでいけば能力だけなら現在代表に入っている同じ系統の選手達には決して劣っているとは思わないし、ストライカーとしての才能は彼の方が上回ってるとさえ思いますから。きっと外に出て自覚が出て甘さがなくなれば、言われているような精神的な荒さもなくなるだろうし(丸くなりすぎても嫌ですが)無駄なカードをもらわない事になるのかなぁと。で以前から言ってる事なのですが、エースとしてチームが苦境に陥っているときこそ、結果を残すというメンタリティというものをつかみ取ってほしい。はっきり言って今こそ一番結果を残して行かなければならない時期だと思いますし。代表も海外移籍もそれから。

大黒将志(ガンバ大阪)今期成績25試合17ゴール
現在日本人得点王で代表入りを期待されている新鋭。結構レンタルで出されたりとオリンピックやユース選手達とは一線を画す存在。彼の良さは何よりもポジショニング感覚と動き出しが非常に上手で早い事、タイプとしては柳沢敦のような選手ですが、それが結果として繋がっている事が大きいという事ですね。またシュートの正確性も高く、身長もあまり高くないですがヘディングもうまいという事でフィニッシャーとして結果を残している事はうなずける結果なのかなぁと。地味な存在だけどそのセンスがチームメイトである二川・遠藤・フェルナンジーニョとの相性もあって結果を残しているのかなぁ。

彼の課題としては何よりも経験だと思います。他の選手よりも経験が不足しているという事を常に意識して高い意識で日頃からプレーしていく事、そして常に上を目指して高いプレッシャーの中で結果を残し続けるという事になったらきっと自ずと一度はチャンスが訪れるかなぁと。日本人のDFと海外のDFの違いはそこで経験すればいいし、ホントだったら今度のシンガポール戦とかでアジアのまた異質なダーティなプレーとかも経験してほしいし、その特徴別に変わってくる開くスペースなどを見分けられたらきっと結果も残せると思いますし。今はアピールし続ける事しかないのかなぁと。後は今ガンバの中では誰もが認めるエースなのですが、代表に言ったときに代表のパサー達との相性などその互換性と言ったらいいでしょうか?二川や遠藤(代表選手ですけどね)と違って、あまり時間のない中でどれだけコミュニケーションを取ってやれるのかと言う部分が気になります。どちらかと言えば独力突破と言うより周りに良さを引き出してもらうタイプの選手であるからその辺は気になりますね。ただスペースやフリーランニングがシュートにつなげる事が出来ているという事では期待したい選手ですね。

田中達也(浦和レッズ)今期成績18試合9ゴール
浦和を熱狂させるドリブラー。今期はオリンピック後コンディションを崩し、チームはたくさんのゴールを重ねるものの自分がゴールが取れない悶々とした時期があったもののようやくナビスコ準決勝のグランパス戦で初のハットトリック、マリノス戦では押さえ込まれるが、アントラーズ戦では2ゴールとようやく高い意識がゴールに繋がる好循環に乗っかる事ができはじめているようです。彼の良さは何よりも仕掛ける意識とシュートへの意識。瞬発力という部分では大久保にも負けるとも劣らない(大久保はどちらかと言ったらアジリティが高くて、田中達也は純粋にスピードと言った感じでしょうか)ドリブルもつっこむようなドリブルで相手を鼻先でかわす技術が高く、相手に与える恐怖感が大きい選手だなぁと。波はあるけど乗ったら凄い迫力のある選手(逆に波の幅が大きい選手ともいえるけど)

彼の課題は、技術的な部分としてはフリーランニングの意識が比較的低いかなぁと。もちろんやれば出来るし鹿島戦の2ゴールは反応力という良さも見せてくれたのですが、自分の特性であるドリブルに固執と言ったら変ですが、先に足元という意識が強いかなぁと。9ゴールという結果こそ残しているもののエメルソンを始め、チームにボールがもてる選手がいるのだからもう少しそのコンビネーションを活かして周りを回ったりと、巧みな動きというものがもっとほしい。それこそ鹿島戦の先制点の平行に横に流れてオフサイドに注意しながら縦に抜け出すような動きをもっと増やせばもっとゴールの数は増えると思う。もちろんチームのコンセプトとして独力突破での局面打開というものがあるから、なかなか難しい部分もあるけど両方をうまく使い分けると言う意味でもっと増えれば、足元でもっといい状態で受けれるスペースを作り出す事が出来るかなぁと。バランスがもう少しと言うところ。で精神的な部分として素直な部分ですが焦りとかが如実にプレーに出てしまうところ(こういうところも似てるね、大久保と。大久保の場合はそれがカードになるけど)シュートを早めから打つ事は悪くないけど焦ってるようにも見える。いかにも可能性の薄い状態でも意識が前に出過ぎて状況判断という部分では正直褒められる事ばかりじゃないと。もちろんチームやサポーターにとっては許容できる範囲なのですが、エメルソンとのコンビを見ても出来る選手だからこそ、もっと確率などを頭の中で冷静に考えてピッチを見渡せるプレーできるようになってほしいなぁと。力は誰もが知っているからそんなに焦らなくても大丈夫。冷静にスペースを見極めたりという判断力という事になるのかも知れませんね。もちろん難しい事ですが、積極的な意識をなくさず(こういう事を考えるとどうしても消えてしまったりするから)これが出来たらもっと怖い選手になれるし、オリンピックでも示したとおり、A代表でも閉塞した状態を切り開ける選手になると思う。来期もしエメルソンがいなくなったらエースとなるだけに彼がエースとしてどれだけやれるのかが見てみたい気もする(エメ契約延長という事で薄いだろうけど)エースのメンタリティという部分が他の選手と比べてこのチームではあんまり見えないから。

播戸竜二(ヴィッセル神戸)今期成績23試合14ゴール
神戸のエースにのし上がった勢い溢れるストライカー。地味なチームにいるけれど特筆すべきはやはり勢いを感じるプレーとポジショニングと思い切りの良さ。運動量も多くてチームにも貢献できる。あきらめない姿勢は素晴らしいと思いますし、戦える選手と言う部分では鈴木隆行と同じようなにおいを感じる選手。シュートはどうしても精度を欠く部分もあるけど、打つ機会も多いしその積極性が結果に繋がっていると思う。栄光のナイジェリアWY組。

課題としてはやはり精神的に焦りを感じるどたばたプレー。落ち着いていれば、何でもないところで焦ってシュートをはずしてみたりと、精神的な部分があるのかなぁと。もちろんその精神的な野性味と言うところが魅力でもあるのですが、シュートの時は何よりも冷静さを保ってほしい。そういう部分では冷たい部分が出てきたらもっと凄くなりそうな予感はあります。総合力では少し苦しい気もしますが、何となくはまりそうな感じもあるので、大黒と同じく見てみたい選手。明るいキャラクターも代表にとってはムードメーカーみたいになりそうだし(笑)

坂田大輔(横浜Fマリノス)今期成績23試合7ゴール
UAEWY得点王。生え抜き(フリエJYだけど)の期待の星。裏に抜けるスピードはかなり速くシュートへの意識はかなり高い。中に切れ込むドリブルからのシュートを自分の型として持っている事と自分の特徴を認識して動き出しの早さがあることでラインの裏に抜け出す意識が高い事が彼の良いところ。今期はコンディションも好調を維持し去年よりもプレータイムも増えた事でチームの中での存在感も増した。久保・安貞桓とのコンビネーションも評価されてFWの指定席を得た感覚もあります。相手DFにとっては嫌な選手になっていて逆境にも強くマリのメンタリティを感じる選手に育っています。波はあるが乗ったときは素晴らしいし、チームのパサーにも信頼感を得ている感じはあります。最近はまともにしゃべるようになった。運動量が非常に多く、献身的な動きはWY時代の大熊監督にたたき込まれた感じがする。

上に並べた選手よりまだ差は感じるのでここに並べるのはどうしようか迷った部分もあるのですが、期待値も考えて(坂田を入れるなら読売の平本やジュビロの前田なども入れるべき何だろうけど。ただスピードアタッカーじゃないって事で、平本はスピードあるけど)まだまだ足元の技術が拙く、プレーにどうしても荒さが出てしまう。ボールが収まれば非常に威力を発揮するのですが、なかなか綺麗に収まらない。ゴール前でもよくあるシーンですがトラップの丁寧さ、そういうものが良くなるときっともっと数も取れると思う。後は動き出しのコースと工夫。スピードがあるのは周知の事実ですが、そのスピードだけに頼るのと、小さなスペースという部分ではまだまだ。相手にスペースを消されると魅力が半減してしまう部分がまだ差を感じるかなぁ?長いランニングだとスピードが活きるけど小さなスペースにオフ・ザ・ボールの動きを巧みにして小さなスペースに抜け出したりともっと工夫して行く事が今後必要になってくる。あとはラインコントロールを逆手に取るような動きだしも出来るようになれば、相手はもっと嫌がるし、抜け出してしまえば追いつけない選手なのでその前段階を向上させてほしい。

メンタリティは強い選手だし、あきらめない選手として逆境で何かを起こしてきていると言う事は素晴らしいものがあるので、後は濃い経験と高い意識を持ち続けてほしい。きっとチャンスは巡ってくる!

と言う事で一人一人やってみました。同じようなタイプだけど、プレーのタイプなど様々な個性があるわけで、玉ちゃんやヤナギも含めて様々な個性があると言う事を考えると、どこかで競争できるような機会が出来るといいなぁと。もちろん普段から互いに意識してどんどん結果や内容で競争して互いに高めあってほしいなぁと思っています。代表でのレギュラーと言う事では鈴木隆行や久保というポスト系の選手との相性などもあるでしょうから、素直に能力主義という事にならないですが、みんな可能性を非常に感じる選手なだけに、壁に当たってもどうにか乗り越えてほしいし、その持ち合わせたスピードで閉塞した状態を切り開いてくれる映像を想像するとやっぱり楽しみです。パサーは有能なだけにこういう選手がいきいきと動くシーンがもっと見たい!彼らにとってはシンガポール戦が無駄にじゃなく貴重な経験の舞台となると思うのですが・・・・。と言う事で最後に皮肉を込めたところでここまでです。

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