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September 10, 2004

この10年を無駄にしないために。

「日本のサッカーは世界のサッカーから10年遅れている」

こんな言葉を聞いた事があるでしょうか?僕は色々な所でこの言葉を聞いた記憶があります。今となっては根拠も曖昧で何を基準に10年という年数の差があるのか、全く理解できない部分もあるのですが、ただそんなに間違っていない印象も受けた。ドーハの悲劇を味わったあの時点で、アメリカでは酷暑の中、もの凄い戦いが繰り広げられていたのを考えると世界のトップレベルで行われているサッカーのレベルに10年掛かってもおかしくないような気もしたりしました。でもこの10年で何年分かはわからないけど、だいぶ世界との差は間違いなく縮まって来ていると思う。それはもちろんサッカーに全ての携わる人達の飽くなき努力、そしてJリーグの発足とユースの浸透、若年層の年代別代表チームの積極的・継続的な強化など、ナショナルトレセンにしても、色々な要因が考えられる訳ですが、その世界との距離はまた広がろうとしている気もする。

何よりもその進歩を確かめる舞台はやはり代表だった。色々な世界のスタンダードを感じると、その感じた事を代表の強化だけでなく協会を通じて、裾野に広がり、またそこから日本のサッカーレベルが上がっていく、そんな地道な作業から段々レベルを上げてきたのは明らかだと思う。そしてその裾野のレベルアップがJのレベルアップに繋がりまた代表を強くし、A代表の強化繋がるなど、日本サッカーのパイオニアとしての日本サッカーを引っ張ってきたのはやはり代表チームであったと思う。もちろん平坦な道のりではなかったにしても、様々な経験を経て代表チームが着実に進化し、一歩ずつ世界のレベルに近づいていたは誰もが感じれていた。そしてその一回目の集大成が自国開催のWCでの成功として世界に残す足跡に繋がった。

そんな代表が今思いもよらぬ事態に陥っている。自国開催のWCの後、ジーコが監督に就任すると、一気にバランスが崩し、自分たちの力を過信し、強化からその力を十分に発揮できる形を模索しはじめた。しかし、そんな指導力さえ持たない監督に率いられた日本代表は、一気に暗闇に迷い込んだかのように、質の高いサッカーを見失い、着実に一歩一歩培ってきた選手のレベルに頼るだけのサッカーを強いられている。



別にこれはこれで構わないと思う。個人レベルの距離を計るにはこういうやり方もあるだろうし、もうこうなってしまったのはしょうがないし、協会に関しても期待などしていない。ただ、代表チームの事に関してだけはどうしてももったいないと思ってしまう。代表チームの凋落は今書いてきたように、日本のサッカーの凋落にも繋がると言う事がわかっているからです。自分たちの存在意義との戦いでもあった女子代表の様に負ければ一気に状況が逼迫してしまう様な状況には陥らないにしても、チームの凋落は日本サッカーの停滞を意味するし、その停滞は日本サッカーの今までの努力を無に帰してしまう大きな愚行になると思う。このサッカーはやっている人以外のレベルアップは望めない、Jを含めた波及効果は全くと言っていい程望めないし(逆に戦術って大切だよ?監督の指導力って大切だよ?って教えてくれたのかも知れないが)、それが今までうまくいっていた代表を軸にした日本のサッカーレベルの向上に歯止めを掛けるという事になるのではないでしょうか。

日本サッカーを応援する人たちにとって、本当ならこの世代のチームは最高の希望となるはずだった。若年層で好成績を残し、大きな舞台での経験を積んだ選手達が2002の経験を糧に円熟期に繋がる年代は代表に関しては大きな飛躍の時だと思った人も少なくないと思う。それが多くのサッカーファンを傍観の域にまで持っていき、もうしょうがないやと諦めムードというか、このチームに関して考える事さえ嫌になってしまったと言う状態のチームになってしまった事はほんとに悲しい事だと思う。

少しずれてしまいました。何が言いたかったのかというと、前述したとおり日本代表チームを軸に進めてきた、日本サッカーが世界に追いつくための「ミッション」は、今の日本代表を見る限り、瓦解したと言っていいと言う事です。ただこのまま傍観して、また世界との距離が開くのを眺めていく事しかできないのか、と思ったのです。

でも普通に考えて代表に頼らずとも日本のサッカーはレベルアップできないという事はないと思っている。それはもっとJリーグがレベルアップして日本のサッカーのレベルアップに寄与する比率を高めていくのです。そう、発足当時のように。代表チームの諦めの雰囲気を吹き飛ばすように激しく・レベルが高く・そして国際試合並にシビアで熱い試合をこなしていく事で、注目を集め、もっと競争意識を高めてJ全体をレベルアップさせて、その効果をもっと日本全体に波及させる事で、代表におけるダークな効果を薄めて、逆にもっとクラブのプライオリティを高めていく事が必要な時期に来ているのでないでしょうか。今の日本のサッカースケジュールを見ても代表主導な感じは否めないし、それはスポーツニュースを見ても明らかだ。今こそJが日本サッカーにおけるパイオニアの役割を担って欲しいと思う。

クラブシーンが世界に繋がらないと言う時代は徐々に終わりつつある。クラブチーム同士で(色々な思惑があるにしても)世界的なクラブチームとの対戦が実現し、(以前実現化には多くの問題を抱えていて以前具現化するか流動的と見られているにしても)アジアから世界に繋がるルートが開きつつある今こそ、クラブシーンはもっと頑張る時期に来ている。Jから世界へ。サカつくの世界だけど、これは現実の世界でもしなければ行けないと感じている。代表チームが凋落しているこの今こそ、もっと高い意識を示す時期に来ているのではないでしょうか。この10年を無駄にしないためにも。

と言う事でこんなの書いてみました。明日になったら削除するかも知れません(笑)ただ、今こそJがというのは本音です。加茂さんが代表監督をしていた時期に戻っている感覚すらあるというエントリーをどこかで見てちょっとふくらませてみました。個のレベルアップという事だけでなく、もっと大きな意味です。まあ少しずつ着実にというJのモデルとはまた違う部分なのかも知れませんが、Fマリの姿勢を見ても外に視線が向き始めているので、決して夢物語ではないと思う。それがまた日本サッカー全体のレベルアップに繋がってくれると良いなぁと思ったり。まああんまりまとまってないのは相変わらずですが、ちょっと書いてみましたwと言う事でここまでです。意見もらえたら幸いですw

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Comments

ダバヂーじゃないけど
トルシエを監督にしたのは
先見の明があると思う
ヒヂングみたいな実績 名声
持ってなかったし
ジコのように メヂア効果
高くないし
この監督で日本のサッカーのレベルを
あげるってのが見えた
ジコ監督ってのは
アテネ野球代表 長嶋監督と
発想は似ている
盛り上げンといかんな
ネームバリューが欲しい
マラドーナでもプラチニでも
ペレでもロッシでもゲルトミュラ
でも都合が合えばよかったのだ
ナベツネの名言
2002で日本サッカーは終わる
ってのをカプテンは恐れたのでしょう
冬の時代を知っているから
鹿島にジコが来て確かに
日本のレベルはあがった
しかしあれほど強かった鹿島も 埋没しかけている ジコの引き上げたレベルはもう日本は越えているのだ
ドイツ予選を突破するのに
最適である人物 を選ぶべきだったと思うが
なかなか 受けてくれるかも分からないので 個人的には
ネルシーニョがベターだとおもうが
次のオリンピック代表監督は
李さんか コミネさん
布さんが
良いのではと思う 外国人でも
良いが
世界的にスター監督が
代表は はやってるが
スポンサーというのが
無視できない のだろうか
Jに望むのは外人枠の
緩和だ 5にんまでいいんじゃないか
この競争に勝って 日本人が
活躍することを望む
読売が復活することも
やっぱり一番求心力を
持ちえる可能性をひめてるから
良くも悪くも

Posted by: 和製フリット | September 10, 2004 at 02:30 PM

そうですね、トルシエとジーコの効果はほんとにその通りだと思います。

トルシエは劇薬だったけど、非常に日本に刺激を与えて大きな成長と大きな意識改革をもたらして、サッカーの質の改革をもたらしてくれた。
ジーコは確かにメディア効果は非常に高いし、そういう意味ではその通りです。しかしそれが今の現状がこれですから、やっぱり協会の責任はほんとに重いですね。ジーコのサッカーに対する感覚は時代を越えていなかったし、そういう意味ではもっと前に進んでいたのかも知れないです。

次は誰になるかわかりませんが、サッカーの人気を上げるための人選は出来るだけ避けて欲しい。スターは選手だけで充分だし。個人的にはU23とA代表を兼任して、両チームに一貫性を持たせていく事が必要になると思う。この手法には大きなリスクも伴うけれど、2年という周期で大きな刺激が適応期間無しに来る事を考えると非常に大きいですし、一気にチームの層も厚くなるし。

Jに関してはまだ少し早いかも知れないです。個の素質だけでなくサッカーの質を求めて欲しいなぁと。まあ何とも言えない部分でもありますが。

またよろしくお願いしますね。

Posted by: いた | September 10, 2004 at 07:30 PM

以前、松井大輔のとこでコメントした者です。
まぁそれは擱くとして。

個人的な希望としては、Jが東アジア、東南アジア、ひいては環太平洋をリードするリーグにまで発展して欲しいなぁ、と思っています。欧州のトッププレイヤーが、『極東にもトップリーグがある』と言ってくれるような…。

代表がだらしなくても、例えばオランダ代表がWC予選で負けてしまっても、オランダD1は『そこそこのリーグ』として認知されてますよね。それに似たような状態になれば…と思います。

そうすると、代表の強さなんかに関係無く、Jをどうやって強化していくのか…ということになりますよね。うーん、これは何とも全く分からないんですけど…。

シロウト的な感覚で思うのが、新潟がシンガポールリーグに参加しているようなものを、日本国内に作ることはできないのかなぁ?と。寮などで生活を保障したら、円の強さもありますし、10代後半の若手選手…特に東南アジア〜東アジアの選手って、来たいと思う…と想像するんです。人口が多い国ばかりなだけに、『素材』は眠っているんじゃないかなぁ、と…。

具体的には、極端に言えば、外国人枠の完全撤廃。2部以下に、マドリーBみたいなチームを、J1のチームが持っていてもいいと思うし…それに、アルゼンチンとJとの交換留学の計画もあったように思いますが、ああいうのもいいんじゃないかなぁ…と。

つまり、Jを若手外国人選手のステップアップの場にしてもいいんじゃないかな?、と思うわけです。国内に、海外に近いような激しい競争環境を作る…というか。でも日本人選手の育成も考えながら…って何か、どこか欧州リーグの話で聞いたようなテーマですね。

J3(みたいなもの)で、『あ、この選手いいね』て選手が出れば、J1へ買われていく…J1で活躍したら、海外リーグへ買われていく…というような。イメージとしては、フランスリーグに近いかもしれません。

凄まじくまとまりません。駄文ですねぇ。しかし何か思うことは尽きてきたので、この辺りで。(苦笑

Posted by: 杜史 | September 10, 2004 at 10:13 PM

凄い面白い提案感謝です!結構目から鱗です。自分は上に行くためにこういう視点でしか見ていませんでしたが、色々と気づかされました。

アジア・オセアニアなどの選手を受け入れて相互に競争していく事でリーグのレベルも上がるでしょうし、アジアの全般のレベルアップがまた日本のレベルに繋がるでしょうし。

現在ではユース上がりの選手や高校に通っていた外国籍の選手は枠を設定していないようですね。そういう形をもっと広げていく事できっと何かが生まれそうです。第2、第3のパク・チソンが生まれる事できっと存在価値がもっと出てくる事は非常に興味深かったです。

何よりも今若い才能豊かな選手達が海外に向けてモチベーションを上げている事を考えれば、下部層にも大きなモチベーションの要因にもなるでしょうし、またそれがJの活性化にもなるでしょうから。

またよろしくお願いしますね。(このお返事もすさまじくまとまっていませんので、お気になさらずに 笑)

Posted by: いた | September 11, 2004 at 12:17 AM

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