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August 25, 2004

才能が伝統を凌駕する@AthensOlympic SemiFinal アルゼンチン-イタリア

面白い試合だった。でもやっぱりセレステ・イ・ブランコの個人能力・戦術浸透度・爆発力・判断力、全てにおいてアッズリーニを圧倒する驚異的な力だった。正直イタリアに内容等求めていない僕は、確かに勝ち上がりにもの凄い差があるけど、こう言うときにこそ力を発揮するのではないかと淡い期待を抱いていたのですが(才能vs伝統みたいな感じでもっとせめぎ合うような展開になるかなぁと思っていたのですが)、もうどうにもなりませんでしたと、ひれ伏すぐらいの圧倒的な力でした。

スタメンはアルゼンチンがGKルクス、DFコロコロさん、アジャラ、エインセ、MF底にマスチェラーノ、右にL・ゴンザレス、左にキリ、トップ下にダレッサンドロ、FWに右にロサレス、左にデルガド、中にテベス。

イタリアはGKペリッツォーリ、DF右からボネーラ、フェッラーリ、ボボ、モレッティ、MF底にデ・ロッシとパロンボ、右にピンツィ、左にスクッリ、FWにジラルディーノ。

序盤はお互いの良さが出るような展開、アルゼンチンの流れのある展開から、テベス・ダレッサンドロの素晴らしいキープで引きつけて空いたスペースに流し込んで走り込ませるダイナミックな攻撃とイタリアの人数はかけれないもののジラルディーノの粘りあるアタックでアルゼンチンゴールに迫る展開。そしてアルゼンチンの圧倒的な攻撃もイタリアらしい危ないところでも水際で凌ぐDFが何とかアルゼンチンに得点を許されなかったものの、右からのクロスボールの処理(バウンドボールの目測を)誤りクリアしきれないと、そのこぼれをテベスが見事なボレーできっちりと沈めて先制点を上げる。その後イタリアは攻撃に出るかと思われたものの、アルゼンチンの素晴らしい攻撃にサイドが完全に押し込まれて上がる事が出来ず(その割にサイドにスペースを作られてしまう、原因はテクニックのある選手に対してのカバーに引っ張られて中に収縮してしまい、その流れでうまく使われてしまった)、頼みのピルロはマスチェラーノの完全マンマークに苦しんで、いい展開どころか前も向けずに起点も作れず、何とか1−0で凌いだというような展開だった。

後半はイタリアもデル・ネロとドナデルを入れてペースを引き込もうとしたものの、単発的な攻撃を凌がれると、またうまく才能ある選手のキープや幅広く動くL・ゴンザレスの動きにシステム・守り方を崩されて苦しい展開になってしまう。イタリア的にはほぼ末期症状のような状態。ボランチは幅広く動くテベス・ダレッサンドロとL・ゴンザレスの奔放なランニングに翻弄され、左サイドは特にL・ゴンザレスとロサレスの脅威に常に晒されたモレッティが得意のオーバーラップを仕掛ける積極性さえも失うような圧倒的な攻撃、起点を作ろうにもピルロはダメ、ジラルディーノは呼吸が合わずなかなか当たらない。一番可能性があるのはデル・ネロがマーカーを巧みな足技で突破してどうにか形に持っていくか、イイ流れになってボネーラが上がってくるかぐらいでした。しかし、前掛かりにならなければならないイタリアは前に出るもののドナデルのドリブルをストップされると、一気にテベスに渡ってアプローチをかけれず前を迎えるとドリブルで時間を作られ、後ろからは仕込んできたL・ゴンザレスが豪快にペリッツォーリのニアを破って追加点。そしてその後ももう一個やられて、完敗という感じなりました。

これぞモダンサッカーと言うべき、キーマンを潰して相手の攻撃を機能させず、数的優位を保ってボールを奪うと、一気に攻撃陣の動きが活性化し、豊富なバリエーションと才能の輝きと爆発的なフリーランニングで一気に相手を飲み込むような早い攻撃を仕掛ける攻撃はこれぞビエルササッカーだと思うようなアタッキングフットボールでした。テベスは、あんまり僕が見たときはイイプレーをしている感じはなかったんですが、今日はとくと見せてもらいました。このチームだったら幅広く動いて、ボールをキープして相手を釣ってどんどんスペースを作って仕掛ける彼のような存在の方が活きるという事が良く分かりました。最初はダレッサンドロとかぶってるじゃんとか思ったんですけど、仕掛けられる分だけ違うし、ポジションチェンジしながらやれるのは強みだなぁと・・・・・。そしてL・ゴンザレスの幅広くフリーランニングして相手のボランチのバランスを崩して、モレッティを封殺して、追加点と素晴らしい働きでした。守備もハードにしてた。そしてマスチェラーノ、相変わらずもう素晴らしすぎる。今日は影のようにピルロを潰して、ばてたらサイドで起点になっていたデル・ネロをついてうまく相手の機転を潰した。また張り付くだけでなく、インターセプトなども見せたし、イタリア的はどうしたらいいってかんじでした。

イタリアはもうジラルディーノへのパスの供給源をたたれて、起点となるべきピルロが消されると、もうジエンド。ピンツィ、スクッリには攻撃を構築する力はなく、守備にも忙殺されて高い位置を取れず(スクッリは2トップ???)攻撃がうまく流れる事はなかなかなかった。特に個々まで大きな武器として機能していたボネーラ、モレッティの果敢のオーバーラップも相手の脅威の前に回数が少なく(ボネーラは4回ぐらい?モレッティは見た感じ1回?)で外からもなかなか出来ず、攻撃の形をなくされてしまった。ただ、やっぱり先制点さえなければ、そこまでは何とか我慢していたし、水際でのカットもどうにかなっていただけに、あのミスは痛かった。でもどっちにしろ今日の攻撃ではセットプレーしかないかなぁという印象も拭えませんけどね。正直このチームにカッサーノがいれば、どうにか個人の輝きでマスチェラーノを外してジラルディーノを活かす事が出来たかなぁと言う印象もあります。ピルロはもう以前のように高いポジションでは彼の良さは出ないし(強引にこじ開けるようなドリブルをするような選手じゃないし、優雅にボールをいい形で裁かないとらしさがでないし、彼の良さも活かせない)カテナチオのように引いて相手の虚を突いて攻めるにもファンタジスタというピースがこのチームには足りなかった。

でも少し寂しいのは、日本をボロボロにしたあの個の質の高さがこうも簡単に抑えられてしまうとは恐るべしとしか言いようがないです(苦笑)

と言う事で見たとおり、アルゼンチンの圧勝でした。でもTBS、生でよくやった。でも中居サッカーについてわかったような口を聞くな、不愉快だ。「事実上の決勝戦」も名前だけでしょ?さすがに今大会のイタリアはそう呼べるような存在ではなかったし(試合前はこう言うときこそ真価を発揮するのがイタリアだと思ってましたけど 苦笑)でもこういうカードが流れた事は喜ばしいかなぁと。と言う事でここまでです。

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