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August 29, 2004

オリンピックで気づかされた世界との差。

オリンピックも終わってまた世代別代表は新しい世代に引き継がれていく訳ですが、一応選手や監督の批評だけでなくやっぱりこの大会に行って学んだ事、世界トップレベルのチームとの差はどういうものなのかを考えてみました。確かに様々な部分で差を見せつけられたと言ったら簡単だなぁと思うのですが、そういうチームと対等と言わないまでも普通に勝負できるようになった事はやはり90年代からの継続した強化の賜であり、そう考えると結構慣れて厳しい目を向けているけど凄い事なんだなぁと思ったりしています。しかしここまで登り詰める事は出来てもこの先上のチームを追い越したりするには、もっと色々な部分でシビアにそして綿密にこういう大会での結果や世界との距離を分析して考えていかなければここまでで終わってしまう気もしています。それは例えばベルギーやノルウェー、アイルランド、エクアドルやペルー等のように、中堅国のレベルで止まってこの上のチームを追い越す事ができないように。だからこそ、漠然と世界との差は個の強さが足りない、戦術理解度が足りないではなく、大事な部分をきっちりと理解しなければならないのかなぁと。ということでアルゼンチンの試合ごとにこそっと言ってきたお手本にすべき事を少し考えていきたいと思います。

アルゼンチンは今大会をぶっちぎりの強さで勝ち抜いて、金メダルを獲得した訳ですが、このチームの強さは何だろうと思ったときに、爆発的な攻撃力と攻守の切り替えがスムーズで相手の攻撃に対して余り後手に回る事が少ないと言う事に気づかされた気がします。もちろんテベス、ダレッサンドロ、ルイス・ゴンザレス、マスチェラーノ、それにOAのアジャラ、キリ、エインセと言ったチームに最もあった選手がいた事は軽視する訳にはいきませんが、それは一朝一夕には行きませんしそれを言ったらいつまで立っても言い訳が同じで進歩がないので、彼らがチームの共通意識として非常に強く持っていてチームを機能させる事を考えていた事に着目しました。

まずは意志のあるプレーとそれに付随するフリーランニングという項目です。このチームはシステム的には3-4-3ダイヤモンドという非常に攻撃的な並びをしていますが、別に3-4-3が攻撃的なのではなく、選手達が持っている姿勢が攻撃的なのであり、沢山人がいてノッキングすることなく攻撃がスムーズに流れるのはどうしてなのかと思ったときにこのチームはアタッカーがフリーランニングをしている事、そして野そのフリーランニングに意志があり、その意志のあるフリーランニングが有機的に連動していく事により攻撃が流れているということです(もちろんノッキングする事もありますけど、焦ることなくまた1つのくさびパスやキーマンのワンプレーでそのスイッチが入って相手を崩しに書かれるという事も強みですが)大体意志のあるフリーランニングってなんぞやってことですが、良くメッセージ付きのパスと言う言葉がありますが、ここに出すからわんとラップで打てよ、とかこのパスは右足で受けて前を向けよとかそういう意図のあるパスの事を言います。簡単に言えばそれが逆なのです。ここからふくらんで走ってマークを外すから前のスペースにボールをくれと言う走り、あいつと交差して外に流れるから足元にボールをクレとか、外でキープしているからその内側に入るから流し込んでくれと言う動きがどちらかと言えばパサー主導ではなく、アタッカー主導で能動的に出来ていて、それが複数あるから選択肢が広がって、相手はどこに出てくるのか絞り込みが出来ないという事になるのではないでしょうか。日本は有能なパサーは沢山いますが、巧みに意志の籠もったフリーランニングを出来る選手はそんなにいない。だからパサー主導になってしまう。動かされていると言う感じが強いのです。そうではなくて、パサーに選択肢を選ばせるという形をチーム全体で作り、それが次の動きの時にも継続して次のプレーを予測しながら行う事で攻撃が連動するアルゼンチンの意識は非常に高いものでした。確かに彼らは非常に巧みなボールコントロールするし、単独でドリブルを仕掛けられる選手もいるし、シュートがうまかったりと個に絞っても十分出来てしまうけど、そういう選手達がボールを呼び込む動きを怠らずにやっていればそれは点が取れるでしょう。これは能力の問題ではなく、意識の問題だしアタッカーがどこまでそういう意思表示をプレーに込めるのかという問題です。確かに高いドリブル能力を持つ選手もいるけど、足元で受けたがる気持ちはわかります。しかしそれが攻撃の流れを寸断し、ノッキングを引き起こす事にもなっているという事です。アルゼンチンの攻撃が選手達で自主的にやれて居るのか、それとも超高度なオートマティズムによって複雑に形成されているのかはわかりませんが、こういう動きのある攻撃が世界には脅威となり、アルゼンチン最強の攻撃パターンになっている事を考えれば、日本ももっと強く意識していく事により、その武器を持てる可能性があると言う事です。技術と言うよりは意識の問題であり、それはまた日本にも出来るという事なのですから。パサーが居てもそれを活かす事が出来ていない日本にとっては最高のお手本となり得るチームだったと思います。まあそのためにはコンビネーションや呼吸を合わせるという難題もありますけどね。

でこのチームがどうして無失点だったのかという部分に今度は興味を持ちました。上に書いたように人数を掛けてどんどんフリーランニングを仕掛けていくチームは自ずとカウンターのピンチになれば数的不利を負う事になりかねず、諸刃の剣のような戦い方の様に見えました(フロントラインの3人に加えてもう3人がどんどん来る。その中に3バックの両端がどんどんサポートに入ってきていると言う事を考えたら相手にとってはヨダレが垂れそうなくらいおいしいスペースがひろがっているはず)

そこで出てくるのが攻から守への切り替え。このチームは中途半端な位置でミスが少ないから(マスチェラーノの組み立てには無駄がないし、ミスも少ないから確実に前線のアタッカーに繋がっているし、ゲームメーカーのダレッサンドロに渡っている)低い位置で奪われる事が少なかった(決勝はそうでもないけど)そうなると人数を掛けて攻めた後に奪われたときのスペースのケアなのですが、そこで彼らがやるのは超強烈な前線からのフロントラインの選手がプレスが掛けるという事です。プレスと言うより追い回すといった感じでもうしつこく相手に余裕を与えないようにして、正確なフィードをさせないようにしてそのスペースを使わせないようにするという事をきっちりと意識して、自分たちのチームのオリジナルポジションが整うまで時間を稼ぐと言う事がきっちりと意識付けされているという事が最大の要因かなぁと。もちろんプレスには高い位置で奪って相手の陣形が整っていない内に攻めて崩してしまうと言う狙いが日本にもありました。もちろんアルゼンチンもそういう事が出来たらいいなぁという事はあると思いますし出来たらやっている事も事実です。でもそこに本来の狙いはなく、あくまでもディレイして超攻撃的なやり方におけるリスクを軽減させる唯一のやり方と認識してやっていると言う気がしてならないのです。もちろんビエルサの考えている事はわかりませんが、個人的にその考えは非常に理にかなっていると思う。逆にそれが出来なければカウンターの思うつぼなわけですし。そういうピンチの時に3人の強いCDFと危機管理能力の高さとマンマークによるキーマンつぶしのマスチェラーノという非常に有能なボランチ(ピボーテって読んだ方がいいのかな?)がいるからどうにか出来たという部分は確かにありますが、貢献としては前線の選手がきっちりとそのタスクを理解しそのタスクを遂行したという証明でもあるのではないでしょうか。日本にも同じ狙いをしろとは言いませんが、何のためにプレスをするのか、高い位置で奪うためにやるのならどうしなければならないのかと言う事をもっとチームできっちりと意識しなければ、プレスなんてやる意味がないと思います。ベタ引きでそこからプレスだ、なんて全く意味がないし、なんとなーく前線からのプレスが約束事だからと言ってチームで連動していなかったら、それは単なるアプローチに過ぎませんし、その行為は単に体力を削る行為に過ぎません。明確にこういう狙いがあるからプレスに行くんだ、そのためにはこっちの方向に追い込むんだ、ここで奪うんだというチームとしての意識をもっと高めてそれをチームで同じ狙いを付けていく強烈な共通意識の元にやっていくと言う事が大事なんだなぁと言う事に改めて気づかされました。おざなりプレスに意味はないと言う事です。

今回は優勝したアルゼンチンを元にやりましたが、他のチームにもそういうものがあったと思います。パラグアイの前線への放り込みにしても、その前に流れてくると信じてこぼれを拾ってシュートチャンスに繋げるんだというシンプルですが狙いが明確だったし、イタリアにしてもジラルディーノに当てるんだ、そこで何とかしてる間にプッシュアップしてサイドに空いたスペースを突くんだ、押し込んだらピルロの散らしから空いているサイドバックを前に出してそこからコンビで崩すんだという狙いが簡単に見えました。その時にはアザーサイドのアタッカーは中に入ってクロスに合わせるんだという意識もありました。そういう戦術ではないけど、チームの個人戦術の重要性が日本には余り見られませんでした。そういう細かい意識の差が勝負を分ける訳だし、チームを救う事にもなるのです。個が足りなかった、通用しなかった、だからもっと育てようと言うのは間違いではありませんが、どんどん天才・秀才高いレベルで輩出する国にはそれでは絶対に追いつけないし、それがサッカーをする国の強みなのです。だからこそこういう部分での世界との差を1つずつ詰めていかないとこれからは停滞がまっているような気がしてならないのです。停滞はサッカーにおいては死を意味するし、今までの努力を無為にする可能性があるという事を忘れてはならないと思っています。

まああくまで提案ですが、備忘録的に残しておこう言う事です。大切なのは明確な1つ1つのプレーに込める意志である。やばい、今日は少しまとまったかも(笑)結構マジに書いたのでこりゃ違うとか、そうかもとか意見があってもなくても感想など聞けたら嬉しいです。と言う事で今日はここまでですw

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輝かしい未来@AthensOlympic2004 アルゼンチンーパラグアイ

結局無失点で切り抜けてしまいました。本当に強い、そうとしか言いようがないチームです。まあほとんどA代表みたいなもんだから、これをまだ未熟(と言っていいかわからないけど)な他のU23世代のチームと並べてしまうと際だって見えるのは当然かも知れないと思わせるぐらいホントにしたたかでうまくて頭のいいチームでした。

さて、スタメンはアルゼンチンがGKルクス、DFコロコロさん、アジャラ、エインセ、DF底にマスチェラーノ、左にキリ、右にルイス・ゴンザレス、トップ下にダレッサンドロ、フロントラインは左にデルガド、右にロサレス、中にテベス。
パラグアイはGKにD・バレット、DFに右からマルチネス、マンスール、ガマーラ、エスキベル(トーレス?)MF(3ボランチ気味のダイヤモンド?)Eバレット、エンシーソ、トーレス、トップ下にフィゲレード、FWにヒメネスとバレイロ。

序盤はプレス合戦でしたが、激しく行ったのはパラグアイ。FWラインからガンガンプレスを掛け、中途半端な縦パスや横パスをインターセプトして速攻を仕掛けるという感じでアルゼンチンにペースを握らせない。ラインコントロールも危ない場面もあったけど、何とか網に掛けていく。しかし、時間が経って、パラグアイのプレスが少し弱めるとアルゼンチンのアタッキングフットボールが戻り、中盤でボールが回り出し、どんどんサイドに展開していく。特にパラグアイの右サイドを徹底的に突き(マルチネスの上がった後のスペースを突いたり、ポジショニングが中に絞りすぎてスペースが空いたりして)どんどんデルガド、流れたテベスが使って仕掛けていく。もちろんサイドだけでなく、ダレッサンドロの高い技術力を活かした中からの崩しもありかなり際どいチャンスを作る。そんな中、パラグアイのアタッキングゾーンでの横パスをインターセプトしたコロコロさんがカウンターの形でスペースをドリブルで突き進み左に展開するとロサレスが低い弾道のクロスを入れ、マンスールとGKの虚を突いてスピードアップしたテベスがGKの前でクロスに合わせて、やってはいけない先制点を献上してしまう。その後もアルゼンチンはパラグアイの激しいプレスに苦しみながらも高い技術力を活かして、攻撃を仕掛ける感じ。パラグアイもアルゼンチンの早くて積極的なプレスに苦しみ、こちらはなかなかパスコースがなかなか見つけられず流れの中でチャンスが出来ず(カウンターぐらい?遅攻は厳しい)、セットプレーでルクスの近くを狙う(ファー狙い)ボールぐらいでしかチャンスが出来ない。そんな感じで前半終了。

後半も両チーム積極的なプレスを繰り出しながら、激しい攻防を繰り広げるものの、技術力で上回るアルゼンチンは流れの中から沢山のチャンスを生み出し、パラグアイははげ新展開で多くなったファウルを活かしたセットプレーで同点ゴールを狙うものの両チームゴールが生まれない。しかし少しずつパラグアイがペースを引き込むとフィゲレードの高いキープ力を活かして攻撃を作り始め(アルゼンチンの攻守の切り替えが遅くなった事もあるが)ワンツーやポストからの突破を狙って惜しいチャンスも作り始める。しかし、相当やられまくっていたパラグアイの右サイドバックマルチネスがアフター(それも何とも言えないけど)でダレッサンドロにひじうちをしてしまって一発レッド。イイ流れを壊してしまい、またアルゼンチンにペースが行ってしまう。修正に苦労しながらも、何とかアルゼンチンの追加点を許さなかったパラグアイは(アルゼンチンのシュートが入らない入らない)完全に間延びしはじめたアルゼンチンに対して、もう一度攻勢を仕掛ける。しかし、また今度はチャンスのセットプレーの中でフィゲレードが偽神の手を発動してしまい、二枚目のイエローで退場。これでほとんどゲームが終わってしまった。その後何とかしようとしたものの、2人のビハインドをはね返す事は出来ず、アルゼンチンがうまく時間を使ってタイムアップ。ほぼ完璧な形で初のオリンピック制覇を成し遂げました。

えーと細かいプレーで気になったのはまずゴールシーン。コロコロさんの突破から、サイドに展開、そこまではイイとしてマンスールにマークされていたはずのテベスがスピードアップしてマークをかわしたと書きましたが、あれはマンスールのミスでもあり、GKのミスでもあるのかなぁと。マンスールはクロスが入ってきた時点でコースを切って走らせないようにしなければならなかったし、GKはあの弾道の時点でボールを待たずに前に出て対処するべきだったと思います。まあその隙をついて決めたテベスを誉めるべきゴールなんですが、細かい部分が勝負を分けてしまったという事です。アルゼンチンにもプレッシングが誘発するパスミスが結構出ていたし、そう考えると失点に繋げない様に対処できたということが大きな差となった部分だったかも知れません。日本にしても直接失点に結びつくミスが多かったし、そういう部分で大きな差を感じました。

今日の試合は南米らしい激しいボディコンタクトの多い試合で際どいプレーの多いパラグアイに沢山のカードが出てしまいました。まあそれはいいとして、前線からの強烈なプレスの中に両チームとも狙いがよく見えた試合でした。アルゼンチンはボールを取って速くゴールへという狙いはもちろん遅らせてきっちりと陣形を整える時間を作るという意味で安定した戦いをすると言う事が今日の試合でもスタミナが続くまではきっちりと出来ていました。逆にパラグアイはアルゼンチン対策として強烈にプレスを掛ける事で(速攻はもちろんあります、日本戦でもやっていたように彼らのスタイルという部分もありますし)相手にビルドアップの余裕を与えず、無作為なロングボールを入れさせる事で相手の変幻自在の攻撃を機能させないようにしたかったのかなぁと。アルゼンチンのフロントラインは高いテクニックやスピードなど非常に高いものを持っていますが、空中戦に置いてはパラグアイに分があると言う事でそういうボールを出させて、相手にやらせないようにしたかったのかなぁと。個人的には結構機能してた様に見えたし、その狙いは攻の側面でも守の側面でも非常に理にかなった形でアルゼンチンに勝つ作戦だったと思います。しかし、自分たちの技術とやり方に自信とプライドを持っていたアルゼンチンは、ロングフィードを多用することなく、繋いでダレッサンドロを中心に巧みなトラップでボールを落ち着かせていつものように流れる展開に持っていったりと「ボールを落ち着かせていつもの攻撃をする」というタスクを全うしていました。パラグアイにしてみたらボールを落ち着かせてしまうと技術力で劣る自分たちが負けると思って早めに行ってましたがそれでもやられてしまうのだからしょうがない・・・・・。

まあそれだけこのチームはほぼ完璧に出来てしまうだけの力があったと言う事です。決してアルゼンチンの出来はいいものとは言えませんでした(特に決定力に置いて)ただそれでも勝ちきるだけの強さを持っていたというのが全てなのかも知れません。パラグアイのやった事はアルゼンチンに勝つというタスクの選択は決して間違っていない事を考えるとやはり先制点は痛かったかなぁと。ただそのタスクを時間と共に打ち破ってチャンスを山のように作るアルゼンチンはやはりこの大会では抜けていたし、このチームを見れてよかったなぁと。ビエルサが長い時間を紡いで作り出したチームは、これからの日本に一個の大きなモデルケースとなり得る完成された素晴らしいチームでした。アルゼンチンの人たちが何度も失敗を犯したビエルサのチームをフォローし続けた理由もようやくわかったような気がします(後任が居なかったとか言う部分もあるでしょうが、ビアンチが受けてくれないとか)これだけ若いチームにこれだけ成熟した形を見せつけられるとこの先どのようになってしまうのかと末恐ろしくなりますし、この先どのようになっていくのか非常に気になります。ここにいないフル代表の選手もいますし、合流してどのような形を見せてくれるのか楽しみです。個人的にはこのチームにはこの先輝かしい未来がまっているような気がしてならないです。

初優勝おめでとうということで今日はここまでです。

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August 25, 2004

才能が伝統を凌駕する@AthensOlympic SemiFinal アルゼンチン-イタリア

面白い試合だった。でもやっぱりセレステ・イ・ブランコの個人能力・戦術浸透度・爆発力・判断力、全てにおいてアッズリーニを圧倒する驚異的な力だった。正直イタリアに内容等求めていない僕は、確かに勝ち上がりにもの凄い差があるけど、こう言うときにこそ力を発揮するのではないかと淡い期待を抱いていたのですが(才能vs伝統みたいな感じでもっとせめぎ合うような展開になるかなぁと思っていたのですが)、もうどうにもなりませんでしたと、ひれ伏すぐらいの圧倒的な力でした。

スタメンはアルゼンチンがGKルクス、DFコロコロさん、アジャラ、エインセ、MF底にマスチェラーノ、右にL・ゴンザレス、左にキリ、トップ下にダレッサンドロ、FWに右にロサレス、左にデルガド、中にテベス。

イタリアはGKペリッツォーリ、DF右からボネーラ、フェッラーリ、ボボ、モレッティ、MF底にデ・ロッシとパロンボ、右にピンツィ、左にスクッリ、FWにジラルディーノ。

序盤はお互いの良さが出るような展開、アルゼンチンの流れのある展開から、テベス・ダレッサンドロの素晴らしいキープで引きつけて空いたスペースに流し込んで走り込ませるダイナミックな攻撃とイタリアの人数はかけれないもののジラルディーノの粘りあるアタックでアルゼンチンゴールに迫る展開。そしてアルゼンチンの圧倒的な攻撃もイタリアらしい危ないところでも水際で凌ぐDFが何とかアルゼンチンに得点を許されなかったものの、右からのクロスボールの処理(バウンドボールの目測を)誤りクリアしきれないと、そのこぼれをテベスが見事なボレーできっちりと沈めて先制点を上げる。その後イタリアは攻撃に出るかと思われたものの、アルゼンチンの素晴らしい攻撃にサイドが完全に押し込まれて上がる事が出来ず(その割にサイドにスペースを作られてしまう、原因はテクニックのある選手に対してのカバーに引っ張られて中に収縮してしまい、その流れでうまく使われてしまった)、頼みのピルロはマスチェラーノの完全マンマークに苦しんで、いい展開どころか前も向けずに起点も作れず、何とか1−0で凌いだというような展開だった。

後半はイタリアもデル・ネロとドナデルを入れてペースを引き込もうとしたものの、単発的な攻撃を凌がれると、またうまく才能ある選手のキープや幅広く動くL・ゴンザレスの動きにシステム・守り方を崩されて苦しい展開になってしまう。イタリア的にはほぼ末期症状のような状態。ボランチは幅広く動くテベス・ダレッサンドロとL・ゴンザレスの奔放なランニングに翻弄され、左サイドは特にL・ゴンザレスとロサレスの脅威に常に晒されたモレッティが得意のオーバーラップを仕掛ける積極性さえも失うような圧倒的な攻撃、起点を作ろうにもピルロはダメ、ジラルディーノは呼吸が合わずなかなか当たらない。一番可能性があるのはデル・ネロがマーカーを巧みな足技で突破してどうにか形に持っていくか、イイ流れになってボネーラが上がってくるかぐらいでした。しかし、前掛かりにならなければならないイタリアは前に出るもののドナデルのドリブルをストップされると、一気にテベスに渡ってアプローチをかけれず前を迎えるとドリブルで時間を作られ、後ろからは仕込んできたL・ゴンザレスが豪快にペリッツォーリのニアを破って追加点。そしてその後ももう一個やられて、完敗という感じなりました。

これぞモダンサッカーと言うべき、キーマンを潰して相手の攻撃を機能させず、数的優位を保ってボールを奪うと、一気に攻撃陣の動きが活性化し、豊富なバリエーションと才能の輝きと爆発的なフリーランニングで一気に相手を飲み込むような早い攻撃を仕掛ける攻撃はこれぞビエルササッカーだと思うようなアタッキングフットボールでした。テベスは、あんまり僕が見たときはイイプレーをしている感じはなかったんですが、今日はとくと見せてもらいました。このチームだったら幅広く動いて、ボールをキープして相手を釣ってどんどんスペースを作って仕掛ける彼のような存在の方が活きるという事が良く分かりました。最初はダレッサンドロとかぶってるじゃんとか思ったんですけど、仕掛けられる分だけ違うし、ポジションチェンジしながらやれるのは強みだなぁと・・・・・。そしてL・ゴンザレスの幅広くフリーランニングして相手のボランチのバランスを崩して、モレッティを封殺して、追加点と素晴らしい働きでした。守備もハードにしてた。そしてマスチェラーノ、相変わらずもう素晴らしすぎる。今日は影のようにピルロを潰して、ばてたらサイドで起点になっていたデル・ネロをついてうまく相手の機転を潰した。また張り付くだけでなく、インターセプトなども見せたし、イタリア的はどうしたらいいってかんじでした。

イタリアはもうジラルディーノへのパスの供給源をたたれて、起点となるべきピルロが消されると、もうジエンド。ピンツィ、スクッリには攻撃を構築する力はなく、守備にも忙殺されて高い位置を取れず(スクッリは2トップ???)攻撃がうまく流れる事はなかなかなかった。特に個々まで大きな武器として機能していたボネーラ、モレッティの果敢のオーバーラップも相手の脅威の前に回数が少なく(ボネーラは4回ぐらい?モレッティは見た感じ1回?)で外からもなかなか出来ず、攻撃の形をなくされてしまった。ただ、やっぱり先制点さえなければ、そこまでは何とか我慢していたし、水際でのカットもどうにかなっていただけに、あのミスは痛かった。でもどっちにしろ今日の攻撃ではセットプレーしかないかなぁという印象も拭えませんけどね。正直このチームにカッサーノがいれば、どうにか個人の輝きでマスチェラーノを外してジラルディーノを活かす事が出来たかなぁと言う印象もあります。ピルロはもう以前のように高いポジションでは彼の良さは出ないし(強引にこじ開けるようなドリブルをするような選手じゃないし、優雅にボールをいい形で裁かないとらしさがでないし、彼の良さも活かせない)カテナチオのように引いて相手の虚を突いて攻めるにもファンタジスタというピースがこのチームには足りなかった。

でも少し寂しいのは、日本をボロボロにしたあの個の質の高さがこうも簡単に抑えられてしまうとは恐るべしとしか言いようがないです(苦笑)

と言う事で見たとおり、アルゼンチンの圧勝でした。でもTBS、生でよくやった。でも中居サッカーについてわかったような口を聞くな、不愉快だ。「事実上の決勝戦」も名前だけでしょ?さすがに今大会のイタリアはそう呼べるような存在ではなかったし(試合前はこう言うときこそ真価を発揮するのがイタリアだと思ってましたけど 苦笑)でもこういうカードが流れた事は喜ばしいかなぁと。と言う事でここまでです。

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August 21, 2004

限界点@AthensOlympic Q.Final vsアメリカ

色々言いたいことはあるけど、この小さな差が世界との距離なのかも知れません。アメリカがフィジカルを全面に突き抜けるような強さを前面に押し出したサッカーを受けきることも抑えきることも出来なかった。そして日本の良さも消されてしまった。確かに惜しい試合だったけどその後一歩がこの結果なのかも知れませんね。

AthensOlympic 2004 Women's Football Qualter Final
Japan 1-2 America

この日のなでしこは、本来のレギュラーメンバーが復帰してベストメンバー。GK山郷、DF右から川上、磯崎、下小鶴、矢野、MF、3ボランチ右から酒井、宮本、山本、トップ下に澤、FWは大谷、荒川。

序盤は相手がフィジカルを前に押し出して長いボールを長身の16番にどんどん放り込んでくる感じで全体的に押し込まれて攻撃の糸口も見つからない展開になってしまう。ただ、守備に置いては全員が足を動かして一人では厳しい相手に数的優位を保って囲い込んでどうにか凌いでいく。そして、20分過ぎからようやくボールが繋がったり、澤がボールを受け始めて、攻撃に繋がりはじめるが、やはり得意のドリブルでの仕掛けや細かいパスがどうしても身体を入れられたりコースを限定されたりと苦しい展開になりシュートまで繋げられない。そんな感じで終盤まで0-0で持ちこたえていたもののドリブル突破をカットしたもののそのボールが強引に前に出されて、そのこぼれ球をクリアしきれず、浮き球になったところでアメリカの選手に押し込まれて、先制点を許してしまう。そのまま前半は終了。

後半は川上を高い位置に張り出させて、左には矢野から山岸にスイッチして3バックのような形に変える。この事で川上が前半ハム(9番)や11番に蓋をされていたサイドへ出ていくことが出来るようになり、その中で彼女の突破から受けたFKから同点ゴールが生まれる。山本のキックが澤がすらすように(当たってないみたいだけど)流したボールは誰も反応できずにそのままゴールに決まって、同点に追いつく。しかし、その後はまたアメリカの強引に前に出る強さに押し返されて、その中でFKからオフサイドトラップを掛けたものの取ってもらえず4人がフリーで抜け出すような形になり、山郷が横パスでいなされたところを決められて逆転・・・・。これに関しては又後で。

その後、反撃に出ようとするもののアメリカの前に出てくるDFに苦しんで、足が動かなくなると同時に前線へのボールも減ってシュートチャンス自体が生み出せない展開になってしまう。柳田、丸山を投入したもののチームに活気は戻らず、何かいつもの積極性は消え失せてしまったような感じで、セットで惜しいチャンスはあったものの活かせず、2-1でなでしこの冒険もここで終わってしまいました。

いやぁ、前半はイイサッカーをしていたのですが、やはり押し込まれて守備的に負担が強かったのか、後半ビハインドを負ってから前に出る力がチームには残ってなかった・・・・。向こうが身体の強さを活かしてシンプルに早めに入れてくる対応をチームでうまく対応していましたが、その運動量は少なくなく、また相手のフォアチェックに苦しめられてロングボールに頼ったことで、前後の距離が開いて中盤の運動量を課してしまったような形が後半の残りの勝負所で何かを仕掛けるエネルギーが切れてしまった印象でした。ただ前半ああいう形で凌ぎきれなかったらどうにもならなかったし・・・・・・。一回で取りきれずに足先だけのカットがはじき飛ばされて、強引にキープされたり前をこじ開けられたりして、継続的に相手の脅威にさらされ続けてきた事が大きかったのかも知れませんね。

ただ、難しい部分はありますが、今日は自分たちがアメリカのプレッシャーに苦しんで、大きな展開やサイドチェンジなどで相手を振るようなことが出来なかったことが自分たちの幅のあるサイドを活かした攻撃が出来ずに、常に相手が前にいる状態で攻撃をすることになっていたことが多かったのも、苦しいのは仕方がなかったかも知れません。

で2点目の失点のシーン。あれはオフサイドだって・・・・・、絶対に。でもあの1点目の浮き球からの失点が選手達の意識の中にあったのか、どうしてもフィジカル的な争いを裂けて、ああいうリスキーなプレーを選んでしまったのかも知れませんね。そして采配面で言えば、運動量が減ったところで前に人を入れてもフォローしきれない、押し上げも効かない、細かいパスもコースが作れず攻撃がうまく出来ない。全体的に運動量が減るとチームとしての機能性や連動力を失うのは仕方がないこと。中盤は確かに換えのきかない選手が多いんですけど、守備と攻撃を精力的に繋ぐリンクマンのような存在が欲しかったなぁと。まあ一発で前線までボールを蹴る事が出来ない事もあって、ラストの部分でも脅威を与えることは出来なかったの惜しかったし、悔しい部分だった。

でも体力的な部分、フィジカル的な部分の差を考えると組織で補う限界がここだったのかも知れません。囲んでも取れない、攻撃の起点が出来ないし、そこからの展開がなかなか作れない、まあこれが世界トップレベルの強さでしょうし、ここまで押し上げることは出来ましたが、ここで大きな根本的な壁に当たってしまったのかも知れません。

でもここまで世界に通じる組織力と連携力でここまで登り詰めたことには胸を張って欲しいし、素晴らしい成果を残すことが出来たと思う。よく頑張ってくれました。選手達には色々と後悔もあるかも知れないけど、課題はまた次の目標に向けて頑張って解決していけばいいし、そういう意味ではサッカーは終わりじゃないからまたゆっくりと羽を休めて今度はもっと高い位置まで行けるように前を向いて欲しいなぁと(課題としてはビハインドメンタリティとフィジカルが強い相手へのもっと高質な対応力)(単純なカナダのようなタイプはどうにかすることが出来たから、今度はアメリカはもちろん、ドイツや負けたナイジェリアなどのもの凄いものを持っている相手に対してどうやって対応していくか)。試合を見ている人にサッカーの本質や素晴らしさ、すがすがしさを教えてくれたことは忘れません。本当にお疲れ様でした。

ということで日本のオリンピックのサッカーはここで終わってしまいましたが、後は新強いスターのプレーを横目で見ながら(笑)Jに帰ろうと思います。では今日はこの辺で

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August 19, 2004

プレッシャーとモチベーションの狭間で@AthensOlympic GroupB vsガーナ

この3戦目をどう見るかは人それぞれですが、今まで出場機会を得れなかった菊池と石川が非常にイイ動きをしていた事を考えると、個人的には非常に嬉しいです。もう一つ最後のゲームとなりましたが、このチームが抱えていた矛盾も少し考えたので、その辺を主にやっていこうかなぁと。

今日のスタメンは、GK曽ヶ端、DF右から阿部、トゥーリオ、茂庭(山本さん、自分を追い込んだミスをした選手に対しての当てつけですか??)MFボランチに今野、菊池(UAEWYの二人)アウトサイドは右に石川、左に駒野、トップ下に小野、FWは変わらず高松、大久保。

ガーナのワイドに開いた前線に対して、ボールが渡らないように積極的に前線からプレッシャーを掛けて、プッシュアップと共にやったことで日本ペースの試合で進んでいきます。特に世界大会に慣れているのか菊池が非常に落ち着いたパフォーマンスを見せ、今野と共に非常に貢献しました。攻撃としては石川のコース取りの良いスピード溢れる突破やスペースに走り抜ける攻撃が非常に機能してイイチャンスをが出来たりしました。(その間にガーナの激し過ぎて荒っぽいプレーで選手が沢山痛むシーンが続発して駒野が肩を痛めて交代してしまう、森崎がIN)そんな中前半37分にセンターライン付近でフリーで前を向いた菊池が柔らかなフィードを出すと素晴らしい動き出しでフリーになっていた大久保がしゃがみ込んでのループヘッドを決めて先制して前半を終えることが出来ました。やはり大きなプレッシャーから解放されるとこれだけ出来るんだなぁと実感できました(逆に言えばプレッシャーの中では力を発揮できなかったのは残念な部分であるのですが)

後半は決勝トーナメント進出が掛かるガーナも選手交代をして、前への圧力を強めどんどん押し込んできます。アウトサイドの攻撃をはね返すことで精一杯な部分もありましたが、ガーナ守備も大きくスペースが空いていたため、効果的なカウンターで対抗する。特に長いランニングをして石川や菊池がサイドを走ったり、FWがよく攻撃を繋げることが出来ていました。速攻が形にならなければ小野を中心に細かいパスで相手の守備にスペースを作り出してシュートに繋げてみたりときっとこういう事がやりたかったのかなぁと言う印象もうけました。しかし、何故か素晴らしい動きをしていた石川を交代させてしまってから(松井がIN、女子代表のスウェーデン戦の小林→安藤の時のような狙いの交代だと思うけど、結果は同じで松井はサイドの選手ではないので、守備に忙殺されて全く良さが見えず前線でもそこまで時間が取れる訳ではなく攻撃に置いて良さが出ることは余りなくちょっと気の毒だった)、どうも速攻が出なくなり、相手のボールポゼッションが上がる事でDFラインが下がり、どうも苦しい展開なってしまう。しかし、一人一人が何とか粘りを見せたことで何とか凌ぐ。その後サイドに開いて起点を作って攻撃を繋げていた大久保に疲労が見え始めて田中達也が入り、その中で少しずつ押し返してチャンスを作るもののゴールには繋がらない。また相手が同点に追いつこうと最後の猛攻を仕掛けてくるガーナに対して全員が献身的に走って守備をすることで対応し、このまま1−0で終了。このチームでの最終戦、そして五輪での勝利を手に入れました。

確かに勝ちました。しかし、やはり先がないから思い切って出来るという部分もあったし、これがひりひりするようなプレッシャーの中だとしたら同じになったかはわからない部分があります。しかし誉められることはこういう中で全力を尽くせるモチベーションを維持したこと、そして最後まで戦い抜いたことは誉めて上げれる点だと思います。まあ両極端な部分がありますが、こういう試合でも勝ったことは選手達の自信に繋がるといいなぁと思います。個人的には確かにこういう状況の結果を残してくれたのは素直に嬉しいですが。

全般的に見てこの大会で見えた(というよりUAEWYの時から考えると向上しなかったところ)一番大きな部分としては、このチームのメンタル面での弱さは確かに認めなければなりません。パラグアイ戦に相手の強烈なプレッシングに積極性を失ってしまったことに関しても、今日はガーナのハードで強引なプレスに余裕を持って対応していたりと本当は出来るのに、と言う感じはしました。そしてこれもメンタルという部分に起因すると思いますが、減らなかったミス。これはこの試合に関しては集中力の欠如。バックパスの処理を誤って決定的なピンチを迎えてしまった事に関しても、浮き球の処理を誤ってGKと重なってみたり、グラウンダーの緩いクロスを空振りしてみたり、無駄にフィードをしてあっさりと繋がれてしまったりとどうもミスや浅はかな判断が目についてしまう。この辺は得点に繋がらなかったから、そんなに大事にはならないですがこういう舞台では小さなミスも失点に繋がってしまう、甘い判断も失点に繋がるしそういう意味ではもっとサッカーに対して真摯に考えてプレーする必要もあるのかも知れないなぁと。何度もそして最後まで消えなかった事は心の中にどこか置いておいて欲しい、失点に繋がらなかったにしても。

ただ、出場機会を得れかったナオと菊池がやってやろうという気概が見えて、プレッシャーに潰されることなく、ノビノビやってくれたのは嬉しかった。ナオは素晴らしい突破やスペースへの飛び込み、チャンスメイクと縦横無尽にピッチを駆け回り、ガーナを穴だらけにしましたし、菊池はアシストはもちろん、彼のインテリジェンスと戦術眼、そしてボランチとしてはDFのリアリズムがあると言うことがこういうハードな相手に対しても頑張れたのかなぁと。また世界経験という部分では一番豊富な選手ですから、そういう意味でも精神的に安定していた選手でした。少し評価を変えないと(汗)

で総括として今日の試合を見てやっぱりもったいないなぁと思ってしまいました。ただやっぱりこのチームは沢山の矛盾を抱えていたのかなぁと。采配はそうなんですが(笑)やっぱり何よりもこのチームは、チームの熟練度が低かったし、軸として誰を据えて、どこを活かして、何をしたかったのかが全てにおいてピンぼけしてしまった印象が強いです。山本監督はバランスという部分を追い求めていた印象が強いですが、今日のチームがうまく機能したのは活かすべき場所があって、そうしようとチームの方向性がきっちりと定まっていたこと。そしてそれを活かせる場所があったこと、その技量があったこと。今日の試合が何で今まで出来なかったのかと言う部分で考えると、逆に誰をどうやって活かすのかが、明確ではなかった。そして熟練度の部分で選手間の連携、そして補完関係の意識があまりに希薄だった事かなぁと。レギュラーとしての固定が最後まで見られなかったことは逆にチームの中で選手間で個性が違う部分で細かい約束事などを見つけて修正したりすることが余り出来ていなかったと言うこともあると思います。基本的にチームとしての約束事というかカバーという部分ではトゥーリオの部分だけで、他には何もなかった。例えば森崎が中にずれて仕事をしたときに誰が左のスペースをカバーするのかなど、不明瞭だった。そしてオリジナルポジションを崩してしまうと格段に安定感を失う。そういう部分で不明瞭な部分を付かれての失点もあったと言うことはチーム作りが充分に行き届いてなかったのかなぁと・・・・・。ナオみたいな選手を活かすためにチームが作られていたら、松井みたいな選手を活かすためにチームが作られていたらと思うと、もう少しわかりやすかったのかなぁ・・・・。

まあその前に頭でっかちになってしまっていた部分で自ら崩してしまった部分もあったのかも知れませんけどね。今日の采配も松井をいじめているのかと思ったぐらい、不憫でした(チームにリズムが戻らなかったらホントにやばかった)まあ今回のことは監督にもお勉強になったと思います。まあ自分としては全く監督のために応援してきたつもりはないですし、監督を育てる義務もないのでちょっとだけ悔しいですが。でも今日の価値はきっとあると思うし、選手達には次こそをぴりぴりした舞台に立てるように、メンタル・技術・チーム戦術・フィジカルなど色々な部分をスケールアップして、その中でプレッシャーに打ち勝つ気持ちよさを味わってくれたらなぁと思っています。

ちょっとまとまりが悪いし、眠いので文章がメタメタだと思うので、また修正します、毎度毎度完成度が低くて申し訳ない。仮アップと言うことで。A代表?まだ見てないです(笑)見たらさらっとやるのでwということでここまでですwとりあえず選手達、オリンピック初勝利おめでとう。

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August 17, 2004

アテネ世代のこれまでとこれから(長文ご容赦!)

えーと、とりあえずアテネという一区切りが付きました。監督のブレなどに非常に不満の残る大会となってしまいましたが、そういうのとは別に選手個々の出来やこれからすべき事、言いたかったことなどメッセージ形式にしてやっていきたいと思います。監督の采配や愚行に覆い隠されてしまう部分もあるし、個人的にこのチームの選手達が大好きだったので、それも含めて。ガーナ戦の後に少し又修正する予定ですが、もう先がなくなってしまったので。凄い長くなってしまったので、読むのも大変なんでお菓子でも用意しながら(笑)お気に入りの選手に酷評していたりして気分を害されたら申し訳ないです。あくまで私見ですので。

1. 曽ヶ端準
大会においてあなたの責任で失点したと言うことは基本的になかったし、あれだけミスが多い中でスーパーなシュートが飛んできたらどうにも出来ないと言うのが本音でしょう。でもこのチームにOAとして特別な仕事(経験など含め)を期待されていた部分から考えると物足りなかった。鹿島では1試合に1回は必ずビッグセーブをする選手だから、そこを基準に考えると出来れば一個は止めてあげて欲しかった。そして声という部分でリーダシップを取れなかったこと。トゥーリオのコントロールも期待してたけど、どうにもならなかったのかなぁ・・・・・。彼自身、大舞台でのプレー経験という意味では初めてだったので仕方ない部分はあったかも知れないけど、現時点ではやはり楢崎・川口とは差があると感じた。これからその差を少しずつ埋めていって欲しい。Jでの実績は二人よりあるのだから、高い意識を持ってやって欲しい。

2. トゥーリオ
こないだ言ったとおり、DFとして頭が沸騰しすぎでバランスを崩す要因の一人となってしまった。何となく悪いときのマツみたいで苦笑です。簡単に言えば精神的成熟。そしてDFとしてまずリアリズムを徹底的に考え直して欲しい。能力は高いものがあるのはわかっているけど、それが過信になりすぎているし、大事なところで相手を離すなどDFとしてあるまじき行為。これから経験を積んでいって攻撃参加の貢献よりもまずDFをきっちりとやる選手となって欲しい。将来はA代表でもDFリーダーとして期待されるだけの能力を持っているのだから・・・・・。まあまだ若いからブッフバルトにDFとしての心構えを教えてもらえ。

3. 茂庭照幸
何よりもまずお疲れ様。今回はトゥーリオの尻ぬぐいを徹底してやる羽目になってしまった。でもパラグアイ戦は積極的な前へのDFでヒメネスを抑えたし、ポジションチェンジにも動じないで、チームを支えてくれた。イタリア戦はこの前言ったとおり、アピールの間にジラルディーノに股抜きを喰らって失点したシーンは糾弾されるべき。そしてその失敗をまた糧にして強くてしたたかなDFとして頑張って欲しい。チームにはジャーンという強いDFがいるから、色々な部分で学んで欲しい。

4. 那須大亮
まあまずお疲れ様。プレッシャーに押しつぶされたことで犯してしまった大きなミスがあったのは、まず反省でしかない。彼の性格を含めてキャプテンを任せて精神的な足かせを強いてしまった監督にも責任の一端はあるにしても、ああいう軽率なミスをした責任は重い。でもその後吹っ切れて、イタリア戦ではカバーやオーバーラップなど積極的にプレーしていてホントに安心した。これからはこういう大きなミスをした後、どうやって次に繋げていくかが問題。個人的にはこういうミスがあったけど、カバーする能力を含めて、この世代で一番成熟したDFだと思うし、チャンピオンチームで大きな役割を担っているだけの力もあると思っている。だからこそ、DFとしてもっと慎重に、そしてリスクをきっちりと計算してプレーしていくことがこれからの成長の鍵かなぁと。チームに日本を代表するDF二人がいるのだからイイ部分を沢山盗んで、将来的には3人で日本代表のDF席を埋めて欲しい(願望)

5. 阿部勇樹
イイ部分と悪い部分が混在した出来でした。まずイイ部分として、やはり世界でも質の高い右足のキック、スペシャルだし、ホントに素晴らしい。チームメイトとのコンビも取れていて、必殺の武器であったことは確か。これに関してはパラグアイ戦で蹴らなかったのはどうしてかと思ってしまうぐらい。後はイタリア戦でようやく顔を出した高い攻撃能力、ジェフの時のようにもっと積極的にやって欲しかったもののまあ少しだけ。で悪い部分は消極的な部分がパラグアイ戦で大きく出てしまって、チームの前に出る勢いを削いでしまった。このチームの元々の悪い部分でもあったけど、構成力不足の原因とも言える部分。相手のプレスは確かにきつかったけど、それにびびったのか前を向ける部分で前を向けなかったのは悲しくなった。もっとできると思うし、自信を持って欲しい。経験とフィジカルの部分を除けば、稲本にも福西にも中田浩二にも挑戦できる選手だと思うし、そうなって欲しい。最強の右足を後は流れの中でももっと活かして欲しい。チームでは中核をになう選手だし、チームと共に頑張れ。個人的に佐藤勇人と組むダブルボランチが大好きだ。

6. 今野泰幸
素晴らしいとしか言いようがない。確かにデ・ロッシにやられたけど、それを補う運動量でチームを支え続けた。貢献度から言えば彼がいたことで助けてもらったシーンは数知れず。そしてFC東京でも定番となりつつある前に出る勇気!ホントにパラグアイ戦でチーム全体が及び腰の時に決して器用ではないドリブルでつっこんでチームを鼓舞したプレーは素晴らしかった。ああいうチームに勇気を与えるプレーヤーは心底敬服する。WYで危ないときにいち早くプレスに行ったり、チームがへろへろの時に助けたのも彼だったし、最終予選でみんなが体調不良の時に3人分も4人分も走り回ってカバー・アプローチ・フォローと獅子奮迅の活躍は忘れない。そして今度は層の厚いA代表に挑戦する訳ですが、充分やっていける。これから1つずつスケールアップしていかなければならない点もあると思うけど、それを気にさせない運動量が君にはある。期待と感謝の気持ちで一杯だ。

7. 森崎浩司
うーん、評価しずらい。1戦目はポジションをずらして守ったのは完全に失敗。確かに最後の準備試合でよく見られた動き(ボランチをカバーする動き)だったけど、それ以上に自分がいなければならないサイドが火の車だっただけに、君にも責任の一端はある。でも本職じゃないからしょうがないかなぁ?でももっと不満なのはビルドアップ含めた攻撃面。本当ならビルドアップにおいてはこのチームでは起点となるべき選手だと思ったけど、あまりに後ろに戻すプレーが多すぎるのは受け方に工夫がないから。もう少し工夫があれば前を向いて仕事が出来たかも。後はクロスが上がらなかったねぇ。精度の高いもののを持っていただけに残念。中でやりたい気持ちがあったのかどうしても中へ中へと行ってしまったのは深層心理かな?2戦目はあの状況じゃあねぇ・・・・。バイタルエリアが完全に消されて状態で入れられても何も出来ないよね、これは君の問題じゃないと思う。まあ強いて上げるならシュートを枠に飛ばしたかったかなぁ?まあでもチームに戻ったら攻撃の中核を担う訳だから、チームの底上げと共にスケールアップして欲しい。何も出来なかったと言うことは沢山課題が見つかったと言うことなのだから。

8. 小野伸二
あまりに期待が大きかったのかも知れない。彼があれだけフラストレーションを溜めて戦っている姿を初めて見たけど、それだけこの大会に掛けていた部分や引っ張っていい成績を取ろうという強い気持ちを感じました。彼のテンポの速いパス回しがチームにリズムを与えたけど、どこかから周りしていた部分もあったし、ダイレクトパスで下げるときにミスをするなど、ホントに空回りしていたのかも知れない。難しい選択だけど、彼のアタッカーを活かす才能も出たけど、自分でどうにかしてやろうという気持ちも強くて、いつもの飄々としたプレーは余り見えなかったのは残念(必死さは非常に強く感じたけどタイプ的に違うでしょ?)そして彼もOAとしてチームを落ち着かせる何かが欲しかった(そういうタイプではないでしょうけど)彼の責任ではないですが、個人的にはチームにはめ込む事で済むような事にしておいて欲しかったのですが、彼の存在の大きさがチームの根幹を揺るがしてしまったのは残念でならない。でも彼はA代表の柱でもあるので、そちらで頑張って欲しいし、この失敗をまた代表だけではなくフェイエでも活かしてチームを高みに押し上げて欲しい。ボクはあなたが日本で一番の天才だと思っていますから。

9. 高松大樹
よく頑張ったし、素晴らしいプレーだった。彼の起用に関しては山本監督の矛盾と共に訪れた訳ですが(賛否両論もありますし)、この起用は彼の好調もあって当たりました。ポストに固執しないで幅広く動き、体を張るところではハードに働いた。そして彼らしいがむしゃらなボールへの執念はゴールを脅かすだけの脅威を持ち合わせていたことは自信を持って欲しい。彼もチームに勇気を与えたしよく頑張ったと思う。まだまだ色々なところで拙さが目立つ選手でもあるけど、少しずつうまくなればいいし、その意識を高く持って欲しい。個人的には彼は日本のサポーターに愛される素養を持ち合わせていると思うし、チームの信頼も得られるプレーヤーになれると思う。そう、中山雅史や鈴木隆行と同じ系譜を辿る「頑張れるプレーヤー」として。ただ頑張るだけでなく今のゴールへの意識を高く持ち合わせて欲しい。本質を見失わずに頑張れ!

10. 松井大輔
確かに一番印象が強いあのイタリア戦後半直後の1vs1をカットされたことで評価が急落してしまった感があります。でも全体的にプレーの質は高かったし、攻撃の起点として小野と共に攻撃を引っ張ったし、彼の高いテクニックも非常に活きた。彼のテクニックは世界に通じるし、キープも上質。彼の才能は誰もが認めるところであり、このチームで存在意義を見つけようとして、チーム立ち上げの頃よりも格段に走れる選手になったと思う。ただ、世界と戦う以前から問われていたことはまだ発展途上。プレーセレクトと判断力。低い位置で周りの動きがないから、キープする。ヒデもよくやるプレーだけど、時には安全なプレーを選択することも必要だし、低い位置でのリスキーなプレーがあったことは考えないと。判断に関してはスピード。これからまた緩いプレッシャーの舞台に戻る訳ですが、意識を高く持ってプレーしないとすぐに順化してしまうし、ここで得た経験を活かすためにもこれから頑張って向上する事に努力して欲しいなぁと。彼は大好きな選手ですから贔屓ですけど、正直彼か山瀬がもっと存在感を示して、チームの中心としてはまって欲しかった。もしここがチームとして揺るがせない状態になっていたら、ここまでチームがぶれる事はなかったかなぁと。松井に関してはあの長居の韓国戦のようにアクセントを付けるプレーをもっと見せていたらなぁと・・・・。まあ今更ですけどね。判断スピードとその正確さ、そして積極性を失わずにこれからももっとうまくなって欲しい、自分らしさを失わずに(ここ重要!)

11. 田中達也
彼をスタメンで活躍して欲しい、プレータイムを長くするべきだという意見が非常に多かったですが、個人的にはこのぐらいのプレータイムで全力で頑張って仕掛けるぐらいがこのチームでは一番効果的かなぁと。プレーの内容的にはリズムブレイカーとして素晴らしいキレを見せて守備自慢の猛者を相手に翻弄していた姿はもう爽快でした。最近どうも視野が狭くなっていた感覚(と言うよりエースとしての意識やライバルの競争関係による焦り??)と思っていたのですが、本番になったら見事に人も活かすし、素晴らしいです。気になったのは1つだけ、ファーストタッチやトラップの荒さ。これは高松にも大久保にもあったけど、大事なときに限ってブレてしまう。この辺はメンタルかも知れないけど、意識を高く持ってやれば必ず改善される。もともと上手な選手だし、この能力が上がったらもっとゴールが増える。自分のいいところを出すためにも、最初の部分でミスをしてはもったいない。で話は変わりますが、ボクは彼のようなスピード系のアタッカーは相手が対応し始めてからが勝負な訳ですが、これからスランプに陥ったときなどにどうするかが勝負でしょうけど、彼の良さは勝負する姿勢と思い切りであり、これをずーっと持ち続けていたら必ず日本を助ける大きな力になるし、近いうちにエメが移籍したりした時もエースとしてチームを支える選手になれると思う。と言うより彼も海外で見てみたい選手なんですけどね。こういう高い敏捷性を持つ選手が強い相手と戦っていく事によってもっと逞しくなって欲しいと思うのが正直な気持ちです。積極性、なくさないことです、何よりも。

12. 菊池直哉
出場機会はないですが、ユースの時に将来を嘱望されるようなポテンシャルが消えてしまった様に感じました(他の試合を見る限りでは)一回ボランチで出たときはハードに守ったりとよくやっていた印象はありますが、いかんせんアクシデント要員ですから出場機会が得れなかったのは現時点でのキャリアを見ても当然。彼の良さはクレバーさであって、フィジカル重視の選手ではないと思うので、もっともっとクレバーになって欲しい。幸いジュビロには素晴らしい先輩達が沢山いるので、いいところを盗んで早いとこ越えて欲しい。まあまだ若いし、今の時点でどうこう判断するのは難しいけど、自分のプレースタイルというのを早く確立して欲しい。まずは自分の本職があってこそのユーティリティであって、今の時点では器用貧乏にしか見えない部分もあるので。彼の欄で書くことではないけど、CDFにしても、ボランチにしても人が沢山いたのだから坂田を入れて勝負に出る選手起用を可能にする事が良かった気がする。3トップにしてもスピードアタッカーを入れ替える事が出来ない訳だし。まあ菊池はこれからだから、頑張れ。

13. 駒野友一
うーん、中途半端な起用の犠牲になってしまいましたね。チームがあまりにバタバタしていた所で起用されても活きないなぁ・・・・。でもどうかなぁ・・・・、やはり活きるのは右アウトサイドかなぁと言う気もしますけど。でも大きなケガの復帰からここまで大きな舞台に立てる位置までこれた事自体素晴らしいことだし、彼を応援してきた人たちにとっては感慨深いんでしょうねぇ。まあ彼に関してはこれから武器がある選手だし、後は全体的にスケールアップしていくことを期待したいですね。守備においてはこれからもっとレベルアップすることをもっと期待。今でも充分バランスの取れた選手だからこそ、そのバランスに埋没することなく頑張って欲しいです。

14. 石川直宏
ナオが一番このチームのバランスという部分で悔しい思いをしたかも知れませんね。おりたさんが言われるようにA代表との兼ね合いもあって、このチームでの立場が曖昧になってしまったことは否めないですが、何よりも監督のチーム作りが彼を活かす幅を持ち合わせていなかったと言うのが一番だったかなぁと。彼の特長を生かすことが出来れば大きな武器として必ず成果を上げてくれると思ったし、このチームの顔だとも思う選手だから、少し目をつぶっても起用してほしかった。確かに徳永との兼ね合いで守備を比べられたらどうにもならないでしょうから、それなら彼の活かし方というのをもっと考えて欲しかった・・・・・・。彼の問題ではない。でもナオ自身もケガなどがたたって準備ゲームで効果的な要素を見せれなかったのもあったでしょう。これからは今まで懸念されたスピードに乗った突破の後のクロスボールの質の向上と、ペナへの侵入をもっと心がけて欲しい。縦に行けるようになった、中に切れ込んでフィニッシュパターンを作った、後は斜めに行って裏を狙って欲しい。幅を広げてホアキンやビセンテのような相手に直接ダメージを与える怖いアタッカーになって欲しい。後は判断の向上も。マリで干されて、FC東京で復活して、色々な不運からまたここで不遇を味わった。この苦い経験を得て、またスケールアップを!マリの選手じゃなくなっちゃったけど、ナオのような選手がずっと求められてきているのだから、頑張って欲しいし、ボクも応援し続けるつもりです(マリ戦以外は)

15. 徳永悠平
正直言ってあんまりうまくなった感じはしないし、少し成長度が止まったかなぁという印象もあります。この大会は比較的に1vs1で積極的に仕掛けてどんどん抜けたりしてなかなか高いものがあったけど、これくらいは当たり前のレベル。停滞している印象は守備において。一番悔しい思い出のWYブラジル戦の先制点に繋がったファウルを覚えているか?あれが同じような感じでパラグアイ戦の2点目のシーンと同じシチュエーションで同じように軽率にファウルで止めてしまった。サイドチェンジのボールから対応しようとして裏を付かれてファールで止めたシーン。彼がもっと頭を働かせて縦を切ったり、遅らせたりという判断が出ていればあのファールはしなくて良かった。そしてそのFKは両方ゴールに繋がってしまったのは彼に成長しろと言っているのかもなぁと。身体能力が高いから、その力で相手を押さえ込んできたのでしょうが、国際舞台で相手のレベルも上がればそうはいかない。これからもっとクレバーに守れるようになって欲しい。サイドでの1vs1などある程度の守備力は持っているし、ハードに働けるスタミナも持っている。一番層の薄いサイドバックのポジションでは大きな才能だと思う。バランスもいいし。これからの選手だからこそ、もっと高い意識を持ってやって欲しい。日本サッカーは君の成長を心から期待していると思うし。今でも加地よりは総合力は高いのだから、少しずつでいいからスケールアップをして欲しい。

16. 大久保嘉人
よく走ったし、チームの攻撃の核としてイイ活躍をしたと思います。あのパラグアイ戦のゴールは、ストライカーとしての才能を感じさせる素晴らしいゴールでした。精神的な向上も見られたし(シンジをいさめてたシーンはびっくりした 笑)他にもチームに献身的にボールを引き出したり、ファイトオーバーでボールを追ったりとチームに大きく貢献したと言う意味ではこの働きぶりはエースとしてある程度合格点を与えてもイイかなぁと。ただ前にいつか書きましたが、"真"のエースはチームを勝利に導くゴールを決めること(生み出すこと)だと思うので、その意味ではまだ足りなかった。イタリア戦も惜しいチャンスでことごとくシュートが正面に行ったり力無いシュートが飛んでしまったりと、決定力を見せることは出来なかった。ただ彼のアジリティは世界にも通用するし、フェラーリやボネーラと言ったイタリアの次代のDF達にも十分通用したことを考えたら今の力でも十分出来るのだ。これからは細かいテクニックをもっと正確にして、シュートに持ち込む力を養って欲しい。田中のとこで書いたけどいいところでのトラップはメンタル面を含めて向上して欲しいし。ゴールを取る才能は並はずれているし、それをまた強く望んでいる姿勢をなくさないで、セレッソを引き上げて海外に出て行って欲しい。A代表にもすぐに招集されるだろうから、結果を出すことが求められるけど、結果を出して欲しい!頑張れ!

17. 平山相太
うーん、出場機会を得れなかったのは、コンディションの低下とチームが一気に変わってしまったことがあるとのことですが、このチームの前線の起点としてもっとセンセーショナルな活躍をするかなぁと思ったけど(根拠は大舞台に強い、それだけですけど)まあ悔しい大会になってしまいましたね。でもこの経験を次に行かす舞台があるだけ幸せだし、この経験を次に繋げなければならない一番の存在な訳で、日本サッカーのこれからを考えても、もっと成長して欲しい。今わかっているだけでも競り合いの手の使い方、足元に入ったときの判断の遅さ、思い切りのなさ、ポストになることでシュートへの意識が薄れてしまう(行けなくなってしまう)等々、沢山課題は今までの試合で見えてきたと思います。これから少しは時間が出来て練習する事が出来るだろうから、少しずつでも改善して、次のオリンピックに行くために大きな力になって欲しい。また指導者にもしっかりとおかしな癖をつけないようにしてねwまあまだこれから、正直Jのクラブで強化指定でもイイから高いレベルでやって欲しい気持ちもあるし、バレンシアに行ってセグンダでもイイから本場の強さや巧みさを学んできて欲しいという気持ちもあるんですけどね・・・・。

18. 黒河貴矢
うーん、コメントのしようがない。これから色々なことを経験していくことでもっとうまくなって欲しい。でも林にも言えることだけど、声が足りない。声を出すことはGKに取っては死活問題。きっちりとやるだけのことを頑張って欲しい。ボクは黒河の乗りやすいプレースタイルは好きだし、ファインセーブを飛ばすときは素晴らしい出来の時がある訳ですから。この悔しい思いをJにぶつけて欲しい。まずがっちりとJのレギュラーを取って欲しい。これは林にも言えること(しつこい、でも林はライバルが元日本代表の下田だもんなぁ、下田イイGKだもんなぁ・・・・、川島もそういう意味ではきついなぁ・・・・。)

ということでだいぶ長いです。お菓子は食べ切れたでしょうか(笑)後のようになるとどうも自分の感情が出始めた感もあります(苦笑)でもホントに選手個々のポテンシャルは高いのはわかっているし、後はこれからまたJ(大学)に戻ってここで得た経験を無駄にしないで、高い意識を持ってプレーして、今度はA代表に行って欲しい。確かにアテネでは結果を出すことは出来なかったけど、この経験を生かすか殺すかは自分次第。ここからはもっと厳しい競争が始まる。サッカーはまだ終わらない、止まるな、アテネ世代!

ということでもの凄い長編(というかダラダラと長く書きすぎました)がここまでです。

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August 16, 2004

悔恨@AthensOlympic GroupB vsイタリア

負けたことはしょうがないと思う。全ての結果だし、それが日本の実力だったのだろう。でも負けたとき悔しくて泣きそうになった。なんでだよ、どうして自分の作ってきたチームを信じないんだよ。やったこともないことするんだよ。勝てない相手じゃなかったよ。選手達は負けて泣くぐらい悔しい気持ちを味わってたのに、どうして監督は戦わなかったんだよ、小手先だけでチームをいじくったんだよ。あれだけハードに戦った選手達には(もの凄い言いたいことはあるけど)よく戦ったのに・・・・・・。

スタメンはシステムを変えて4-3-3(4-4-2)のような形に。GK曽ヶ端、DFは右から徳永、トゥーリオ、茂庭、駒野、MFは小野、今野、阿部(松井)、FW高松、大久保、松井。イタリアはガーナ戦と一緒で、GKペリッツォーリ、DF右からボネーラ、バルザーリ、フェラーリ、モレッティ、MFボランチにデ・ロッシ、ピルロ、パロンボ、高い位置に右にピンツィ、左にスクッリ、FWにジラルディーノ。

序盤から積極的に前からプレッシングに行くもののフェラーリの右サイドへのロングフィードからモレッティ、スクッリと繋がれてタイミング良くクロスボールが上がると、巧みにDFラインの間に入ったデ・ロッシが今野のマークも苦にせず素晴らしいオーバーヘッドで決めて先制。その後少し落ち着いたかと思ったものの、トゥーリオの無理するところでもないのに苦しい状態で無作為なフィードをカットされるとジラルディーノに繋がってしまい、茂庭との1vs1で巧みにまた抜きから流し込んで2点目。ここで破られていた右サイドの徳永を那須にスイッチ。この後、ようやくペースを掴んだ日本は松井がドリブルで突破して倒されて左のペナ角ぐらいの位置でFKを得ると、阿部が素晴らしいFKを蹴り、ペリッツォーリが一歩も動けない鋭いキックが右隅に決まり1点差に詰め寄る。その後も両者一進一退の攻防をするものの、また右サイドをモレッティにスペースを突かれるとダイレクトでクロスを上げられ、トゥーリオがステップバックでマークをはがされたところを那須がカバーで競りに行ったもののジラルディーノが下がりながらヘッドで合わせて、これが見事に決まり1-3。この後日本は失うものがなくなったか、松井を起点に糸を引くようなスルーパスから那須がダイレクトで鋭いクロスを入れると大久保がヘッドで合わせるという素晴らしい展開を見せるもののGKの正面をついてしまう。このまま1-3で前半終了。

後半は田中達也を駒野に変えて投入。開始早々前後の出し入れでイタリアDFのギャップを作ると2列目から飛び出した松井にスペースを付けるボールが出て、独走して1vs1になるものの、タイミングを計る間に後ろから必死に戻ったボネーラのスライディングにクリアされてしまい、差を詰めるチャンスを逸してしまう。この後も引いて迎撃体制を敷いたイタリアDFに対して、田中達也のフレキシビリティを武器にどんどん仕掛けてチャンスを作るものの、シュートがイタリアディフェンスに当たったり、枠を大きくそれてなかなかチャンスをものに出来ない。時間が経つにつれて、相手のDFがバイタルエリアを消して、ボールを繋げるものの、危険なチャンスを作れず苦しみ、大久保・田中達也(松井)の独力突破以外にチャンスは作れなくなってしまう。後半30分に松井→森崎浩司。この後、サイドに入っていた那須、阿部が高い位置を取るようになり、そこを使うようになるもののゴールには至らない。ロスタイムに入り、阿部のFKから高松が競りながら身体を投げ出して、ヘッドで押し込むもののあまりに襲い追撃弾。そのボールを巡ってもみ合いになったりと気持ちも見えたものの、無情にもホイッスルが日本の戦いの終わりを告げました。

さて、イタリアは回数は少ないものの素晴らしい精度のクロスやDFをかわす技術、思い切りのイイシュートや確実に決める技術でゴールを取り、また日本の選手にはその対応力において、後塵を拝す結果になりました。ただ意識の問題という部分では選手にも責任があります。1点目は仕方ない。慣れてない4バックの間に入り込まれてカバーに入った今野もこの位置で仕事が出来る選手じゃないし、何よりもあんなシュートを止めろという方が無理。ただ2点目、3点目に関しては少し意識の部分で足りないとこもあった。2点目、確かにトラップが浮いてジラルディーノの手に当たっていた、でも付いているDFが手を挙げるアピールの隙に股を抜かれたのは、やっちゃいけないことである。アピールは他の選手がすべき事でそんなことをしているのだったらしっかり対応して欲しかった。一人で止めるのは難しいことはわかっているし、ジラルディーノはそれだけスーパーな選手なのは間違いないんですけど。(まああのトゥーリオの出す意味の見えない無理くりなフィードがなければなかったし、もっと早く自分の仕事場に戻っていれば二人で対応できた事)そして3点目。まあやられた部分に関してはジラルディーノの巧みな動きと嗅覚を誉めるべきなんでしょう。でもあの位置でマークを外す事が出来る、身体を付けておかない?甘すぎるよ、悪いけど。後ろに任せる?DFの選手がやる事じゃないよ、トゥーリオ。どうしていつもならDFラインの前に出て積極的に競る選手があそこで任せてしまったのか、もしあのまま根性で飛んでいたら、身体を投げ出すようにしていたら・・・・。まあ結果論ですけど、他にも自分の持ち場を離れて、茂庭1バックの様な状況でジラルディーノの対応を任せてしまったシーンがありすぎて、DFとしては後から入ってカットしていたけど、間違ってる。二人で行かないと対処しきれない相手にどうして・・・・。今日の彼のパフォーマンスはさすがに酷かった。DFとしてリアリズムが足りなすぎる。(酷評ですけど、前から思っていたこと、DFのセンターとしてやらなければいけない仕事をしないで、前に出るなんて言語道断、フィードも一発パスを狙いすぎ、スペースがないのに無理くり狙うなんて頭の悪い選手のやること。DFとしてもっとインテリジェンスを付けて欲しい。)

ただ何よりもホントに悔しい原因になったのは、監督の采配。どうして慣れてない4バックにしたのか、3バックでダメな理由が見つからない・・・・・。守り方が変わってチームが不安定になっていたし、マーキングもずれてしまった。交代して修正したけど、結局変わらないし、茂庭の負担は相当なものになってしまった。また中盤の構成も小野と松井の使い方。サイドに人がいない、だからアバウトになってサイドで数的に不利な状況になったり、後手を踏むような対応になってしまった。那須を入れて少し良くなっていったものの(絞り込みなどの守り方が3バック的な守り方をしていたからだと思うけど)中盤のプレスは大久保のファイトオーバーな運動量に支えられて掛かっただけでチームとして狙いのある守り方は出来なかった。個人的にテストマッチでテストをすることを批判しなかったのは色々なことがあると思っていたし、それだけに色々な事を想定して試しておくことは悪くないと思っていたからです。でも今回の布陣は初めて見たし、どうしてああいう選手起用になったのかもわからない。ゲーム中の采配も特に3人目。あれだけ引いた相手にどうして森崎なのか、もうハイボールを放り込むしかない状態で平山を使わなかったのはどうしてなのか、山本監督、あなたに聞きたいことが山程あるよ。確かにやられたことはしょうがない。でも防げる失点だったし、チームが不安定になったのはシステムチェンジで手探り状態になっていたからだと思う。確かにパラグアイの反省とイタリア戦の分析の結果がああいう形と言うことになったのだと思います。でも今までは何だったんだ?あれだけのことをやったのは選手をふるいに掛けるためだけだったの?小野が入ってそっちにプライオリティをおいてしまったの?そして共に歩んできた選手達が築き上げてきたのにチームの骨幹を揺るがすような形にしてしまったの?

基本的に日本の選手達の動きのキレやプレーの質(特にアタッカー陣)は勝てるだけの質があったと思う。そしてイタリアの出来も良くなかった。松井はドリブルで相手を翻弄していたし、大久保はスペースを見つけて飛び出ていったりチャンスを作ったり、田中達也はもう相手をチンチンにするぐらいキレていた。だからこそ惜しいのだ。すなわち勝つチャンスは転がっていたけど、自分たちで手放してしまったような感じでした。もちろんこの布陣が機能すれば、監督がヒーローだ。でもそうはならなかった以上批判されて当然だ。本で批判していたトルシエの采配と同じ域の事だと思ったぐらいだ。選手達(特に共にチームを作ってきた選手達は)同じ形で自分たちの形で戦って世界との距離を計りたかったのではないでしょうか・・・・・。ボクは長居で予選前に戦った時のようなチームをアテネでも見たかった。いつもと同じように戦えとは言わないけど、チームを刷新する事で熟成度の下がった戦い方をしたことで選手達は少しでも悔いが残らないと言い切れますか?そしてテストマッチや壮行試合でもテストを許して応援してくれたサポーターにあの2年間は何だったんだと思われることをどう思いますか?このチームの最終目標は確かにアテネではなく、ドイツになるのでしょうけど、自分たちの戦い方をして初めて自分たちの力が計れるのではないでしょうか・・・・・・。

まあかなり心に残ったことをはき出してみました。気分を害されたとしたら申し訳ないです。でもホントにこのチームが大好きだったし、だからこそ、全力が発揮できる後悔のない形で戦って欲しかったから、失望も大きいです。1つだけ良かったことと言えば、選手達のクオリティはイタリアにも負けていなかったし、部分部分で通じる部分があったのは嬉しかった。そして那須が出てきて積極的にプレーしていたこと。まあそれだけが救いです。今回の涙を無にしないためにもこれから高い意識を持って、また全力で向上にすることに頑張って欲しい。そして後1戦!自分らしいプレーを期待します、そして意地を見せろ!と言うことでここまでです。ホントに感情の垂れ流しのような駄文で申し訳ないです。

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