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October 05, 2004

シビアな目線で考えるFマリ再建策。

常勝を掲げて、2年連続の完全優勝を目指して、そしてその経験をまた力にして、勝つ試合を見せてくれると思っていました。もちろん今までだって楽に勝ってきた訳ではないけど、負けるような試合をしてきた訳ではないし、きっちりと勝てる試合を結果として勝ち点3に繋げてきた。しかしそれが出来なくなってしまった。苦しいこの時期をどう乗り越えるかがきっと今後に関わってくる。と言う事で珍しくまじめに始めてみましたが、今日はFマリノスの不調の原因を探りながら、もう一度イイ状態を取り戻すためにどうしたらいいかを考えてみたいと思います。少しシビアに考えないと意味がないので、シビアに。

これを考えていくにあたって、まず良い状態の時に何が良かったのかと言うのを先に思い出してみましょう。

1.決めるべき所で、欲しいところで必ずと言っていい程、ゴールが取れてきた決定力
2.きっちりとブロックを作ってきっちりと守り、1vs1のシーンを作っても安定して対応していた事、スペースを余り開けなかった事。
3.中盤のダイナミズムとしてどんどん左サイドで精力的に走り回って、サイド全体をカバーし、スペースに出たり、ボールキープの起点として全てにおいてFマリの軸・ドゥトラの活躍。
4.中盤全体が運動量豊富に駆け回って飛び出し、フォロー、カバーがボールを回しながら至る所に出ていてねらい所を絞らせなかった事。それが積極的なアプローチにも働いて、イイ取り方をすれば、良い形でカウンターに繋げた事。
5.DFラインは勇気がある選手が多く、ビルドアップ時に中盤をフォローしながら、前に出て(ある程度)助けていたり、長いボールの精度が高く、イイくさびとなって攻撃のオプションとして機能したりと、攻撃の第一手としての意識が高い事。
6.どの選手が上がった時にもカバーする選手がいて、余りバランスを崩さなかった事。上がりたい選手がいても自重が効いていた事。

と言った感じでしょうか。今不調なのはそんなにきつい(1stの時のACLとナビスコが絡んでいるときほど)スケジュールではないのですが、主力選手のコンディションが上がってこず、また怪我人続出でここに来て非常にきついスケジュールのしわ寄せが来ている感覚があります。1st大車輪の活躍だった上野・ドゥトラ・柳想鐵 の離脱から、代表明けで苦しむ久保・中澤・那須、そして屋台骨としてチームを支え続けた奧・遠藤のコンディション不良と万全なのは、坂田と田中隼磨ぐらいのものでこれではチームが活性化せず、4番のポイントがなかなかうまく回らなくなってしまった。そこからチームの攻撃のリズムが悪くなり、安貞桓・坂田の2トップに頼りきりになってしまった状態になってしまった。確かに彼らは非常に好調で安は代表の疲れも見せずに次々とゴールを重ねてくれましたが、徐々に動きに切れがなくなるとさすがにマリの攻撃は沈黙しはじめてしまった、

これは言ってもしょうがない事であり、早く回復してもらう以外にないのですが、ただ予想以上に身体に根深く蝕んでいるかのように、疲労が抜けきれず怪我に繋がったり、休んでもコンディションが上がってこなかったりしてるのがきついところです。ジュビロも同様にもスケジュールに余裕が出てきても、なかなかキレが出てこず、未曾有の不調に苦しんでいる事を考えると、相当のハンディになっていて、それが簡単に解決出来る問題ではないのかも知れませんね。これは後出しじゃんけんですが、順番に休める様な形を作れていたらなんて思ったりもしました。ドゥトラや奧と言った層が厚いと言っても替えの効かない選手達が休めていなかったのは相当痛かった・・・・。すでに柳が復帰し、河合も全体メニュー復帰、と怪我人が戻り始めていますが、チームの核となるべき奧や遠藤のコンディションが上がってこない限りこの辺がさすがに楽観視は出来ないのかも知れません。余り考えてはいけないでしょうが、もし第9節のレッズ戦で負けるような事があれば、思い切って少し休ませるという現実的な処方も必要になってくるかも知れませんね。まあ年間勝ち点・総得点・総失点の数値目標、そして常勝チームになるための苦しみとして真正面から向かっていかなければならないのは頭ではわかっているのですが、こればっかりはと思ってしまったりしています。

ただコンディションが良くなれば全てが解決するかというと、これは少しだけ疑問があります。もちろんコンディションが上がってくれば、攻撃に変化も出るし、力が発揮出来ればそんなに負けるチームではないと信じて疑いはありません。しかし、今のチームに足りないもう一つのポイントはバランスです(特に精神的な)このチームは誰かが上がったら誰かがカバーし、どこか一方に余り負荷を掛けるような状態を作ってこなかった事がイイ状態を長い期間保てる要素の1つにあった気がするのですが、最近は退場者が立て続けに出て、数的不利からチーム全体にもの凄い運動量を必要とする試合を強いてしまったり、松田の精神的な焦りからか前半の浅い時間でも、どうも理解しがたい無茶(に見える)なオーバーラップなどが出て、中盤も毎試合コンビを組むメンバーが変わるためかカバーリングを徹底出来ずに大きなスペースを与えてしまって両サイドのCDFに大きな負担が掛かるなど、どうも精神的な要因からチームバランスを欠いてしまう事が目に余る部分が多いです。これは岡田監督はじめとしたスタッフのコントロールがどうも行き届いていないのか、それとも容認して今の状態では作れないダイナミズムを意識してなのかわからないけど、勝ちたいキモチが空回りして勝利になかなか直結しないもどかしい状態のような感じもあります。このチームの良さは何よりもチーム全体で勝ちへの欲求が薄れず、どんなときでも最後まで戦い続ける精神力を保ち続けているという事だと思うのですが、その方向付けがおかしくなっている感じもちょっとあります。もちろんラスト10分・1点ビハインド、ペースはもう押し込みっぱなしだと言う事になったら、ガンガン行けと言うか行かなかったら怒るぐらいの状況ですが、それが最初からスイッチ入っちゃってる感じすらして、ちょっと見ててはらはらしてしまいます。もちろんアグレッシブでイイと言う意見ももあるでしょうが、リスクをきっちりとコントロールしていかなければ勝てるものも勝てないし、バランスを崩して戦って力押し勝てる程、今のJには力の差はないと言う事ももう一度理解し直さなければならないのかも知れません。もちろん地力はあるのだから、もう一度原点に立ち返り、再構築していって欲しいものです。逆に言えばバランスが整っていれば、Fマリノスというチームはどこのチームにも引けを取る事はないと思っています。だからこそ、プレスがうまく掛かり、攻守をスムーズに切り替え出来て、オーバーラップを掛けてもカバーをする役割をきっちりと決まっているという形をチームで探して、的確なバランスで試合を戦うという事をしていかないといけないと考えています。バランスが整っているからこそ、崩す事にまた威力が出てくる。そして安定していなければチームの成績も安定してこないと思っています。これはこれから最後の優勝への望みを繋げる意味だけでなく、チャンピオンシップ、そして来年の長い1シーズン制に繋がるFマリノスにとっては重要な課題であり、成績を残すためにもはこなさなければならない最重要なタスクとなっていくはずだと思います。

個人的にはもし中盤でダイナミズムを起こせないのなら、4バックに戻してサイドで自動的にオーバーラップでダイナミズムを作ってサイドからの攻撃パターンを作ったり(ドゥトラがいなくても左が活性化させる事は可能に思える、候補者は柳想鐵・中西永輔、右は田中隼磨)、選手の個性の持つスペシャルな武器を活用するなど(佐藤由紀彦のクロス→久保の高さなど)をもう一度、柔軟に考えてみる必要もあるかなぁと。もちろん3-5-2でうまくいくならそれを押し通しても構わないのですが、岡田監督が駒の入れ替えやコンディション維持・調整に四苦八苦していて、全体像やパワーバランスを考えた冴えた頭を使った采配を見せていない気がするので、ここらでチームに刺激を与えるためにももう一度色々と考えて行くのもイイかも知れません積み上がったものは選手の中に残っているし、チーム全体の自信が漲るダイナミックなマリノスのサッカーを取り戻すためにも刺激が必要かも知れません。常勝軍団を作るためにも・・・・・・・、守りに入っちゃダメ。

と言う事で色々と少し厳しめにそして冷静で中立な視点で書いてみましたが、結構原因ありましたね。大きく言えば2つなんですが、その中にも沢山の細かい要素が絡み合ってて手を入れるのにこまねいてしまう岡ちゃんの気持ちがわからなくないかなぁと。ただ個々で沈んだらもっと直すのには時間が掛かるし、悪化させてしまう事になりかねない。ここいらで勇気とリーダーシップ、見せて欲しい。ということで好き勝手書きましたが、もう一度スタジアムで歓喜を味わうためにも蘇れFマリって事で今日はここまでです。

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Comments

マリノスの強さ

柔軟性
では無いか
硬直したときの
マリノスは弱い
それだけ
ポジション変更に耐えられる
メンバー

面白いのは突出した
王様は居ないんですね
元老合議制っぽい
実力者が複数居て
俊輔が居たときは
攻撃に関しては
完全に王様でした
しかし
その後
そういう存在が
居なくなったことが
チームの進化を進めました
王様はあえて言えば
監督でしょう

ジュビロは名波
何ですよね
ボクはジュビロは
言われるほどモダンとは
思えない
パスサッカー王様チーム
オランダっぽい
アヤックスっぽいというか

アントラーズが
失速したのは
ビスマルクという
王様を失って
見つけてないとこ
もしくは
脱王様してないとおもいます

案外 王様サッカーは
有効だったり
失われていないし
求められてもいると思いますしね

岡田さんのサッカーの特徴は
王様をたくさんチームにつくり
絶対君主を存在させない
とこにあると見てます
全員 主人公サッカーというか
そこから役割が発生していく
ような
基本的に判断しなくて言い人を
作らないようにするというか

ジーコは逆に
サッカーする人は
少なくていい
考える人は全員で無くていい
と思います
1970から代わってないですから

レッヅがこのサッカーを
どんなことがあっても
つらぬきさえすれば
タイトルは取れるでしょう
チームとしてそれが出来るか
あの二頭体制が
揺るぐかどうかが
鍵でしょうね

Posted by: 和製フリット | October 06, 2004 at 12:08 AM

王様サッカー、そうですね。プレーメーカーというのは、Jのサッカーの象徴かも知れませんね。日本人のMFはやっぱりパスが売りの選手は多いですから、そういうのはあるかも知れませんね。そこを潰せば何とかなるという考えは確かに間違っていないのかも知れません。

現在のJに関してはちょっと難しい部分がありますよ。確かに王様が攻撃の中枢を握っているクラブは多いですが、同じぐらいに重要なのはスペースを潰していくという事と、プレッシングが更に重要なのかも知れません。ジュビロが失速した理由も運動量が減ってプレスが掛からず、守備に置いておかしくなってしまったからでしょう。ジュビロがモダンなのは、攻撃もさることながら積極的で連動するプレッシングがあったからだと思っています。その連動が攻撃に置いても機能するからかなぁと。

鹿島にしてもマリにしても沢山のどこでもバランスが取れるというのが強みなんでしょうが、そのバランスを失うと苦しくなるでしょうね(苦しくなってますし)全員が働かなくては苦しいですね。オートマティズムがうまくいっていれば怖いもんはなしかも?

レッズに関しては去年優勝争いのプレッシャーを経験していますから、後はコンディションを整えて、前後が分断しないサッカーを続ける事が鍵になるかなぁと。エメルソンだけではないと言っても彼の存在感は無視出来ないし、そういう意味では不在にさせない事が必要でしょうね。中盤は度重なる怪我人がでても安定しているし、守備陣は徐々に良くなっているのですから、今の好調なリズムを前線が保っていくことかなぁと。

うーん、まとまってませんね。最近こんな事が多くて申し訳ないです。それではまた。

Posted by: いた | October 06, 2004 at 09:26 PM

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